2023年10月14日土曜日

作品紹介/大嶋周二朗

2023 October Exhibition 《Progress》
Tabinosoraya Presents / Feat.長岡造形大学学生・大学院生8名の展覧会

10/6 fri.-15 sun
▶Open   11:00-17:00 ▶Last day 11:00-16:00 

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出展者8名のうち、学部生5名(全員3年生)の作品紹介をしてきました。
それぞれの課題や模索に感じること、学ぶことがたくさんあって、
じっくり咀嚼しているうちに、早、
会期末。


残る修士課程在籍3名のご紹介は、修士2年生の
大嶋周二朗さんから。




《 Painting-1 》

大嶋周二朗/OSHIMA Syujirou




絵はいいなあ、、


いえ、大嶋さんの、絵はいいなあ、、、

と、ご出展いただけたことが、しみじみうれしくなる作品。






油絵はとかく「重く」なりがちだけれど、
極力「軽く」なっていきたい、という大嶋さん。


絵具を幾度も塗り重ねたり、最終的に豪華な額装を施されたり、ということとは対照的に、
キャンバスの織り目が透けるほど薄く、淡く、軽やかに描くことを志向。

画像では全く伝わらなくて申し訳ないのですが
あわい色彩、滲み、ゆらぎのここちよさ、ひとしおです。






《 Painting-2 》






《 Painting-3 》





今回はこれまでとは異なるスタイルで描いたとお聞きしました。
会場で、お客様と話題になればお伝えしていますが、ここには記載しないでおこうと思います。


描く側は、常々、とどまることなく思考・模索していると思いますが、

観る側にそれを求めない絵であることが、大嶋さんの臨むところではないかと感じます。






私たちは、自由に、おおらかに、その世界を彷徨い
色彩を浴びればいい




出展者8名とあって、作品点数も多い会場において、
大嶋さんの絵画からの、長井さんの彫刻に向かう、この余白ある流れがとてもすきです。