9月の展覧会の御礼の続きです。
先の《TRIANGLE EXHIBITION》では、細かで貴重なアイテムを多数取り扱うことを踏まえ、
お客様へのご説明や試着のサポートを十分に行えるよう、
大学院生に在廊協力をお願いするという、初の試みをいたしました ⇒★
喫茶室特別展示と併せて在廊していただいた渡辺葵さんと⇒★
実務実習の要素も兼ねて在廊してくださった角谷唄奈さん⇒★
おふたりとも金属工芸の専攻ではないのですが、
なんとも柔軟で頼もしく、極めて優秀、
今回の展覧会が、より一層特別なものとして、たびのそら屋に刻まれました。
わたなべあおいさんの版画作品は、題材の芽生え方に彼女らしさを感じるユニークなものでした。
一部作品にはキャラクターが描かれたり、力の抜けたおおらかな画面に見えながら、
表そうとしていることは、地下水脈のように細部にわたり意識され、
”水の循環”を描きながら、自然の摂理にかなう在りようへと、
作品を、自らを、導いているかのように感じられました。
これからの展開を、ますますに、たのしみにさせていただきます。
角谷唄奈さんは、地域に開かれたアート空間にも関心がおありとのことで、
学部生時代から長岡中心市街地のイベントごとにも足を運んでおられたご様子。
(一昨年に開催が終了した「芸術工事中」の実行委員にも参加)
長岡の街、とりわけ”マチナカ”の在りようについて、県外から進学してきた彼女の見方は明るくて、
とりわけ行政においては「若者たちへのサポート体制があると感じる」、
と聞かせていただけたのは発見であり、うれしかったこと。
そこにひとつの活路を感じます。
彼女との語らいのベースがあったことで、お客様とも、作家とも、
それぞれのふるさとや暮らす地域への見方、関わり方についての会話ができたように思います。
松坂渉さんが、距離を超えてあたため続ける、出会った方々とのつながり、
r23atelier88の阿部さん夫妻が、実家の古い蔵を(地域に)どのように残していくのがよいかと
時間をかけて、未来への目線を込めて思案したこと、ふるさとの庄内地域へのまなざし、
増田周一さんが仙台クラフトフェアを立ち上げたときのことや、
3.11では自らも被災しながら津波に見舞われた気仙沼の支援に仲間たちと動いたこと、
そのお礼にと、ご当地キャラクター「ホヤぼーや」の権利をいただいて、
制作したアイテムの売り上げを今も支援に還元しておられること、、、
それぞれにクリエイティブの方角、才能の活かし方がスゴイ!!!
制作についての鍛錬にも相当な努力を重ねてこられたことと思いますが、
そのことだけに心血を注いできた方々ではないと知れたことが、
今回、最も印象的で、こころに残ることでした。
ホヤぼーや ⇒ ★ 気仙沼LOVE
”地域”なるものや、ひとの交流に関することは、
(Art 以前に)私の元来のテーマ・志向でもあります。
ちょうど会期前に「地域」に関するトークイベントに相次いで参加してきたこともあり、
そんな話もしたい心境であったところ、
角谷唄奈さんが来てくださったことの相乗効果は大きいものでした。
長岡の街の活性化にも関わっていたお客様のご来訪の折には、
唄奈さんとも共有したくて意識的に街の話題に触れたり、
そんな語らいの中で、在廊作家からも思うところを聞かせていただけたのはうれしいことでした。
そうした流れがなければ、(日頃のように)作品に直結する「制作の話」を伺うことに
終始してしまったのではないかと思います。(であれば、かなり惜しいことだったと思います。)
唄奈さんつながりでは、我がふるさとで10/12に開催されるイベント
「今町商店街まちあるきマルシェ」(今町マルシェ)に研究の一環で関わっているという
大学院生のお話を伺うことができたのも、とても貴重なことでした。
主催者の意向を踏まえての提案や、取り組み全体への着眼点は思索に富み、
こうした関わりの中から生まれる有形無形な積層があることの尊さを感じながら、
伺いたいことが尽きませんでした。
▶今町まちあるきマルシェ Instagram@imamaru_23.10.9⇒★
インスタ以外の発信媒体が見つけられなかったのが残念。
見附市のサイトにも、まだ昨年の記事があるのみのようでした。
たびのそら屋で繰広がることは、全部、全部、つながっていることをお伝えしたく、、
私個人として貴重な学びが幾重にもあり、ひとつの転換点になったと感じるシーズンでした。
長岡暮らし9年目。
当初からの二拠点ライフは、拠点のひとつが年初に大きく移動して、
相変わらず落ち着かない暮らしです。
「長岡の街に親しむ」は毎年掲げてきた目標ですが、
二拠点であることに加えて、未知のなりわい(ギャラリー)を営む模索と、
お客様をお迎えするこの場所を準備することで思考が飽和、
「外」ではなく街の「中」へと
行動範囲を広げる余力が乏しいままに過ごしてきました。
それがようやく変わりつつあるのは、どういう風向きの変化か、、
いつも善き風をもたらしてくれるのは、
作家であり、足をお運びくださるお客様方です。
たとえば神聖なるものとして単独に、崇高に在るものでなく、
暮らしの中に、日々のなりわいとともに、生き様として在るような、
Artや手仕事の品々に出会わせていただいている日々にも、、、
改めて感謝を捧げたい気持ちで終えた9月の会期でした。
このあとは10月末から一気に年末まで、3つの展覧会が続きます。
怒涛の日々再び、ですが、ひとつひとつを味わいたい気持ちです。
2026.10.25(日)~11/6(金)
OPEN 11:00~17:00 ※最終日は16時にて閉幕です
休廊日 10/28(水)、11/2(月)





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