2019年11月25日月曜日

次回展覧会のご案内「エックス展Ⅹ」

いよいよ今年の締めくくりです
長岡市在住の美術作家である外山文彦さんのコーディネートによる展覧会
たびのそら屋では昨年に引き続き2回目となる開催です

                                

2019/12/12(木)~22(日)※18(水)休廊日
エックス展 Ⅹ   ー 若きクリエイターたちの自由表現 ー

OPEN 11:00~17:00 
最終日は16:00まで




若い世代の織りなす表現から未知数の可能性(=エックス)を探りたい、
本展はそうした意図でスタートし今年第10回目を迎えました。
今回はシリーズ初参加となる7名を含む16名が出展します。
いずれも新潟県在住または県出身のクリエイター。
それぞれの手法や感性で表現される多様な作品群をどうぞお楽しみください

(コーディネーター:外山文彦)

◆外山さん主催のアトリエZenのブログ「アート日和」記事
http://atelierzen.blog.fc2.com/blog-entry-5200.html

                                


タイトルに添えられた「X」は、第10回目を表すローマ数字の10です
ひとつの区切りの年とも思える、重みを感じる回ですが、奇をてらうことなく、
今の世で、様々な立場・暮らしの中で淡々と自らの表現を追求し続ける作家たちの
感性と指先が生み出すものに出会っていただきたいという、
当初からのスタンスを大切に貫いて開催いたします




参加作家たちは「若手」とはいえ10年を越える年月を美術に注ぎ、
デザインや教育等の現場でなりわいを築きながら創作活動を続け、
自らの道を切り拓いてきたクリエイターたちです

作品の多くは販売品です
アート作品に価格をつけることはとても難しいことだと思いますが、
その行為に作家としての覚悟や姿勢を感じていただけることと思います


彼らがそれぞれの本流に向かって更に手応えを深めていけるよう、
今年も多くの皆様にご高覧いただき、忌憚なきご感想なども寄せていただきながら
作品に親しんでいただけましたら大変ありがたいです


アーティスト・トーク
12月15日(日)14時~ (入場無料)

県内各地で活躍するクリエイターたちと直接出会っていただけますよう
今回も作品解説と交流の時間をご用意いたします
どうぞお気軽にご参加ください




なにはともあれ、師走です!
ご多忙の日々の中の、こころ踊るひと時になりますように
ご来場をお待ちしています

maison de たびのそら屋



2019年11月18日月曜日

【御礼】田中幸男 個展

2019/11/8~17 に開催いたしました田中幸男個展は
終盤に駆けつけてくださる方や、作家在廊に合わせて再度お越しくださる方も多い中、
名残惜しさをいだきつつ閉幕いたしました




たびのそら屋では1年ぶり2度目、
田中さんの作歴としては32回目の開催を迎えた個展

素材・技法の飽くなき追究の成果は、今回もまた、
新たな感動をもたらすものでした

従来から田中さんの作品を観てこられた方々も、初めて出会う方も、
じっくりと飽くることなく見入っておられるご様子に、
会場として立ち会わせていただけるうれしさと、ありがたさ




会期中にも軽やかに動き続けて感じられた作品たちですが、
実際、とりわけ「ひし形」は、田中さんが在廊日以外にも立ち寄ってくださる中で
見せる面を変更されたり、他の見せ方の可能性を試されたり











日々、動いていました




10月の弥彦の丘野外アート展では屋外に平置きされたこちらの作品は、
台風襲来時には飛散防止のため土嚢袋を載せられたとのこと

作品面に植え込まれたワイヤーたちが重みでなぎ倒されたのはそのままに、
表面を洗い、補修され、今展示ではまったく異なる見せ方で展示されました


窓ガラス面への反射をねらって裏面に新たに塗られた
赤と青のグラデーション




室内から見ると、発光しているかのごとく、窓ガラスに裏面の青が写っているのを、
ゆっくりとご鑑賞くださった皆様にはなるべくお伝えいたしましたが

作家のねらいは果てしなく
他の作品についても様々な試みが込められていて、
私には見えていないことがまだまだたくさんあるのを自覚しつつ

その試みや追究、作品や自身が変容していく愉しさを
感じさせていただく日々でした





美術教師でもある作家と皆様の会話からは、多方面について教わることが多く、
うれしい再会あり、新たな出会いもあり、私の心うちも躍動し続けた会期でした

お越しくださいました皆様、
様々な角度から展覧会を愉しんでくださいまして
どうもありがとうございました

田中幸男さんの次なる一年の展開を、
皆様とともにたのしみにお待ちしたいと思います





次回展覧会は

12月12日(木)~22日(日)
「エックス展 Ⅹ」

16名の「若手クリエイターによる自由表現」です

改めてご案内いたします
どうぞおたのしみに




2019年11月14日木曜日

田中幸男個展③生きもの感

会期中、maison で作品たちと過ごします



館内に醸し出される空気は
展覧会ごとにガラリと変わります




今回、作品の搬入・展示が終わったのち、
驚きをもって感じたのは、展示室に充ちた 生きもの感




なんとお伝えしたらいいでしょう




照明をつけずに入室した、薄明りの展示室に充ちた
生きもののケハイ




通常であれば照明をつけない時の作品は
来たるべき時を待っているかのように、静かに感じるのです




それでも例えば10月に展示していただいた猪爪彦一先生の作品世界は、
もしかしたら夜、私の観ていないときに動いているかもしれない
と思ったりしたのですが




田中幸男さんの作品は、なんなら照明の中で、
こちらが観ている目の前でさえ、

動いているように感じられてなりません

ましてや闇間に動かざるわけはなしやと

閉廊後も賑々しく感じられる 展示室




作家の動力を宿し、躍動し続ける作品たち

「田中幸男 個展」は
いよいよ週末を残すのみとなりました

土日は作家在廊
17日(日)は16:30まで

どうぞお出かけください




2019年11月12日火曜日

旅コーヒー・LUXUOSOさん

只今開催中の「田中幸男 個展」2019/11/8/~17 
※13(水)は休廊日です

会期中の喫茶メニュー「旅コーヒー」は
新潟市にある「LUXUOSO(ルシュオーゾ)さんのお豆です




LUXUOSOさんは「堀口珈琲」さんの生豆取扱店でもあります

開業以来、ラインナップの通し番号「NO.1」にしておられるのは「LCFマンデリン」※
かつてオーナーが焙煎珈琲のお店を目指すきっかけになったお豆とのこと


※LCF=リーディングコーヒーファミリー
堀口珈琲さんが豆の産地・精製・品質管理にこだわった選りすぐりのマンデリン


今回は、その LCFマンデリン(インドネシア)と、
会期前半はサンタカタリーナ(グァテマラ)、
会期後半にはイディド(エチオピア)をご用意しました





7年前に上越高田から新潟市に転居した折、新たな街での暮らしの中で、
徐々に車で周辺にも足を延ばすようになった頃に訪ねた、自家焙煎珈琲のお店さん

とてもスタイリッシュな店構えに毎回緊張しながらドアを開けたものでしたが、
近年、移転された新たな店舗は、オーナーの趣味はそのままに、
気持ちの上では幾分、ちかしさを感じるようになりました

迷うことなく、「田中幸男展」では「LUXUOSO」さん、と思ったのです

パンチある作家に負けない印象の珈琲屋さん

(お話しすると、お二人ともとてもやわらかいお方ですけれど




◆ LUXUOSO
ネットショップ→ http://luxuoso.shop-pro.jp/
実店舗→ 新潟市中央区東堀通11番町1754 リバティープラザ東堀Ⅱ
※喫茶室はなく豆売りのみです


2019年11月10日日曜日

田中幸男 個展②ひし形なんです

作品は世に発表してこそ完成する、という信念のもと
学生時代から毎年のように個展を開催してこられた田中幸男さん




昨年のたびのそら屋での個展開催時、創作の力は尽きないものですかとお尋ねしたところ、
「展覧会直後はスカスカですよ」と仰りながら

一年間を会期に向けてやり尽くし、出し惜しみすることなくさらけ出し、
これ以上何も無い、

次の展開のことなど想像もできないのではないかと思われる閉幕と同時に、
もう翌年の開催を決める・・・

それが只今開催中の「田中幸男個展」




昨年11月の放出しきった状態から、
どのようにして、どんな作品が生まれ出でてくるのか・・・

田中さんは、たびのそら屋にお越しくださる都度、
制作している作品のことをちらりと聞かせてくださるのですが、
私にはイメージしきれず、ただドキドキして待つほかありませんでした




そしてついに並べられた作品たちの、想像もしていなかった多様さに
作家の一年の重量を感じて、いたくしびれるのですが

その多彩な作品の中のひとシリーズに、嗚呼、

これが田中さんが仰っていた・・・




「ひし形なんです」




今回は「ひし形」(と平行四辺形)がいっぱい

しかもこれまでの田中幸男作品に無かったパステルカラー!
立体作品としても出現


若いお客様方からこんなに「かわいい☆」というお声をいただくのも
きっとかつてないこと




田中さんの新たな扉が開かれたところに
立ち会わせていただいております


大きい「ひし形」のための習作や、技法の追求過程に生まれた作品等も含め、
跳んでいきそうな躍動を感じる作品たちを、どうぞおたのしみください




ご観覧無料・作品は販売しています


11月8日(金)~17日(日)
OPEN 11:00~17:00

※11/13(水)旧廊日、最終日は16:30まで

◆土日は作家在廊いたします


2019年11月8日金曜日

田中幸男個展①開幕!

2019/11/8~17 ※13(水)休廊日
田中幸男 個展



にわかに冷え込みが強まり、気持ちも動きも縮こまりかけたところ、
活気みなぎる作品展のはじまりです!

会場に展開されるは作家の一年

昨年の展覧会終了直後からはじまった、田中幸男さんの
新たな一年の素材と技法の追究による作品たちです


喫茶室にも多数展示しています
どうぞじっくりとご堪能ください


OPEN 11:00~17:00
※最終日は16:30まで

◆作家在廊 会期中の土・日