2026年4月4日土曜日

作家紹介⑤星名康弘(植物染め)

2026 SPRING EXHIBITION -海辺にて-

4/6(月)~19(日)
OPEN   11~17時 ※最終日は16時まで
休廊日  4/10(金)、15(水) 

🌸開幕初日は作家全員、終日在廊です。

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《 シキヌノ 》




星名康弘  /  HOSHINA Yasuhiro

Instagram@shokubutsuzome_ham  


▶在廊日 4/6、11、12(終日、他調整中)


【略歴】

1972年 新潟県十日町市(旧中魚沼郡川西町)生まれ
1997年 新潟大学 大学院 自然科学研究科(博士前期課程 環境システム科学専攻) 修了
2005年 工房開設 現在に至る
    

【作品展等】

▶個展
2013年 植物染め 星名康弘展 ̶氷解ー[酒屋やよい2F/新潟県弥彦村]
2013年 植物で彩る布展ー浜五•星名康弘ー[くらしのデザイン|マテリア/新潟県新潟市]
2014年 植物で彩る布展 2014ー浜五•星名康弘ー[くらしのデザイン|マテリア/新潟県新潟市]
2015年 星名康弘 植物染め展[ギャラリー木り香/新潟県阿賀野市]
2016年 呼び覚ます土の記憶~古代ハスと豪農の歴史[北方文化博物館内「吉ヶ平民家」/新潟県新潟市]
2025年 星名康弘の「植物染ー働く布ー」展[ARTギャラリーHAFU/新潟県新潟市]


▶その他

2015年 
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015作品展示[もぐらの館/新潟県十日町市]

2017年
『土』見本帖 Sourcebook of Soils展    会場入口泥染め暖簾及び会場内泥染め垂れ幕特別製作
[INAXライブミュージアム/愛知県常滑市]

2025年
新潟市東アジア文化都市交流事業  中国・青島市派遣(デモンストレーション・ワークショップ)







「海辺にて」という作品展のテーマを受けて、私と海の付き合いのことを振り返りました。


もともと山育ちの私。
いまは海辺の集落に20数年暮らしつつも、海にはほとんど入ったことない事実。
でも波打ち際の心地よさはとても好きです。
広大な砂浜が広がる越前浜。とくに夕暮れから宵の口あたりの移ろいは幻想的でもあり、
赤から紫へ、その色に包み込まれるような感じです。


その浜にいつも持っていくのがこの作品。
働く布シリーズのシキヌノです。


植物染めの品々は、その取り扱いやお手入れのことなどから
デリケートな一面が強く印象付けられることがあります。

遠慮がちに扱われたり
気を遣いながら使ったり
用途を限定したり

日々の暮らしに相方のように寄り添い、長く連れ添うものには、
その関係性と時間が育ててくれる大切なものがたくさんあります。
染め作品では、その色や質感の変化がそうであると感じています。


悩まず大胆に使える安心感
使い込むことで生まれるしなやかさと滑らかさ
時間とともに現れる経年色
褪色によって生まれてくる馴染み具合
染め直しと繕いが繋げ生み出す価値


私が働く布シリーズを染める時に思い描いている諸々です。
そしてその主軸が、シキヌノと呼んているこの作品です。


日々の暮らしで様々な「場」や「心地」を作ってくれるものとして染めています。
用途は決めていません。
染色とそれを受け止める素材、そしてその二つからなる染め色と質感だけを用意しています。


敷き(しき)
掛け(かけ)
被せ(かぶせ)
当て(あて)
巻き(まき)
纏い(まとい)
包み(つつみ)
眺め(ながめ)


思い立つままに。
お手にとっていただけましたら幸いです。









星名泉さんの連れ合い様でいらっしゃる星名康弘さん。
山に育ち、今は海辺に暮らすひと。
海と山をつなぐひととして、このたび初めてご出展いただきます。


昨年のHAFUさんでの個展に出展しておられたタフそうな染め布、、、
残念ながら会場には伺えず画像で拝見しただけでしたが、とても
気になっておりました。


それが星名泉さんがしたためてくださったエピソードにも登場していた《シキヌノ》 。
上記メッセージを通して、この「働く布」に込められた思いを知り、ますますシビレております。


もともとは「場」や「心地」をつくる布としての位置付けで染めはじめたもの、

場を作るもの、例えば茶室は空間として場や心地を生み出しますが、

シキヌノはもっと原初的なものとしての用意です。

 

星名康弘さんには、5月の展覧会(5/10~17)にも引き続きご出展いただきます。

想像を超えた広がりを持っておられる星名さんの植物染めの世界をご紹介するには、
グループ展のひと会期だけでは足りなすぎて、惜しすぎて、、、
他にも展示会やご出展イベントもある中、ご都合をつけてくださいました。


ふたつの展覧会をどのように構成してくださるか、たのしみにしていたところ、

4月の《海辺にて》では《シキヌノ》を、

5月の展覧会《染め 織り 縫う 編む》
(←さりげなく今、初告知です)では、
「五泉市横正機業場さんの絹の白生地で作られたストールを染めた作品
(主となるのは着物の紗の生地をストール用にアレンジされたもの)」

をご用意くださるとのこと。


「植物染め」とひと口には語れない世界が、目の前に広がっています。

「植物染め」が伝えてくれるのは、それぞれの植物のことはさることながら、
製品となったお品にみる色彩の変化(へんげ)、素材の手触り、、、 
そういうことだけではなかった、

むしろ「ソレじゃなかった!」くらいの勢いで、
本質的な豊かな愉しみの世界が
作家のライフ(暮らしであり、なりわいであり、素材から学んだ”哲学”でしょうか、、)
を通してもたらされようとしていることに、幾分緊張しながら、
わくわくしています。


会場は星名夫妻の作品によって、波打ち際さながら、
作品にいざなわれ、いつになく低い目線から見渡す周囲の作品との語らいも格別です。


星名さんの在廊日が好天に恵まれた際には、
ウッドデッキにシキヌノを敷いてくださるかもしれません。

混み合う時間帯もあるかと思いますが、
どうぞゆっくりとおたのしみください。






開幕前


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【出展者】   ※下記地名は作家ゆかりの海辺です


▶下澤亮太(絵画)富山県朝日町ダイヤ海岸 @ryota_shimosawa 

▶廣田勘太郎(絵画)長岡市寺泊町 @mutya_mutya2525

▶高橋理恵 / momoco(絵画・小さなオブジェ)上越市名立区 @momococco888

▶星名 泉(ガラス)新潟市西蒲区越前浜 @izumiglassstudio

▶星名康弘 / 浜五(植物染め)新潟市西蒲区越前浜 @shokubutsuzome_ham


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【5月の展覧会のお知らせ】

Tabinosoraya Presents - 染め 織り 縫う 編む -
 
5/10(日)~17(日)
OPEN   11:0017:00 ※最終日は16時まで
休廊日   5/14(木)

※会期がいつもより短く、1週間です。どうぞお見逃しなく。


◆出展者  

・勝見俊介(ニット)阿賀野市 Instagramshunsuke_knit_something

・星名康弘(植物染め)新潟市 Instagramshokubutsuzome_hamago

・矢川実侑(パンチニードル・彫刻)燕市 Instagraminu_071

・山川菜生(染・織)田上町 Instagram@nao_03_sato.yama

【喫茶室特別展示】 高木秀俊(絵画)Instagramtacobozu








5月の出展者では山川菜生さんも、植物染めを探求してこられた方です。
それぞれの作家がこころ寄せる、糸にまつわる手仕事の展覧会。
その後につづく展覧会のご案内と併せて、後日改めてご案内をアップいたします。
どうぞ併せておたのしみください。




2026年4月3日金曜日

作家紹介④星名 泉(ガラス)

2026 SPRING EXHIBITION -海辺にて-

4/6(月)~19(日)
OPEN   11~17時 ※最終日は16時まで
休廊日  4/10(金)、15(水) 

🌸開幕初日は作家全員、終日在廊です。
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星名 泉  /   HOSHINA  Izumi  



【略歴】

1976年 新潟県 村上市生まれ
1996年 女子美術短期大学 生活デザイン科 卒業 
1998年 東京ガラス工芸研究所  
2002年 工房開設 
2004年 フュージング・スランピングを中心とした制作開始 
2006年 新潟市西蒲区越前浜に移住
現在   越前浜にて制作・ガラス体験教室
     ガラス工房  izumi glass studio  併設、展示販売
    

【個展】

2005年 フュージングガラス展 (燕市産業史料館/新潟) 
2006年 フュージングガラス展 (ギャラリー うさち/新潟) 
2007年 フュージングガラス展 (ガラスのメルヘン美術館/新潟) 
2008年 フュージングガラス展 (penelope paris petillante/愛知) 
2009年 フュージングガラス展 (ギャラリーmu-an/新潟) 
2013・2015・2017 ・2019年
     フュージングガラス展 (ギャラリーやまぼうし/新潟)
2019年 フュージングガラス展 (アートギャラリー万代島/新潟)
2021年 フュージングガラス展 (ギャラリーやまぼうし/新潟)
2023年 フュージングガラス展 (ギャラリーやまぼうし/新潟)
2025年 フュージングガラス展(ギャラリーやまぼうし/新潟)


▶在廊日 4/6(終日)、他調整中








▶身近な海と日々の中での海について
 
子どもの頃は村上、20年前からは越前浜と私にとって海は身近にあり、
家族や大切な人たちと過ごした様々な思い出があります。

昨年は海辺での夕涼みが日課のようになっていました。
陽が沈む少し前に着替えて、タオルと携帯電話とシキヌノ(大判の帆布)を持って夫と出かけます。
出発して2分で駐車場に着きます。

目の前には広大な砂浜と佐渡、毎日違う空と海、左に角田山、後ろに月が見える日もあり、
ほぼ貸切状態です。

夫はシキヌノで居場所をつくりそこにいます。
時々、砂鉄を集めたり。
私は水の音を聞きながら、空を眺めながら海に浮かんで流されては拠点まで戻ってを繰り返します。

あっという間に陽が沈み、その後の空の変化また何ともいえず、
空が暗くなり月がはっきりしてきます。

夏のそのひとときはかなり贅沢で今から楽しみです。

いつでも行けると思うとなかなか行かないかもしれません。
7月半ばから8月半ばまでしか入れないというのもまた良いのだと思います。






▶制作の話

制作と海とが関係しているのか?作品に反映されているのか?と改めて考えると
自分では特に海を意識した制作をしているつもりではなくても
色の組み合わせに自然の景色の色や季節の明かりによる色合いが反映されることはあるとも思います。
無意識のうちに関わっているのかも知れません。

透明色が重なり合う作品の中に海藻が重なり光を受けて揺らいでいる様子を感じたり、
重厚感のある作品を目指して深い青、緑、紫から薄い色彩でガラスの流れ方を出そうと計画した作品は
結果、深い海を連想するようなものになっていることなどあります。

今回《海辺にて》の展示では、作品の中からちょっと海を感じるかなと思う色合いのものや
夏に向かい元気のでそうなものを準備しました。

ぜひご覧になって下さい。







星名泉さんには、2020年9月の展覧会《クラシニトモル》以来、久々にご出展いただきます。


まろやかなフォルムと、フレッシュで明るい色彩のイメージがありますが、
ある時、「毒」をテーマにした企画展に黒を用いた独特のフォルムの作品を出展されていたのが
とても印象的でした。


仕上がった作品は、ひんやりとした、私たちの知る「ガラス」ですが、
700~800度もの高温の炉から生みだされ、
厳しくも繊細な研磨の工程を経て仕上げられたものであることを思うと、
決してうつくしく、やさしいだけではない道をゆくひとであること、、

毒も薬も生み出せる、魅惑の世界をお持ちでいらっしゃるに違いないと思うにつけ、、
泉さんのキュートなお人柄に接しても、私の内心は、いつも密かにドキドキしています。



ですが今回はまた新たな心持ちで、「izumi glass」の世界に出会わせていただいている気持ちです。


何処で拝見しても、ハッとさせられ、元気をいただく泉さんの作品ですが、
《海辺にて》にご出展いただけたのは、またとない格別なことのように感じられます。


出展者の中では誰よりも「海」の気配を纏う人なのではないでしょうか、、


メッセージにしたためてくださった、
空と海の間にぷかぷかと浮かんで、流されては戻ってを繰り返す、夏の穏やかな夕間暮れ、、


なんという、贅沢な光景でしょう、、


ただ、海と、天の巡りと、大切なひとと、そこに在るだけ、、







新たなシリーズのお皿は、ガラスフュージングの制作過程で生じるいびつなパーツ
も生かされた、ゆらぎのあるラインが特徴的です。



ずらりと並べられた、そこはまるで波打ち際🌅✨


海、キタ✨🌊


春の海
夕暮れの海

ぽこぽこと盛り上がったフォルムが、浮き具のボートのようにも、、、


海には浸からない私も
泉さんのガラスのボートの上でなら、ぷかぷかと、波間を漂えるでしょうか、、、


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【出展者】   ※下記地名は作家ゆかりの海辺です


▶下澤亮太(絵画)富山県朝日町ダイヤ海岸 @ryota_shimosawa 

▶廣田勘太郎(絵画)長岡市寺泊町 @mutya_mutya2525

▶高橋理恵 / momoco(絵画・小さなオブジェ)上越市名立区 @momococco888

▶星名 泉(ガラス)新潟市西蒲区越前浜 @izumiglassstudio

▶星名康弘 / 浜五(植物染め)新潟市西蒲区越前浜 @shokubutsuzome_ham








2026.4.2 雨 たっぷりのしずく 満ち満ちて






2026.4.3 晴 一気に開花




もう少し待っててーーー🌸✨🐤💦






2026年4月1日水曜日

作家紹介③高橋理恵/momoco(絵画・小さなオブジェ)

2026 SPRING EXHIBITION -海辺にて-

4/6(月)~19(日)
OPEN   11~17時 ※最終日は16時まで
休廊日  4/10(金)、15(水) 

🌸開幕初日は作家全員、終日在廊です。
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画像は色彩を再現できていません。
ぜひ会場で実作品をおたのしみください。





《 pleasure 》

水彩紙、板、アクリル、色鉛筆、ボールペン、クレヨン、紙
660×509㎜(2024年)




高橋理恵 / momoco   :  TAKAHASHI Rie / モモコ

Instagram
@momococco888


上越市名立区出身
東海大学 教養学部 芸術学科 美術学課程 卒業

大学卒業後、関東で生活をしていましたが、息子の出産をきっかけに地元名立に帰省。
momocoという名で日々感じたことを絵や言葉にするようになりました。

子育てが落ち着いてきた4年ほど前から自分の内に向かう時間が増え、
現在は色々な表現で制作しています。


▶在廊日 4/6(月)、13(月)どちらも終日








【展示・公募展】


〈momoco〉

2010年〜2023年 (年に一回)個展 craft&gallery kukka (上越)

2013/11    グループ展「○△□展」AAAギャラリー(横浜)

2018/4      グループ展 「あらたなはじまり展」 maison de たびのそら屋(長岡)

2019/4      三人展「里山の春 三人展」景徳庵 古民家ギャラリー(徳合)

2021/12   グループ展「gift」maison de たびのそら屋(長岡)

2025/10    個展「momocoのふふふ展」LIS摂田屋(長岡)



〈高橋理恵〉

2024/10    上越市市展(洋画・版画部門)佳作

2025/9      なおえつうみまちアート「新風前夜」出展

2025/10    上越市市展(洋画・版画部門)優秀賞







《 peri-peri collage frame 》シリーズより

木製パネル、水彩紙、アクリル、色鉛筆、ペン、紙、木炭など(2026年)




「海辺にて」

私は、一面に広がる日本海のすぐ脇の崖の上で育ちました。
毎日違う夕日の景色、荒ぶる冬の日本海、ゴツゴツの岩の斜面を降りるとそこは磯で、
いのちと色とキラキラに溢れた、大好きな冒険の場所。
海は私にとって身近すぎる日常でもあり、特別でもあり。

「私にとっての海とはどんなものなのだろうなあ?」 

知りたくて、今回、幼少期からを振り返る記憶の旅に出ました。
けれど、答えを見つけようとすると分からなくなります。
それは絵を描いている時と似ているなと感じました。

見つけるものではなくて 在る ものなのかなあと。

今回の作品はそんな旅の中で制作しました。
ゆっくりとご覧いただけたら幸いです。







《 peri-peri collage frame 》シリーズより


木製パネル、水彩紙、アクリル、色鉛筆、ペン、紙、木炭など(2022年)







2021年12月の
《gift》展以来、3度目のご出展となる momoco さん、こと高橋理恵さん。
「招き猫」をお求めくださった方は覚えていらっしゃることと思います。

 2021年《gift》作家紹介
 2021年《gift》百福招き猫


にこにこ笑顔のかわいらしいキャラクターのイラストやオブジェを手掛けてきたmomocoさんとの出会いは、私が上越高田で「cafe たびのそら屋」を営んでいた時のこと。

 2021年《gift》後に書いたスピンオフ


その《gift》展の折、馴染みのある作品群の中に、
これまで拝見したことのないタイプの絵画がありました。


このたびブログを振り返ったところ、、、 なぜかその作品をアップしていなかったのは、
色彩の
再現に難があったことと、私が力尽きていたからなのでしょう(/_;)がっくり

(伝えたいことがたくさんある、にぎやかで素晴らしい会期でした。。)


改めて、ここにご紹介いたします。







参考/2021年の展覧会《gift》出展作品

《 ねむれねむれ 》

アクリルガッシュ、イラストボード
28.8×34.8㎜(2021年)







このような表現世界もおありだったのだ、、、 と新鮮な感動を抱いていると、

「こっちの方に、向かっていきたいんです、、、 」
「この世界を、あたためて
(育てて)いきます、、 」 

というようなことを控えめに仰って、、


あれから4年、私はこの日をこころ待ちにしていました。
キャラクターを通してではない、絵画としての表現世界に出会わせていただける日を。


”にこにこ”の世界も彼女ならではの彼女にしか描けない世界で、
私を含めたくさんのひとを励まし、笑顔にしてきたと思うのですが、
私はmomocoさんが自分のために描く、更なる伸びやかな世界を観たいと思いました。


《ねむれねむれ》の上の画像は今回の出展作ですが、「2022年」と描かれています。
2021年末の《gift》展の後に、こうした作品に向かって行かれたのでしょうか、、
あるいはその時すでに、彼女の手はそちらに向かっていたのかもしれません。


2024年には上越市市展に「momoco」ではなく「高橋理恵」として画像1枚目の作品《pleasure》を出品し佳作受賞。
翌2025年《floating morning》で優秀賞を受賞。
(喫茶室に設置予定のポートフォリオをご参照ください。)

様々な画材と技法を交えた自由な作品は当時の上越市展では異色だったようで、
審査員や鑑賞者の皆さまに新たな「絵画」の魅力をもたらしたのではないかと伝え聞くにつけ、
受賞もさることながら、
ついにその道をあゆみ始められたのだ、、、 と、
私はひとり、こころを
震わせていました。





《 Landscape 》

水彩紙、アクリル、色鉛筆、パステル、インク、木炭、紙
227×320㎜(2026年)





今回の《海辺にて》は、momocoさんがきっかけでもあります。

2025年1月の《Progress2》の折に廣田勘太郎さんの絵に魅入っている様子が印象的で、
その画面から何かチカラを得ているような、、 それは刺激なのか、シンパシーなのか、、
心地よく、びりびりするような何かが生じているように見受けられて、、、

その時は、おふたりが海の間際に暮らすひとであると意識していなかったのですが、
いつかふたりの作品を同じ会場に展示できるといいなと、、 ほのかに思い、、

のちに(共通項が)海だーーー  と気づいた時の感動ったら。。


___________



今回は「絵画作品をメインに、喫茶室側にはお馴染みの小さい物も」と
贅沢なご依頼をさせていただきました。

絵画制作に際しては、たくさんの ”内なる旅” をしてくださったご様子です。

喫茶室側には絵画とともに、最近手掛けるようになったというオーブン粘土の
かわいらしいオブジェがずらりと届いております

奥のガラス棚まで、どうぞお見逃しなく。








現在、絵画作品を出品する時は本名の「高橋理恵」を用いているとのこと。

私はつい長年の癖で「モモコさん」と呼んでしまいますが、
どちらも彼女の「顔(名)」であり、大切な歴史。。。


かつて[momoco]さんの招き猫や、にこにこさんのポストカードに出会ってくださった皆様にも、
[高橋理恵]さんが同一人物であることをお伝えしたく、今展では両方の名を併記しています。



会期中は私も、りえさん、て
呼んでみようかな🌸(。-_- 。)


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【出展者】   ※下記地名は作家ゆかりの海辺です


▶下澤亮太(絵画)富山県朝日町ダイヤ海岸 @ryota_shimosawa 

▶廣田勘太郎(絵画)長岡市寺泊町 @mutya_mutya2525

▶高橋理恵 / momoco(絵画・小さなオブジェ)上越市名立区 @momococco888

▶星名 泉(ガラス)新潟市西蒲区越前浜 @izumiglassstudio

▶星名康弘 / 浜五(植物染め)新潟市西蒲区越前浜 @shokubutsuzome_ham




2026年3月29日日曜日

作家紹介②廣田勘太郎(絵画)

2026 SPRING EXHIBITION -海辺にて-

4/6(月)~19(日)
OPEN   11~17時 ※最終日は16時まで
休廊日  4/10(金)、15(水) 
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《誰にも気づかれないうちに》



廣田勘太郎 /  HIROTA Kantaro



2002年生まれ 長岡市寺泊出身
2025年 長岡造形大学 造形学部 美術工芸学科卒業
2025年 長岡造形大学 大学院造形研究科 修士課程入学(在籍中)
 

▶在廊日は初日と最終日のほか平日も調整中。
大学の新年度スケジュールが出たのちに改めてお知らせいたします。






《かじゅ園の夜》




【活動歴】

2024年 「直美と江津子」(なおえつ うみまちアート2024)
2025年 グループ展「Progress2」(たびのそら屋)
2025年 長岡造形大学AIR inゆいぽーと(ゆいぽーと)


 
【メッセージ】

聴こえない旋律の聴こえるような、
どこか遠くに行けるような絵を目指して描いています。

一つ一つの作品を個別に見るというよりも、
絵画の総体を見ていただければと思います。






《流される舟達》



廣田勘太郎さんの絵画は、アクリル、パステル、色鉛筆などを用い、
独自のやわらかなひかりを感じる画面が印象的です。


そこには対面するキャンバスの表面、あるいはその向こうの世界とのやり取りの結果が、
絵画として残されているのかもしれないと、、
1年ぶり2度目のご出展を前に、思いを巡らせます。


昨年1月の展覧会《Progress2》の折に、「玄関を開けると海!」な立地に暮らしておられること、
毎日、海を見ながら大学へ通い、そして海に面した家に帰ることを伺いました。




▶身近な海について

海を見ない日はないほど毎日海を見てきました。

寺泊の海というよりも海は海であって切り離すことはできず、
ただ海としてしか見ていません。

「どこにでも繋がっていて、どこまでも開かれているとても美しい景色」
として海をとらえています。



そんな存在とともに日々、暮らすことが、
その人の世界になにをかもたらさないはずがない、という思いを新たにします。


先にご紹介した下澤亮太さんとは学部1年の時に出会ってからの付き合いとのこと。
それぞれ個性は異なるけれど、作品や色彩に、どこか通ずるものを感じて、

海辺に育ったひとたちだからなのか、偶然なのか、
あるいは、実は全く違うのか、、、 わかりませんが、


なにかの感触が、次にご紹介する高橋理恵さんことmomocoさん
(同じく海の間近に住まわれています)の作品をも想起させ、、、


私の中の、わくわくするような思いと、海への渇望が交差して、
今回の企画となりました。



定期的に海が見たくなります。

このところの私は海不足。


搬入日、    ”春” とともに"海" がやってきます🏄✨ 


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【出展者】   ※下記地名は作家ゆかりの海辺です


▶下澤亮太(絵画)富山県朝日町ダイヤ海岸 @ryota_shimosawa 

▶廣田勘太郎(絵画)長岡市寺泊町 @mutya_mutya2525

▶高橋理恵 / momoco(絵画・小さなオブジェ)上越市名立区 @momococco888

▶星名 泉(ガラス)新潟市西蒲区越前浜 @izumiglassstudio

▶星名康弘 / 浜五(植物染め)新潟市西蒲区越前浜 @shokubutsuzome_ham




2026年3月26日木曜日

作家紹介①下澤亮太(絵画)

2026 SPRING EXHIBITION -海辺にて-

4/6(月)~19(日)
OPEN   11~17時 ※最終日は16時まで
休廊日  4/10(金)、15(水) 
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《パキラ》

油彩/P100/2025年



下澤亮太 /  SHIMOSAWA Ryouta

Instagram@ryota_shimosawa

富山県出身

20253月  長岡造形大学  造形学部  美術工芸学科卒業

現在、同大学院造形研究科 修士課程1年次 在籍

(4月には2年に進級予定)


▶在廊日は会期中の土日を中心に平日も調整中。
大学の新年度スケジュールが出たのちに改めてお知らせいたします。




《絵を描く人》

油彩/P100/2025年




【活動歴】

2024 8.9月 「直美と江津子」(なおえつ うみまちアート2024

2025 1       グループ展 Progress2」(maison deたびのそら屋)

2025 1    AIR」ゆいぽーと 新潟市芸術創造村・国際青少年センター



【メッセージ】

「良い絵画とは何か」を問い、「描く」行為を起点に制作する。

「描く・視る」の枠組みに収まらない多様な要素を含むものとして絵画を捉え、
自身における固有の絵画経験を探求している。

 

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▶出展者の皆さまから、それぞれのゆかりの海についてのコメントをいただきました。


下澤さんのゆかりの海は、
ふるさと 富山県朝日町の「ダイヤ海岸」 

新潟県側では糸魚川市の「ヒスイ海岸」が思い浮かびますがとお尋ねすると、、、


朝日町の中でも新潟県寄りに位置する海岸で、そこから糸魚川市まで続いています。

そのため、私が住んでいた地域の海岸も「ヒスイ海岸」に含まれますが、

地元では「ダイヤの海」と呼ばれ、「ダイヤ海岸」という称が付いています。

私自身もその呼び名に親しんできました。



新潟から北陸方面、あるいは東北方面へと向かう海岸線では、

車窓から眺めているとつい、境目なく「日本海」とひとくくりにして眺めてしまいがちですが、

降り立ってみれば、その浜辺や入江ごとに、ずいぶん異なる趣きの「海」との出会いがあります。

それぞれの海、そのひとだけの海、に出会わせていただけるうれしさ。

下澤さんのふるさとの海、「ダイヤ海岸」を訪ねたくなりました。






《坊主は楽じゃない》

油彩/S100/2025年




5名の出展者のうち
下澤亮太さんと廣田勘太郎さんは、長岡造形大学大学院修士課程に在籍中です。

2025年1月にご出展いただいた展覧会《Progress2》の作品を記憶しておられる方もおられるでしょうか。

当時は学部卒業を控えた「4年間の集大成」のタイミングでした。

あれから1年を大学院生として過ごす中で、
より一層、自身や世界と向き合いながら、どんな変化を得てきたのか、、


「作家」とご紹介するには一歩早いタイミングかもしれませんが、
”今”の彼らの作品に触れ、来たる来年2月の修了展までの変化と、
その先もますます豊かに切り拓いていくであろうそれぞれの道をたのしみに思う気持ちを込めて、


今回は学生のみの展覧会ではなく、
独自の世界を確立してこられた作家の皆様と、同じ会場にご出展いただきます。


そうした境目を取り払うことは、私にとっての新たなこころみであり、挑戦でもあります。
出展作家の皆さま方も、たのしみに思ってくださることが心強い励ましです。


学生2名には、世に放つ作品への責任と覚悟の持ち方のひとつとして、
作品の完成度への意識とともに ( 《Progress2》の時と同様に)価格をつける、
ということにも挑んでいただきます。

新たな春のはじまり。
よき出会いがありますように。






【出展者】   ※下記地名は作家ゆかりの海辺です


▶下澤亮太(絵画)富山県朝日町ダイヤ海岸 @ryota_shimosawa 

▶廣田勘太郎(絵画)長岡市寺泊町 @mutya_mutya2525

▶高橋理恵 / momoco(絵画・小さなオブジェ)上越市名立区 @momococco888

▶星名 泉(ガラス)新潟市西蒲区越前浜 @izumiglassstudio

▶星名康弘 / 浜五(植物染め)新潟市西蒲区越前浜 @shokubutsuzome_hamago




2026年3月17日火曜日

【次回】春の展覧会 -海辺にて-

裏庭の雪の塊も日ごとに小さくなり、
日差しの明るさに、大雪だった日が遠く感じられるようになりました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。


雪国暮らしでは晩秋の冬支度と春先の雪消え後にやることが多く、
刻々と春めいていく気配はうれしくも、幾分追われるような気持にもなる季節です。

この冬は樹木がだいぶダメージを受けたこともあり、庭仕事が様々控えていますが、

まずは例年のごとく確定申告の作業とともに過ぎた1年のかけがえのなさを愛おしみ、
来たる春の展覧会と、そのあとに続く新しい一年のことを思います。


8周年を迎える春の展覧会は、
海の近くに育ったひと、潮風を浴びるくらいの海の間近に暮らすひと、
山に生まれて海辺の町に居を移したひと、、、
そんな海にゆかりのある5名の皆さまにご出展いただきます。


海辺に育つこと、暮らすことは
そのひとの世界にどんな影響をもたらすでしょうか


手掛ける作品の色彩や放つひかりに、どこか通ずるものがあると感じた作家たちが
海辺に暮らす(あるいはかつて暮らした)ひとだと気づいた時の
押し寄せるさざなみのようなうれしさ。

9年目のはじまりに思いを巡らす私自身のこころ模様を重ねました。

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2026 SPRING EXHIBITION -海辺にて-

4/6(月)~19(日)
OPEN   11~17時 ※最終日は16時まで
休廊日  4/10(金)、15(水) 

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【出展者】   ※下記地名は作家ゆかりの海辺です


▶下澤亮太(絵画)富山県朝日町ダイヤ海岸 @ryota_shimosawa 

▶廣田勘太郎(絵画)長岡市寺泊町 @mutya_mutya2525

▶高橋理恵 / momoco(絵画・小さなオブジェ)上越市名立区 @momococco888

▶星名 泉(ガラス)新潟市西蒲区越前浜 @izumiglassstudio

▶星名康弘 / 浜五(植物染め)新潟市西蒲区越前浜 @shokubutsuzome_hamago








「 凪いでも時化ても泰然と 」


DMには憧れに近づきたい思いを記しました。


さざ波にもゆらゆらと翻弄されてしまうような性分は
簡単に変わるものではありませんが、
だからこそ時折むしょうに、大海原に対面し、潮風にこころを晒し、
遥か水平線のその向こうを臨みたくなるのだと思います。

願わくば、荒れ狂う冬の海ではなく、
穏やかで、のどけき春の海に。




折しも大津波が押し寄せた東日本大震災の日が巡り来て、
想像を絶する過酷さを改めて思うのですが、

そうした人為の及ばないことは当たり前のものとして暮らす海の人たち
(あるいは山の人たち)への憧れもまた、平野育ちの私の中にはあるようです。


作家の皆さまには特に「海」を意識した作品をリクエストしてはいません。

どのようなスタンスの作品であれ、そこに海の光を感じられるのではないか、、
そんな(勝手な)仮説をたのしむような気持でおります。

それぞれの海との関わりや思いをしたためていただきました
このあと略歴と在廊日のご案内とともに順次、ご紹介していきます。



DMの仕上りとともに「春キタ🌱✨」なキモチになりましたが、
各作家からのメッセージをいただいただいたら(作品と対面する前に)もう
「海キタ🌅✨」なキモチです。


どうぞおたのしみに。