7/1から12日まで開催いたしました《 猪爪彦一展/異郷へ 》は
夏に向かう熱気の高まりとともに、味わいを深めながら無事に閉幕いたしました。
淡々と、けれど消えぬ灯を内包しながら、
作家のみならず、お客様との語らいの中にも、
いくつもの「迷い」や「次回」や「これから」が発露し、交差した展覧会でした。
《 迷い人 》
1/30 sold out
展覧会に合わせて開催した特別企画「シタールとバラタナティヤムの夕べ」は、
早々と満席のご予約をいただき、
演者のおふたりのつながりの豊かさと関心の高さを感じながら当日を迎えました。
直前にキャンセルが出たものの、最終的に定員を上回るご来場をいただけたことは、
大変励まされることであり、多くの方に特別なひとときをおたのしみいただけて、
大変安堵しました。
猪爪彦一さんの昨年の作品を発端に芽生えたこの企画であったことは、こちらのトピックスでご紹介いたしました⇒★
猪爪彦一さんは若かりし頃、稼業の修行のために、まさにたびのそら屋に隣接するお宅に短期間、暮らしておられたというゆかりがあることは、折々に話題になることですが、
実はシタール奏者の斉藤勇さんにも、長岡とのゆかりがおありだったことが、この度語られ、
静岡県出身の羽倉美和さんが今、長岡にいらっしゃることと併せて、
思いもよらないつながりの交差にシビレた夏の日の夕べ。
美和さんが舞ってくださった2つの演目は、
瞬きする間も惜しいような、うつくしさと迫力に圧倒されるものでした。
ひとつひとつのしぐさに意味があることなど、解説を挟みながら舞ってくださったあと、
息も整いきらないうちに、会場からのご質問にお答えいただいている間、
斉藤さんが演台を自ら設営。
1曲が30~40分かけて奏でられるというシタールの曲の中で、この日、演奏されたのは、
長岡空襲への鎮魂の思いも重ねた、平和への祈りが込められたものでした。
斎藤さんはご挨拶の際、眠くなったら眠ってくださいとおっしゃったのですが、
その弦がつま弾かれるやいなや、体中の細胞が瞬時に目覚めていくのを感じました。
次第に速さを増す旋律に身をゆだねながら、斉藤さんの手元から壁面の猪爪作品世界へと視線を移します。
いずこへといざなわれたのか、、 なつかしくも未知なる世界を彷徨ったのち、
今在る、厳しくも愛おしき世界へと、戻ってきたような心持ちでした。
会場からの惜しみない拍手が鳴りやまぬ中、応えるように美和さんが再び登場し、
うれしいことに、お二人のコラボレーションで、もう1曲が披露されました。
斉藤さんのシタールに合わせて美和さんが舞うのは、初めてくらいの稀なことだそうで、
今回のために予めお二人で練ってくださった、皆様への感謝が込められたプログラムでした。
美和さんが創作されたこのセッションのための振り付けの中には、
この企画の発端となった猪爪先生の《象のいる丘》の「小象」も織り込まれていたということを、
閉会後の語らいの中でお聞きしました。
音響や設営・受付のために、音楽仲間の方々にもご協力を依頼してくださるなど、
この会場で開催するにあたり、おふたりが心づくしで「特別企画」に臨んでくださいましたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
ご来訪くださいましたお客様はじめ、ご協力くださいました皆様、
本当にありがとうございました。
奇しくもこの日、75歳の誕生日を迎えられた猪爪彦一さん。
初の試みであった「個展の中のインド音楽と舞踊」について、
この組み合わせも(案外)いいですね、と言っていただけたことも、とてもうれしいことでした。
もともとシタールの音色もお好きで、よくCDでお聴きになっていたそうですが、
生の演奏やインド舞踊を目の当たりにするのは初めてとのこと。
お二人が醸し出す世界から、今展では描ききれなかったとおっしゃる ”生きもの” や、
新たな登場人物のインスピレーションも豊かに湧いてきたご様子。
今回の作品の”続き”をお届けできる折には、また、、、
とリクエストを頂戴したことは、演者のお二人にもお伝えさせていただきました。
美和さんも、斉藤さんも、お仲間たちとともに精力的に活動しておられるので
別の(広い)会場でも拝見したいと思っておりますが、
この会場でまた、再びの機会を頂戴できることを願いながら
余韻の中にいる展覧会アフターです。
《 異族 2026-1 》
目の前で繰り広がることを堪能したのちに、
またこれからのことをたのしみに思い描く、、、
展覧会はいつも、そうした心持ちになりますが、
今回は、いつになく力強い未来が、手を伸ばせば届きそうなところに
光を放っているように感じます。
道の先にあるものは定かでなくとも、志として確たるところを目指して行くような、、、
ご来訪くださいました皆様、ありがとうございました。
DMの設置やSNS等で発信にご協力くださいました皆様、ならびに新潟日報社様、
いつもありがとうございます。
今回、ご覧いただけた皆様も、都合のつかなかった皆様も、
また次回をたのしみにしていただけますように。
《 異族 2026 》
sold out
たびのそら屋はこれにて夏季休廊に入りました。
大変盛りだくさんな、春からの日々でした。
ペースを整えながら、このあとに向けての準備を進めてまいります。
東北在住の金工作家3名の展覧会です。
皆さまくれぐれもご自愛のほど、よい夏をお過ごしください。

❖ r23atelie88(山形県庄内町)

















































