2022年10月31日月曜日

次回《猪爪彦一展/異郷Ⅱ》と演奏会

2022/11/18(金)~27(日)

《 猪爪彦一展 異郷Ⅱ 》

open    11:00~17:00  ※最終日は16:00まで
closed  11/24(木)

◆11/23(水祝)は16:30より演奏会開催につき、16時過ぎに設営を始めます。
ご鑑賞の皆様には大変申し訳ありませんが、
この日時を避けてご来訪くださいますようお願い申し上げます。

【11/2追記】演奏会のご予約は定員に達しました。ありがとうございました。


◆作家在廊予定 11/18・20・23・27




たびのそら屋では2年ぶり4度目の個展開催です。

昨年より、猪爪彦一さんもメンバーである「Pegasusの会」のグループ展を第5回を目指して毎年開催しているため、今年は5月の「Pegasusの会展」に続き2度目のご登場です。


年間を通して、県内外各地で個展・グループ展へのご出展が続く猪爪彦一さん。
会場や企画のテーマによって、様々な作品世界を味わわせていただきます。


たびのそら屋での個展の際は、油絵と銅版画の両方をご出展くだることと併せて、
幾分、挑戦的な作品もご出展くださるのがたのしみなこと。今年はいかに。

そしてもうひとつ、この会場ならではの愉しみごととして、
猪爪先生からのリクエストによる「古楽器の演奏会」を特別企画として開催いたします。






猪爪彦一作品に囲まれながら、いにしえの音色の身をゆだねる、特別な時間。

この場所でご縁をいただいた古楽器奏者の白澤亨さんにコーディネートをお願いしての演奏会。
3回目を迎える今回のパートナーは、2019年にも素晴らしい歌声を響かせてくださったソプラノの風間左智さんです。

あの日の感動に、この3年の様々な思いが重なって、今から胸に熱いものがこみ上げます。


※待ち望んでいたのはファンの皆様も同じご様子。
店頭告知で早くも「残り1席」となりました。ご希望の方は早急にお申し込みください。
不在で電話対応できないことも多々ありますので、メールが確実かと思います。


md.tabinosoraya@gmail.com
(折り返しの返信が届くよう、設定をお願いいたします)


キャンセル待ちも数名様、承ります。


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【特別企画】ソプラノと古楽器の演奏会

《いにしえの音楽 中世~バロック~いま》

風間左智(ソプラノ) ×   白澤 亨(リュート 他 古楽器‘s)

11/23(水祝)1630開演 
事前予約制(定員16名)大人1,500円・小学生600

【11/2追記】演奏会のご予約は定員に達しました。ありがとうございました。


予約・問合せ/maison de たびのそら屋
電話/0258(77)2981
mail/md.tabinosoraya@gmail.com
長岡市呉服町2丁目1-

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◆風間 左智/KAZAMA Sachi (ソプラノ)

新潟市出身/新潟大学教育学部特別教科(音楽)教員養成課程声楽専攻卒

第23回新潟県音楽コンクール声楽部門優秀賞受賞
第33回市芸能まつりで「ヘンゼルとグレーテル」のグレーテル役で新潟交響楽団と共演
以来数々のオペラに出演

1990年日ソ友好親善「アムール河大花火フェスティバル」に日本海夕日コンサートの一員として参加
保育園、幼稚園、小中学校、CM(仏壇墓石の福宝、川崎商会、きんぱちの湯など)の他、多数のバロックの演奏会に出演
2017年「第9回千の風音楽祭」にて 千の風賞受賞 

現在音楽教室主宰、及びヤマハわたじん楽器歌謡学院講師
新潟市西区在住





 

◆白澤 亨/SHIRASAWA Toru (リュート 他 古楽器‘s)

糸魚川市出身。リコーダーを吉澤実氏に師事
高校時、全日本リコーダーコンテストにて金賞を受賞
東京にて古楽器製作(チェンバロ、リュート等)に携わる
リュート、ガンバなどの弦楽器、ルネサンス・バロック時代の楽器を演奏
中国音楽(笛子)を張暁輝氏に師事
1994年、中国昆明にて中国芸術祭出演
新潟市中央区在住





プログラムは、猪爪作品世界からイメージする中世~バロックの音楽と併せて、
武満徹のうつくしき歌曲をセレクトしてくださいます。

演者のお二人からの ”今” の時代へのメッセージも込められているでしょうか、、、

いにしえの異郷に思いを馳せながら、手元・足元にある変わらぬ大切なものをあたためたい気持ちです。


演奏会は限られたお席ですが、《猪爪彦一展 異郷Ⅱ》にて、
多くの皆様に、深まりゆく秋のかけがえのない時間をお過ごしいただけたらと願います。




◆館内でのマスク着用は任意です。ご自由にどうぞ。

◆換気に心掛けて営業しています。あたたかい服装でお出かけください。

◆駐車場は斜め向かいに数台分ございます。縦列駐車にご協力をお願いいたします。



2022年10月27日木曜日

【御礼】田中幸男 個展

2022/10/15~23に開催いたしました《田中幸男展》は無事に閉幕いたしました。

今回は短めの会期で、あっという間だった分、とても濃い毎日でした。




学生時代から毎年開催してきた個展は30周年を迎えたとのこと。
その継続の意味と素晴らしさを、改めて感じさせていただいた展覧会でした。


以前、作品は世に出すことで完成する、とおっしゃっていました。


ご来場の皆様から様々な感想を伺いましたが、とりわけ
長年にわたり作品をご覧になってこられた方々からの言葉には、
あたたかさと併せて、時に、示唆に富む厳しさもありました。


作家がその場に立ち会えなかったとしても、
作品を巡ってそうした語らいのあることが、作品をひとつのステージに押し上げているように感じられ、
田中さんの言わんとすることの片鱗を感じさせていただいたように思います。




多くのご感想をいただいたのはやはり、DM作品《サンノアツマリ》。







そして田中さんがギリギリまで公募展への出品を考えていたという《ヒシノスミカ》。

田中さんは、こちらを「絵画」として出展したら審査員はどう判断するかをみてみたかった、とのこと。


そうやって観る人、創る人、新たに出会った人たちと、
穏やかに関りながら、物議を醸しながら、思索を続け、手を動かし続け、、、

そうして頭の中は、早くも来年の個展に向かっているのでした。





《日常の光景》

sold out



透明水彩の《日常の光景》シリーズについてはInstagramの方で画像をご紹介していましたが、マット付きで販売していた作品がとても好評でした。

色彩が変化したのを、従来からのお客様が作家の自覚以上に感じておられたのも印象的だったこと。

鑑賞者にとって「むつかしい」と言われがちな抽象画ですが、それゆえか、お客様の世界の豊かさに出会わせていただくことも多々あります。
見えるものがそれぞれに違う様子を一緒にたのしませていただきました。






sold out



この場所で幾度も個展を開催してこられただけあって、館内のスケール感の把握や窓の使い方の絶妙を感じた展示でした。

私以上にココが home な方の展覧会であったと言えますが、home にかつてない世界を繰り広げることは、むしろ大変なことではないかと想像します。


(そのエネルギーが喫茶室の照明ランプを3つもショートさせたのではないかと、私は思っています。






ご来訪の皆様、そして田中幸男さん、
エキサイティングで、あたたかくて、愉しい展覧会を、ありがとうございました。


DM設置にご協力くださいました事業所並びに、スケジュールをご掲載くださいました新潟日報紙様、
SNSで発信してくださいました皆様にも、こころより御礼申し上げます。
どうもありがとうございました。





次回展覧会

《 猪爪彦一展   異郷Ⅱ 

2022/11/18~27 ※24休廊日


今回も作家リクエストによる演奏会を開催いたします。

***

11/23(水)【特別企画】ソプラノと古楽器の演奏会 
定員16名(受付中)


詳細は近日アップいたします。



2022年10月23日日曜日

《領域》シリーズ

継続して制作しておられる《領域》シリーズ。
今年の作品は「余白」が印象的です。










色彩の重なりは、作家と画面のせめぎ合い。










散りばめられた無数の△▽△◇に引き寄せられながら、
今年の葛藤と決着を見ます。







のびやかにひかりと戯れん







歓喜







2022/10/15(土)~23(日)

《 田中幸男 個展 》

open    11:00~17:00  ※最終日は16:00まで
closed  10/19(水)

◆作家在廊:会期中の土日



《0乗》のシリーズ


かつて詩人と0乗について語らった

その記憶




思い起こしながら手を動かし続けた時間は

この展覧会に向けての日々に限らず






何年も、何年も、

作家の中に在り続けた、謎かけのような語らいの記憶






 



そのひとが確かに在ったことを想う



その時間にこそ意味があると思われる作品






sold out




sold out





様々な語らいの中で
作品が特別なものになる瞬間に
立ち会わせていただいています






sold out




《田中幸男 個展》
名残り惜しき会期末。
最終日10/23(日)は、昼頃から作家在廊で、16時にて閉幕です。



2022年10月22日土曜日

《ヒシのスミカ》

《田中幸男 個展》今回はあっという間に会期末。

いつもは前半まず味わい、会期半ばからしたため始めて、FacebookとInstagramそれぞれに内容の違うものを書き、詳細はブログを見てもらえるように… と進めているのですが、今回は追い付かず、
主にInstagramで発信をしていました。⇒  @tabino_soraya


SNSの時代ではありますが、読み返すにはやはりブログがいいなと思います。

一部、編集しながら再掲します。





この2年の閉塞した日々の中で、
作家の掌で組み立てられ続けた三角や菱形たち。



行き場を求め、

あるいは行き場を見出さんと






整然としていたものが崩れ落ちたのか、

あるいは崩れたる上に積み重なったのか


均質なものたちは

異質なものをどう思っているだろう





均質さの中の

異質なるものの愛おしさ


埋めようもない隙間の生じることの

狂おしさ




静けき堆積ではなく

マグマ溜まりの噴火前夜か



溢れ出たるものたちの

いとうつくしきこと






お客様からは「ボードゲームのように見える」との感想も。

作家の気持ちも至ってフランクです✨




《田中幸男 個展》

2022/10/15(土)~23(日)

OPEN11~17 ※最終日は16時まで

土日は作家在廊予定です。



2022年10月19日水曜日

旅コーヒー/珈琲味覚研究所

たびのそら屋の喫茶室では、展覧会ごとに異なるお店から取り寄せたコーヒーを
「旅コーヒー」と称してご提供しています。

今回は、田中幸男さんの在住地でもある新潟県は見附市にある
珈琲味覚研究所」さんのお豆です。 




「代表」の齋藤さんは、長年コーヒー豆メーカーにお勤めだったこともあり、豆や産地についても大変詳しく説明してくださいますが、鮮度のよい豆であれば、あとは自分の好みで楽しく飲むのが一番、とも仰います。

田中幸男さんの、力強いきらめきを放つ作品たちをイメージしながら、4種類をセレクトしました。


◆浪漫ブレンド 

香味と薬理成分とも優れるという「研究所」一押しの定番ブレンド
ビターですが伸びやかでクリアーな印象。


◆グアテマラ/アンティグア SHB 

マイルドでシンプル。クセのない甘みに、ほどよいコクも。
落ち着いた気持ちで飲みたい、この季節にピッタリなお味。


◆モカ比べで2種類 (どちらも購入できたのが僅かでしたので数量限定です)

・イルガチャフィー(エチオピア)
・モカ・マタリ(イエメン)


エチオピアにルーツを持つイエメンのお豆。品種は同じでも、それぞれの産地での精製環境の違いもあって異なる味わい。日本の喫茶店文化の中で「モカ」と呼ばれていたのは、主にはイエメンのモカ・マタリだったとか。豆の見た目からして随分違うことを、生豆を見せて教えてくださいました。

華やかさと綺麗さという点ではやっぱりエチオピア・イルガチェフェはさすがと思いましたが、対する「イエメン・モカ」をこのように意識して飲めるのも貴重なこと。 





そしてなんと、開幕に合わせて、齋藤さんから見事なお花が届きました。

見附市は、田中幸男さんの現住地であると同時に、私のふるさとでもあります。
そうしたゆかりもあっての今回の「旅コーヒー」でしたので、この思いがけない贈りものが大変うれしく、あたたかく、励まされました。


しかも届けてくださった長岡市内のお花屋さんのご主人は、たびのそら屋前身のmu-an当時より、この喫茶室の赤い壁のことをご存知でいらっしゃるとのことで、齋藤さんから受け取った展覧会DMから作品をイメージしてアレンジしてくださったとのこと。
力強く華やかなお花が、この空間・この展覧会に見事にピッタリだったことにも感動です。






私は高校卒業以来、ふるさとを離れて居を移ることが多く、未だにどこにも根をおろしてないような、旅をしているような気持ちになるときがあるのですが、今回の「旅コーヒー」は、ふるさと見附のひととの新たなつながりと、いま暮らしている長岡のひととの改めてのつながりをもたらしてくれ、私には味わい深いコーヒーとなりました。

ありがとうございます。



 


「珈琲味覚研究所」
見附市本所1丁目24−55

住宅街の一角にあるご自宅の庭に小屋が設えてあり、靴を脱いでお邪魔します。
のぼりが目印。車は屋根のあるガレージに1台、停められます。

営業日時はHPでご確認ください ⇒ 



2022年10月14日金曜日

【10/15 開幕】田中幸男 個展

《田中幸男 個展》

2022/10/15(土)~23(日)※10/19(水)休廊日
OPEN 11~17 ※最終日は16時まで

◆土日は作家在廊予定です。






30年にわたり毎年の個展開催を継続してきた田中幸男さんが、今回新たに見せる展開は、 様々なことが制約を受ける中で、手を動かし続けてきた日々の集積です。






この1年、あるいはコロナ禍の2年半分の思考と模索が込められた作品には、
いつにも増して、作家の心模様が浮き彫りになっているように感じられます。







折った紙片で構成された画面にアクリル絵具が塗りこめられた「絵画」や、 「菱形」や「三角」の行き場所を探るかのような立体作品とも思えるシリーズと、
大小さまざまなパネルに施された淡い透明水彩による作品が、 それぞれの方角にエネルギーを放ちながら、ひとつの空間を共にし調和する様は圧巻です。

作家世界の奥行ある味わいと、個展ならではの醍醐味をおたのしみいただけたらと思います






土日は、田中幸男さん在廊です。
語らいながら、ゆっくりとお過ごしください。





【ご来場に際してのご案内】
◆駐車場は店舗斜め向かいに数台分ございます。
縦列駐車にご協力をお願いいたします。ご不明な時はお声掛けください。

◆たびのそら屋では、マスクの着用と手指消毒は任意です。ご自由にどうぞ。
換気に心掛けて営業しています。
風邪症状および発熱のある方は、ご自宅でゆっくりとお休みください。


◆今回の喫茶室メニュー「旅コーヒー」は、初登場、見附市にある自家焙煎のお店、
「珈琲味覚研究所」さん⇒ のお豆をご用意しています。詳細のご案内はまた改めて。



2022年10月7日金曜日

次回《田中幸男 個展》メッセージ・略歴

2022/10/15(土)~23(日)

《 田中幸男 個展 》

open    11:00~17:00  ※最終日は16:00まで
closed  10/19(水)

◆作家在廊予定:会期中の土日





《サンノアツマリ》

2022・紙・アクリル



【作家メッセージ】


たびのそら屋での個展は2年ぶりとなります。 その間、緊急事態宣言下での個展から始まり、制作と発表を継続してきました。 鬱々した中、チマチマと紙を折り、小さな作品を作り続けました。 結果として奥行きのある画面のあるレリーフ?的作品と透明水彩の平面作品を 今回の会場でお見せする予定です。 この間の制作を支えてくださったのは緊急事態下での鑑賞者の方の 〔世の中に色ってあったんだ〕というつぶやきの数々です。 そんな個展になる気がします。

そういう個展にしたいです。


田中幸男




【略歴】

1968  新潟県北蒲原郡聖籠町生まれ
1992  聖籠町町民会館にて初の個展
1993  新潟大学大学院修了
1992~2001 新潟市「アトリエ画廊」にて個展
2003~2006 長岡市「ギャラリーDot one 」にて個展
2008~2013 長岡市「ギャラリーMu-an]にて個展
2007~2015 見附市「今井美術館」にて個展

1997  高田図書館ギャラリーにて田中幸男個展「1992~現在」

2007  新潟県立近代美術館2Fギャラリーにて 「1997~現在」
2008  新潟大学旭町記念館にて    「田中幸男個展」
2005  新潟市「新潟絵屋」にて二人展
     上越市「ギャラリー小原」にて個展


その他:グループ展多数出品

見附市在住


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在学時から30年にわたり、毎年、個展開催を継続してこられた田中幸男さん。
たびのそら屋では2019年11月以来、3度目の開催となります。

その間の2年も個展活動は続き、たびのそら屋にお越しくださる様子は常に淡々としておられましたが、


上記メッセージのようなお気持ちで、過ごしてこられたのですね、、、


私も、町が閑散としたようなた時にも展覧会に足を運んでくださるお客様が居てくださったこと、
ARTが必要とされ、この場が何かの役に立っていると感じられることに、
どれだけ励まされてきたことか。。

どなたも、どなたも、この2年を無為に過ごしてはいないと思います。

その月日の蓄積に、力強さと煌めきを。


DM掲載作品、気になり度 Maxです。


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前回の展覧会については、本ブログの2019年10/19  ~ 11/18  にかけて、
旅コーヒーのご紹介を含め6本のトピックスをアップしています。

ご参照ください。

2019年は10月に「猪爪彦一 展」、11月に「田中幸男 個展」を開催しました。
あの10月は台風19号に肝を冷やし、千曲川流域の被害が甚大だったことを思い返します。

今年は10月が田中幸男さん、11月に猪爪彦一さんの個展を開催いたします。
いずれも無事に、多くの皆様におたのしみいただけますように。