2026年5月5日火曜日

染め織り縫う/山川菜生

 5/10開幕の展覧会《 染め 織り 縫う 編む 》出展者のご紹介4人目は、
染め、織り、縫うを手掛ける山川菜生さん。





《 帯/桃始笑 》



山川菜生 / YAMAKAWA Nao

Instagram@nao_03_sato.yama

▶在廊日 5/10、17(両日とも終日)


【略歴】

小千谷市生まれ。

「アルスシムラ」で植物染料による染色と手織りを学ぶ。

京都市内の染織工房で三年間研鑽を積んだのち、故郷新潟へ。

県内の短大で染織や色彩の授業を担当する傍ら、作品制作を行う。






《 被布/母なる茜 》



【メッセージ】


植物で染めた絹糸を用いて、手織りで作品を制作しています。

植物の色に向き合うと、思いがけない気配に出会います。

シンプルな平織の繰り返しの中に、色の重なりやゆらぎが現れ、

素材と手のやりとりから、風景が立ち上がってきます。

 

そのゆらぎごと受け取りながら糸を染め、織りなしています。

そうして生まれてきたものを内包したまま、

布として在ることを大切にしています。

 

近くで見たり、少し離れて眺めたりしながら、

自由に楽しんでいただけたら嬉しいです。

 





山川さんは、略歴にあるように現場での研鑽を経たのち、短大で教職に就きながら、長岡造形大学大学院博士(後期)課程に在籍しておられます。

多忙を極める日々の中、個人としては初めてとなるご出展をお引き受けくださいました。

___________


そうした貴重な出会いはどこから、、、 と、しばしばお客様からお尋ねいただきますが、このたびも同大学の小松佳代子教授とのご縁でご紹介いただきました。


大学とは信濃川を挟んだ最寄り位置するとはいえ、学生の皆さまとの出会いや交流の機会は非常に限られています。

そんな中、小松先生は、ちいさいながらも長岡の街角に開かれたこの場を意義あるものとして大切に思ってくださり、研究室に在籍する学生の皆さまを折々にご案内くださいます。

これまでも小松研究室から博士になられた竹本悠大郎さん、南雲まきさん、長島聡子さんから、たびのそら屋で作品やその研究について触れさせていただく機会を頂戴しました。

(大学のサイトに皆さまの修了展の内容がアーカイブされたページがありましたのでリンクさせていただきます⇒


4月の《海辺にて》では修士(前期)課程2年の下澤亮太さん、廣田勘太郎さんにご出展いただきました。
学部生を含む在学生の皆さまにご出展いただくのは、来たる卒業・修了時の集大成を、長岡で縁のあった多くの皆さまとたのしみにしたい気持ちからでもあります。

更に言語化(論文化)することに重きを置く研究者たる作家の方々にご出展いただくことは、新たな視座との具体的な出会いであり、美術・工芸がひとの世に在ることの意味を問うものでもあり、貴重な学びの場が、地域にもたらされる出来事でもあると感じています。

___________

山川さんにも作品だけでなく研究の一端にも触れさせていただけるよう、リクエストさせていただきました。

研究対象は植物染めの色彩観や技術的探求のみならず、その周縁(あるいは土台)である担い手や、携わる人々が出会い交わる”場”などにも向かっているご様子ですが、現在、博士課程の2年になられた段階で(博士後期課程の標準的な修業年限は3年間まだ公開できない部分も多々あるかもしれません。

植物染料で染めた糸を、用途をなす布へと形成していく、その手仕事のうつくしさと厳しさに触れながら、様々な立場で多様な場を経てきた作家ならではの視点と今後の展開に、思いを寄せていただけたらと思います。






お子様のために織った帯には
魔除けや健康を願う意味合いをもつ矢絣文様



日頃の制作では、着物は和裁士さんに、濃藍染めは紺屋さんにとそれぞれのプロフェッショナルにご依頼されるとのことですが、今回は自ら染めた糸を織り、仕立てるところまでを手掛けた帯と被布※ のほか、染糸を用いた作品をご出展くださいます。

※主に七五三の3歳児が着物の上に羽織る、袖のないベスト状の上着

その品々から、染め織りは大切なひとのために、思いを込めて手掛けるものでもあるということにも思い至ります。

そうした思いは、このあとに続く5月の第二弾、

三方舎さんのガズニン絨毯展(5/20~24)にも通ずるところではないかと想像します。
現段階でのご案内はこちらのトピックスの中ほどをご参照ください⇒


作り手の皆さまにも、染め織りのお品を愛好する皆さまにも、
日頃は着物にも染めものにも縁遠い皆さまにも、たのしんでいただけますように。


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《Tabinosoraya Presents / 染め 織り 縫う 編む》

会期    2026.05.10(日)~17(日)
休廊日 5/14(木)
OPEN     11:00~17:00 ※最終日は16時まで
________________________


出展者(出展内容)所在地 / @はインスタアカウント

・勝見俊介(ニット)阿賀野市 @shunsuke_knit_something
・星名康弘(植物染め)新潟市 @shokubutsuzome_hamago
・矢川実侑(パンチニードル・彫刻)燕市  @inu_071
・山川菜生(染・織)田上町 @nao_03_sato.yama


 喫茶室特別展示/高木秀俊(絵画)長岡市  @tacobozu

高木さんの作品は5月の第二弾、三方舎絨毯展(5/20~24)でも継続して展示いたします。



2026年5月3日日曜日

染める/星名康弘

 5/10開幕の展覧会《 染め 織り 縫う 編む 》作家紹介3人目です。







星名康弘  /  HOSHINA Yasuhiro

Instagram@shokubutsuzome_ham  

▶在廊日 5/10、17(他、平日を調整中)


【略歴】

1972年 新潟県十日町市(旧中魚沼郡川西町)生まれ
1997年 新潟大学 大学院 自然科学研究科(博士前期課程 環境システム科学専攻) 修了
2005年 工房開設 現在に至る
    

【作品展等】

▶個展
2013年 植物染め 星名康弘展 ̶氷解ー[酒屋やよい2F/新潟県弥彦村]
2013年 植物で彩る布展ー浜五•星名康弘ー[くらしのデザイン|マテリア/新潟県新潟市]
2014年 植物で彩る布展 2014ー浜五•星名康弘ー[くらしのデザイン|マテリア/新潟県新潟市]
2015年 星名康弘 植物染め展[ギャラリー木り香/新潟県阿賀野市]
2016年 呼び覚ます土の記憶~古代ハスと豪農の歴史[北方文化博物館内「吉ヶ平民家」/新潟県新潟市]
2025年 星名康弘の「植物染ー働く布ー」展[ARTギャラリーHAFU/新潟県新潟市]


▶その他

2015年 
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015作品展示[もぐらの館/新潟県十日町市]

2017年
『土』見本帖 Sourcebook of Soils展    会場入口泥染め暖簾及び会場内泥染め垂れ幕特別製作
[INAXライブミュージアム/愛知県常滑市]

2025年
新潟市東アジア文化都市交流事業  中国・青島市派遣(デモンストレーション・ワークショップ)


【メッセージ】


私が初めて染めたのは手ぬぐい。

染料は物産館で生薬として売っていた黄檗(キハダ)でした。
ビールを飲みながら焚き火で煮出し、煮染めしました。

まったく染めなどやったこともなく、
思いつきで余暇のひとときに試してみただけのことでした。

その鮮やかな黄色の染め色に強く惹かれ、
ただその感動と言いますか、感慨深さを頼りに、いまに至っています。


植物染めは染めながら色を作っています。
染料だけでなく、素材との相性でも色や雰囲気が変わってきます。

私は色を育てていると感じることがあります。
初心に立ち返り、今回は染め色そのものに注力しています。

 

掛け

巻き

纏(まと)い

 

様々な場面で染め色が多様に映える素材を選びました。

 

絹の光沢感と糸の撚りや織りが生み出す質感

薄さと軽さ

粗さと透け感

しなやかさと張り

 

それらから瞬間瞬間に生み出されるもの。


重なり合いの濃淡

陰影

モアレ

 

それらの現れや移ろいなども、
作品である染め色の表情として楽しんでいただけましたら幸いです。





4月の展覧会《海辺にて》では、岡山の帆布を用いた《シキヌノ》と
綿素材のストールをご出展くださった星名康弘さん。

引き続きご出展いただく5月は、
五泉市の横正機業場さんの絹の白生地で作られたストールを染めた作品をご用意くださいます。

主となるのは着物の紗の生地をストール用にアレンジしたものとのこと。
袱紗も少し、届くかもしれません。

用途を限定せず、自由に、おおらかにたのしんでいただきたい《シキヌノ》は
5月も引き続き会場にお持ちいただけるようリクエストさせていただきました。


星名康弘さんの染めの世界は、どう暮らすか、
視覚的にも心向きとしても、日々がどのように彩どられたら”わたし”がここちよいか、
それをカタチにすることに寄り添ってくれるものであるように感じます。


風薫る季節。

植物染めのうつくしさを存分におたのしみいただきながら、

身もこころも、ふわりと

ともに過ごせる染め布との出会いがありますように。



《Tabinosoraya Presents / 染め 織り 縫う 編む》

会期    2026.05.10(日)~17(日)
休廊日 5/14(木)
OPEN     11:00~17:00 ※最終日は16時まで
________________________


出展者(出展内容)所在地 / @はインスタアカウント

・勝見俊介(ニット)阿賀野市 @shunsuke_knit_something
・星名康弘(植物染め)新潟市 @shokubutsuzome_hamago
・矢川実侑(パンチニードル・彫刻)燕市  @inu_071
・山川菜生(染・織)田上町 @nao_03_sato.yama


 喫茶室特別展示/高木秀俊(絵画)長岡市  @tacobozu

高木さんの作品は5月の第二弾、三方舎絨毯展(5/20~24)でも継続して展示いたします。


2026年5月2日土曜日

編む/矢川実侑(パンチニードル・彫刻)

5/10開幕の展覧会《 染め 織り 縫う 編む 》作家紹介お二人目です。



《 再逢一処 》


矢川実侑 / YAGAWA Miyu 

Instagram@inu_071

▶在廊日 5/10(15:00~)、5/17(13:00~)


【略歴】

2001     新潟県生まれ
2024
    長岡造形大学 造形学部 美術・工芸学科 彫刻専攻 卒業
2024
~   県内の仏像・仏具修復を行う会社に在職
2025   5人展「ほれぼれ荘」(gallery SAI


【メッセージ】


私にとって毛糸は、あたたかくてやさしいものです。

今回展示する作品たちは毛糸を用いて、安心できる居心地の良い場所を表現しようと試みています。


私は動物をモチーフに制作することが多いです。
一緒に暮らす犬を見ていると、陽が当たる場所や毛布が積み重なった場所など、
あたたかい寝床を見つけて眠っている姿をたびたび目にします。

犬や猫に限らず冬眠する野生動物なども、寝心地の良い場所をよく知っています。
すべての動物たちが、安心できる場所でぐっすり眠れますようにと願って、
毛糸と動物を組み合わせて作品にしました。

また、作品を作るときにしばしばイメージする風景があります。
それは、極楽浄土や夢の中のような、この世ではないどこか遠くの居心地が良い場所です。

この世界とは違う場所であるということと、その場所の心地よさを感じられるように、
植物や大地を毛糸で制作しました。

“編む”に加えて、毛糸を通した専用の針(ニードル)を、
布に刺して刺繍していく“パンチニードル”という技法を用いています。

ゆっくりとご覧いただけたら嬉しいです。







《 寂しくないように 》




長岡造形大学の卒業研究発表での大作が印象的だった矢川実侑さん。
(2023年度卒業・修了研究展優秀賞受賞)

大学のサイトにアーカイブされていましたのでリンクさせていただきます。
ぜひご参照ください⇒


2025年のギャラリーSAIさんでのグループ展で
卒業後も制作を続けておられることを知り、
今後の道行きをたのしみに思うとともに、ご出展いただける機会を願っておりました。


今回は、卒研時の大作は(本当に大きいので)展示されませんが、
その周囲に配置された連作と、新作をご出展くださる予定です。


矢川さんが用いる「パンチニードル」は「編む」というより「刺す」技法ですが、
毛糸の繊維を絡めることでモチーフが形作られていきます。


木彫と融合されたそれら
が、ただの装飾としてのあしらいではないことは、
メッセージからも感じていただけることと思います。


そうした矢川さん特有の素材の位置づけは、
今展が、”糸にまつわる手仕事”の、その奥も感じていただきたい展覧会であることを
お伝えするための大切な要素にもなっています。


日頃は仏具の修復を手掛ける会社で、主には金箔を施す作業を担当しておられるとのこと。
それは時空を超えた世界に向き合うような、緊張感のある仕事ではないかと想像します。

かつては豊かに葉を茂らせていたであろう木材に、毛糸を配置していくという個人としての制作もまた、
ひとつの再生であるように感じられ、

生業と制作を行き来するこころもちなども、在廊の折には伺ってみたいと
たのしみに思って
います。



《Tabinosoraya Presents / 染め 織り 縫う 編む》

会期    2026.05.10(日)~17(日)
休廊日 5/14(木)
OPEN     11:00~17:00 ※最終日は16時まで
________________________


出展者(出展内容)所在地 / @はインスタアカウント

・勝見俊介(ニット)阿賀野市 @shunsuke_knit_something
・星名康弘(植物染め)新潟市 @shokubutsuzome_hamago
・矢川実侑(パンチニードル・彫刻)燕市  @inu_071
・山川菜生(染・織)田上町 @nao_03_sato.yama


 喫茶室特別展示/高木秀俊(絵画)長岡市  @tacobozu

高木さんの作品は5月の第二弾、三方舎絨毯展(5/20~24)でも継続して展示いたします。





2026年5月1日金曜日

編む/勝見俊介

5月の第一弾展覧会《染め 織り 縫う 編む》は、
糸や布にまつわる手仕事と表現の探求をおたのしみいただきたい展覧会です。
作家略歴とメッセージを順次、ご紹介いたします。



 《Tabinosoraya Presents / 染め 織り 縫う 編む》

会期    2026.05.10(日)~17(日)
休廊日 5/14(木)
OPEN     11:00~17:00 ※最終日は16時まで
________________________


出展者(出展内容)所在地 / @はインスタアカウント

・勝見俊介(ニット)阿賀野市 @shunsuke_knit_something
・星名康弘(植物染め)新潟市 @shokubutsuzome_hamago
・矢川実侑(パンチニードル・彫刻)燕市  @inu_071
・山川菜生(染・織)田上町 @nao_03_sato.yama


 喫茶室特別展示/高木秀俊(絵画)長岡市  @tacobozu

高木さんの作品は5月の第二弾、三方舎絨毯展(5/20~24)でも継続して展示いたします。
 






勝見俊介《 綱引き 》

ナイロン糸、アクリル絵具、木製パネル、釘、テグス
41.8×46.4cm(2026年)

※画像は完成前のデジタル加工が含まれたものです
実作品をどうぞおたのしみに





勝見俊介 / KATSUMI Shunsuke

Instagram@shunsuke_knit_something

▶在廊日 5/10、16、17(各日とも終日)


【略歴】

2019年 ギャラリーやまぼうし 個展 新潟市

2021年 ギャラリーやまぼうし 個展 新潟市

2022年 BAUHAUS 個展 新潟市

2022年 「SICF23」スパイラルホール 東京

2022年 「害蟲展」(東京、神奈川、大阪巡回) 優秀賞受賞

2022年 西脇市サムホール大賞展 入選 兵庫県 西脇市岡之山美術館

2023年 ギャラリー東京ユマニテbis 個展 東京

2024年 GALLERY DALSTON   個展 東京




【メッセージ】


今回は、家庭用の編み機を使った作品を中心に展示します。
これまで頭の中にはあったけれど、作っていなかったものを形にしてみました。

また、本作ではこれまで自分ではやってこなかった方法も取り入れています。
その試行の跡も含めてご覧いただければ嬉しいです。


_________________


勝見俊介さんには昨春の展覧会《 I am/編む 》にご出展いただいきました。
独自の「編む」の表現世界は、多くの方にとって新鮮な出会いとなったのではないかと思います。

昨年のご紹介ブログには、出展依頼のきっかけが勝見さんの作品集であったことを記しています

今回もまた新たに制作された(斬新な)作品集を届けてくださったことに探究と変化の著しさを感じ、
一年ぶりの勝見さんの作品世界を拝見したく、ご出展いただくこととなりました。

Instagramをご覧になれる方は勝見さんの投稿をご参照ください⇒



メッセージによればご本人にとっても試行錯誤が含まれているとのこと。

出展者の皆様ともに、素材や技法の本質の追及と表現手法の探究は
常に進行形でいらっしゃると感じます。


のちにご紹介する山川菜生さん(染め・織り)は、制作や教職と並行しながら
大学の博士課程では技法ではない部分を更に掘り下げておられるご様子。
今回はその研究の一端にも触れさせていただけることと思います。


仕上がった作品のみならず、これからも続く探究の道筋にも、
触れていただきたい展覧会です。




【5月と6月のご案内】

気持ちのいい季節になりました。
このあと5月から6月にかけては、糸や布にまつわる手仕事とARTの展覧会が3つ続きます。

4月の展覧会《海辺にて》とも一部、
連動した流れです。
ご覧くださいました皆様には引き続き、観そびれた方もこの後はぜひ、
併せておたのしみいただけたらうれしいです。








▶5月の第一弾   (会期は1週間。いつもより短いのでご注意ください)


《Tabinosoraya Presents / 染め 織り 縫う 編む》


会期    2026.05.10(日)~17(日)
休廊日 5/14(木)
OPEN     11:00~17:00 ※最終日は16時まで
________________________


出展者(出展内容)所在地 / @はインスタアカウント

・勝見俊介(ニット)阿賀野市 @shunsuke_knit_something
・星名康弘(植物染め)新潟市 @shokubutsuzome_hamago
・矢川実侑(パンチニードル・彫刻)燕市  @inu_071
・山川菜生(染・織)田上町 @nao_03_sato.yama


 喫茶室特別展示/高木秀俊(絵画)長岡市  @tacobozu


◎4月にご出展いただいた星名康弘さんには5月も引き続きご出展いただきます。
 4月とはまた異なる植物染めのシリーズをおたのしみください。

◎喫茶室の高木さんの作品は、5月第二弾の会期(5/20~24)も継続して展示いたします。
 
◎各作家のプロフィール、メッセージ、在廊日は、近日アップいたします。


 






▶5月の第二弾 (会期は5日間です。貴重な機会をお見逃しなく)







《 三方舎 / ガズニン絨毯とマイマナ刺繍キリム展 》

会期  2026.05.20(水)~24(日) 
OPEN     12:00~17:00 ※最終日は16時まで

主催/株式会社 三方舎 0250(25)3939
共催/maison de たびのそら屋  0258(77)2981

_________________________


手織り絨毯の選定買い付けの全国的先駆者でもある三方舎さん
(新津本社)。
このたび長岡では数年ぶりとなる展示会を、たびのそら屋を会場に開催してくださいます。


県外への店舗展開のほか、
この春は新潟市中央区に新店舗をオープンするなど、
進化(深化)拡張著しい
事業体の全容は、ぜひ公式サイトをご覧ください⇒


友人である故・橋本桂子さん※が大好きだった「三方舎」代表取締役の今井正人さん。

公式サイトの最初に表示されるのは取扱い商品のことではなく、
今井さんが大事にしてこられた、近江商人に由来する経営哲学「三方良し」。


その志が国境を越えて育んでこられたものが、
桂子さんのゆかりも経て、たびのそら屋に到来するうれしさ。
ジクウを越えて織りなされるものがあることを感じます。


この度はアフガニスタンのガスニン絨毯と、
マイマナ地方の女性による刺繡が施されたマイマナ刺繍キリムの展示会です。
手仕事の意匠と併せて、携わる方々の思いにも触れていただけたらと思います。


暮らしを共にする、特別な一枚との出会いがありますように。

_____________


※橋本桂子さんのことは2024年10月に開催した展覧会《COREs2》の関連記事をご参照ください。
これとか⇒ 6月の外部イベント「桂子の部屋」
これとか⇒ 《COREs2》のフライヤーのこと
これとか⇒ 《COREs2》の予告




 


絨毯展でのご説明と販売は、三方舎の方々が対応してくださいます。
私は喫茶室を営みつつ、異国の空気で満ちたギャラリーに(こころ)浮遊しながら、
お客様と一緒にさまざまを伺わせていただけることを、たのしみにしています
貴重な機会ではありますが、どうぞお気軽に、お出かけください。


▶商品一覧はこちら 
ガズニン絨毯 
https://ghaznin.com/
マイマナ刺繍キリム https://maymanafabric.com/


________________________


三方舎絨毯展 開催中の喫茶室特別展示 

 
高木秀俊(絵画)長岡市  @tacobozu


高木さんの作品は、糸や布にまつわるものではありませんが、
5月のふたつの展覧会をつなぐ存在として、ご出展をご依頼しました。

手仕事、ART、デザイン、言葉、文化、旅、、いずれにも親和性のある作家です。
(今回はインテリア性を意識した構成の絵画と立体作品を制作してくださいました。)

そして香り高いコーヒーでくつろぐひととき、、 

暮らしには、どれもがあってほしい、、
 
5月の喫茶メニュー「旅コーヒー」は、高木さんからご紹介いただいたお店さんのお豆になる予定です。 

どうぞゆっくりとお過ごし
ください。






さてもうひとつ、異例の早さの予告です。

▶6月の展覧会


《 大竹夏子展  「わたし」を纏う 》

会期 2026.6.9(火)~21(日)
OPEN  11:00~17:00 ※最終日は16時まで
休廊日 6/12(金)、17(水)


喫茶室特別展示 / HELLO ME(ハローミー)

ギャラリーでは長岡在住の服飾画家・大竹夏子さんの個展、
会期中の喫茶室には、ご友人でタフティング作家のHELLO ME さん(加茂市在住)による
絵画的ラグを展示します。

◎会期中の木、土、日は両作家とも在廊の予定です。








洋裁を学んだのち、ものつくりの会社勤務を経て、絵を描くようになった夏子さん。
その背中を押してくれたのが、同僚だった「HELLO ME」さんであったとのこと。


洋裁、着物リメイク、絵画、、 夏子さんが手掛けるものは多彩で、
自分がなにをするひとか一口で言えず、思案の末に「服飾画家」と名乗ることに。


初めての個展を準備する中で、したいことの本質を問い続けた結果、

「わたし」があらわした絵画の世界を、身体に、、こころに、、
まとって出かけることで、誰かが元気になるような、、
個々が響き合うような、小さな歯車のひとつになることを願っている、、

そんな気持ちに気付いての展覧会タイトル《 「わたし」を纏う 》。

今回は絵画と、絵画をプリントした生地で制作したスカートを中心とした展示になる予定。


人生の中で、やりたいことを、なんでも、存分にやる!
そのことにちからをくれた、かけがえのない友人との特別な展覧会でもあります。








5月・6月の3つの展覧会を併せてご覧いただきたいキモチが溢れて、すっかり長くなりました。


5月の第一弾《染め織り縫う編む》では、パンチニードルを施した矢川実侑さんの彫刻作品、
第二弾の三方舎さんの絨毯展ではアフガニスタンの手織りと刺繍、
そのあとに 大竹夏子さんの絵画と洋裁のコラボとともに
HELLO ME さんのユニークな絵柄のラグの展示が届くという、、、
このうえなく素晴らしい巡り合わせとなった今年の上期です。


異なる技法の、糸による手仕事と表現の世界。

会期中はきっと、またお伝えしたいことがありすぎて、
アップしきれずに見悶えることでしょう、、 (もう過度な夜更かしは堪える年頃です🐥💦


実際にご覧いただき、作家たちから直接お話を伺っていただくことにまさるものはありません。

今からご予定に加えていただけますように🌈




2026年4月25日土曜日

御礼/海辺にて、そして5月へ

2026年4月6日から19日まで開催いたしました春の展覧会《海辺にて》は
最終日も賑わいをいただきながら、無事に閉幕いたしました。

ご来訪くださいました皆様、広報にご協力くださいました事業所の皆様、
SNS等でご紹介くださいました皆様にも、こころより感謝御礼申し上げます。





海にゆかりのある5名の作家たちの展覧会は、
かつてないここちよい調和と、うつくしい色彩に彩られた会場でした。


会期前半は、ギャラリー窓辺のみならず市内全域、一斉に桜が満開とあって、
お客様も笑顔いっぱい、気持ちもはしゃいで全てが眩しく感じられました。


そのあと春の嵐にむしり取られるように散ってしまったのは残念なことでしたが、
そこからはまた新たなこころ持ちで作品に向き合うたのしみがあり、


お客様との語らいも幾分、落ち着きを取り戻しながら
出会いや再会が印象的な、かけがえのない日々。

窓辺の樹木は日ごとに芽吹き、景色を変えていく季節に
若者たちが未来に向かう勢いが重なる中で、

なんの、ワタシもまだまだがんばりますよと、
自身の息子みたいな年齢の若者たちに刺激を受けて奮起するオトナ作家の闘志の発露、

淡々と次の出展に向かう静かなる熱気、

全てがとどまることなく、うつろいゆくことの歓喜、、


それだ、眩しいのは。


波しぶき

魂のほとばしり


寄せては返す、海。。。




星名 泉 《egg》



一旦は、さようなら、

でもこのあと5月、そして6月と、併せてご覧いただきたい展覧会が続きます。


連休明け、またすぐに会いましょう。





下澤亮太

右《空中散歩》
    左《路地Boy》 sold out



会期中の夕暮れどき、なぜだか毎日「今日の日はさようなら」の唄が
頭の中を流れました。


春の柔らかな西日が差し込むギャラリーは
疲れ切っていても、去り難いほどのうつくしさと愛おしさ、、、


終わりが来ることを知っている
また新たしい日がやってくる

毎日が眩しかった、、


すばらしい8周年でした。

一緒にたのしんでくださいましたこと、
たくさんのお花やあたたかいお心遣いの数々も、ありがとうございました
🌸




高橋理恵/momoco


左の《ぽっかりさん》は今回新登場のオーブン粘土のオブジェ。

胸には、ぽっかりと穴が空いているのですが、

ある日、ウッドデッキのテーブルのそばに小さなハートがぽちりと落ちていて、、、


どなたかのスマホのデコが取れてしまったのか、
はたまた置いていってくれたのか、、、


ぽっかりさんのためのハートであったと
思ってよいでしょうか、、、?


そら屋のコになった《ぽっかりさん》とともにそら屋にあります




《今日の日はさようなら》


いつまでも 絶えることなく 友達でいよう
明日(あす)の日を 夢みて 希望の道を


空を飛ぶ 鳥のように 自由に生きる
今日の日は さようなら また逢う日まで


信じあう よろこびを 大切にしよう
今日の日は さようなら また逢う日まで
また逢う日まで

作詞:金子詔一
作曲:金子詔一
歌唱:森山良子
MIDI制作:滝野細道


思春期には2番の歌詞が好きでした💗🐥

オトナになってみると、飛べずともゆっくり歩いて気付くことがたくさん

そして案外、自由🌿✨





最終日、在廊の廣田くん下澤くんがかっこよく素敵に設えてくれた
星名康弘さんのシキヌノ✨ 

ニョキ!

フラットになんか居ない

人生、とんがって、天井しらず🌄✨




奥/廣田勘太郎
手前/星名康弘



植物染めの星名康弘さんには、次回展覧会にも引き続きご出展いただきます。

メインとなる作品はシルクのストールに変わりますが、
《シキヌノ》も少々、スタンバイしていただく予定です。

今回ご覧いただけなかった皆さまも、どうぞおたのしみに。






▶次回

《 Tabinosoraya Presents / 染め 織り 縫う 編む 》

会期      2026.05.10(日)~17(日)
休廊日 5/14(木)
OPEN      11:00~17:00 ※最終日は16時まで
________________________

@はインスタアカウント

・勝見俊介(ニット)阿賀野市 shunsuke_knit_something
・星名康弘(植物染め)新潟市 shokubutsuzome_hamago
・矢川実侑(パンチニードル・彫刻)燕市 inu_071
・山川菜生(染・織)田上町 
@nao_03_sato.yama


 喫茶室特別展示/高木秀俊(絵画)長岡市  tacobozu


▶いつもより会期が短いのでご注意ください。
高木さんの展示は、そのあとすぐの5月の第二弾会期まで継続いたします。

詳細は改めてご案内いたします。





2026年4月19日日曜日

《海辺にて》コラボ②星名康弘×廣田勘太郎

前のトピックスでご紹介したような「共通する色彩」ではないのですが、
色のトーンと描かれた世界、そして素材感がなんとも心地よく調和して感じられるのが、
星名康弘さんの植物染めと、廣田勘太郎さんの絵画。







倒木と流木が流れ来た《海辺》






廣田勘太郎《倒木》

アクリル、パステル、色鉛筆、キャンバス/F100号(2026)







星名康弘さんのディスプレイには流木



星名康弘さんは比較的山に近い環境に生まれ育ち、今は海辺に暮らす人。


山(木)、海に流れ来る


もともとは建築を学び、古い建物の保存や修復に携わる中で、
暮らしそのものや暮らしの中で使われてきた「布」へと関心が広がってきたとのこと。







星名康弘《シキヌノ》


その世界観は明快で、大地からいただいた色彩が海山草木、ひとのなりわい、
全てと調和できる存在であることは、成り立ちからも自然なことに思われますが、

その星名さんの色彩に通ずるように感じられる若き廣田勘太郎さんの世界の根源がどこにあるのか、、

海 なのか、はたまた、、 

これからどんな色とカタチをみせていくひとになるのか、、


他者の私たちではない、当人の中に、
視野が広がるような、深まるような、
何かしらの手がかりが、この会期を共に過ごした中に、 

ありや、なしや、、







星名康弘《オーガニックコットンストール:インド藍》《シキヌノ》





廣田勘太郎/同じモチーフから生まれた同じタイトルの作品

《水は海に向かって流れる》


sold out

うれしいことに2枚一緒にお求めいただきました
しあわせな作品


アクリル、パステル、色鉛筆、キャンバス/300×300㎜(2026)








星名さんの《シキヌノ》と同じ空間にあるのが、ことのほか印象的な

赤い作品






廣田勘太郎《ある光の下で》

アクリル、パステル、色鉛筆、キャンバス/810×730㎜(2026)


色彩は(悲しいくらい)全く再現できておらず、ぜひ実作品を間近でご覧いただきたい作品。


作家の感性による絵柄と、その技法ならではのキャンバス生地の織り目が生かされた画面は、
ブロックプリントのようにも思える模様の描かれ方と相まって、
織物のタペストリーのようにも見え、

それゆえ星名さんの染め布や持参されたウッドチェアとともに
視野の中にあることがここちよいのでしょうか、、


タペストリーは暮らしの中で絵画的に壁面を彩るものとして扱われながらも、
糸で織られたものであることゆえの、絵画とはまた異なるちからを放つ存在として
愛でられているように感じます。


星名さんの植物染めのお品は、敷いたり包んだりといった実用で使うでなく
味わいのある景色として壁面に飾られることもしばしばあるとお聞きしました。


彼らの作品世界は、その果たしうる役割に、
どこか通ずるところがあるのかもしれない、、 というのは私の仮説。


星名さんの《シキヌノ》が、時に土埃も火の粉も引き受け、風の冷たさからも身を守ってくれるように、

廣田さんの絵画もまた、観るひとのこころに寄り添う、何かの作用が

ありや、なしや、、、







そうした用途など(作家は)考えず

(作用は出会いの結果なので)


ただぷかぷかと、波間に浮かんでいるだけでうつくし


そんなことも同時に思う

《海辺にて》








暮らしの中で自由にたのしんでいただきたい作品ばかりです




4/19(日)最終日は
午後から廣田勘太郎さん、下澤亮太さん在廊で、16時にて閉幕です。
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2026 SPRING EXHIBITION -海辺にて-

4/6(月)~19(日)
OPEN   11~17時 ※最終日は16時まで