2022年12月24日土曜日

【御礼】トキノツモリテ

2022年を締めくくる展覧会《トキノツモリテ》(12/10~21開催)は
お陰様で、あたたかい笑顔の余韻をいただきながら閉幕いたしました。





12/19(月)はドカ雪に見舞われ、会期終盤の来訪を予定しておられた方々に
お越しいただけなかったことは大変残念でしたが、

雪で仕事が休みになったので、と来てくださった方々もいらっしゃり、
うれしい出会いもありました。




ご自身に、大切なひとに、

雪の日に選んでいただいた贈りもの








さまざまな あたたかいもの が

あちこちに届いたことを思ううれしさ


 




作品たちがお客様の元で早速使っていただけていること、
これから新たな物語を過ごしていくことを思うだけで
こころうれしく、ぬくもります。







作家とお客様の、作家と作家の、語らいが印象的だった展覧会





最後はYukaさんが蝋燭を灯してくださって閉幕しました


ひとつの終わりは、あらたなはじまり。








作品や会場の様子は、主にInstagramにアップしています。
@tabino_soraya


今回は、Instagramで県内の展覧会をご紹介しておられる
Niigata ART Scene さん @ts.artprojects.m   が取材してくださり、
きれいな写真と動画でたくさんご紹介してくださいました。

SNSで発信してくださいました皆様、
新潟日報紙様およびDMの設置にご協力くださいました皆様に、
改めて感謝御礼申し上げます。

寒い中、ご来訪下さり、ゆっくりと展覧会をたのしんでくださいました皆様、
作家も会場も、大変励まされました。
本当にありがとうございました。





それぞれの胸の内に、消えない灯のあることは、言わずもがな。

うれしい時間を積み重ね、織りなして、

これからも続いていく道の途中で、また会える日を心待ちにしたいと思います。







最終日、12/21(水)朝

この一年も、ありがとうございました。



************


【次回展覧会】





2023  NEW YEAR EXHIBITION

On Your Mark

1/16(mon)~29(sun)

  open   11~17  (最終日16:00迄)
closed 1/20(fri),25(wed)





新年は、多彩な技法による4人の絵画展で幕開けします。
出展作家については先にアップした予告をご参照ください⇒
詳しいご紹介はまた改めて。


各地で厳しい降雪になっている様子です。
県内では停電が続いている佐渡地方のことも案じられます。

平常に戻った場所としては、落ち着いて、今できる備えをしながら、
次の準備をしていきたいと思います。







また元気にお目にかかれますように


感謝を込めて

2022.12.24


maison de たびのそら屋




2022年12月19日月曜日

12/19 営業のお知らせ

 長岡市内、一気に積もりました!




通常営業いたしますが、駐車場のご用意が追い付きません。

大変申し訳ありませんが、ご承知ください。


【追記】12/20  駐車場のスタンバイはできました。
ですが道路の混乱は続いているようです。皆様くれぐれもご無理なく。





長靴の完全防備で雪道を歩くのは、異次元トリップのようで、

ギャラリーや喫茶室からの眺めも、とてもうつくしいのですが、、、





お出かけの際はくれぐれもご安全に。




午前中だけで早くも、ぐったりしていますが。。。

この季節の、ご近所の、なんともいえない気持ちの連帯感があたたかく、、、


ご近所の皆様を励みにがんばります☆



2022年12月15日木曜日

新年の予告と、会期末の展覧会のご案内

12月の展覧会《トキノツモリテ》はまだ会期半ばですが(~12/21まで)
ひと足先に、年明けの展覧会のご案内を。

新年の幕開けは、2022年に印象的な出会いと語らいの時間をいただいた、
4名の作家による絵画展です。





2023  NEW YEAR EXHIBITION

On Your Mark

1/16(mon)~29(sun)

  open   11~17  (最終日16:00迄)
closed 1/20(fri),25(wed)




◆小松啓美(茨城県)油彩・アクリル・絵本・CD(ジャケットのイラストを担当)
https://nijihimiko.wixsite.com/mysite/home

◆櫻井あすみ(千葉県)絵画
◆財田翔悟(長岡市)日本画
https://konekonokeito.wixsite.com/t-shogo

◆ルーカス・レドンド・ボネット(韓国)油彩



※( )の地名は出身地ではなく現在の居住地です。

※ それぞれ複数の画材を用いて制作されます。出展内容の表記はおおよそのイメージです。


詳細はまた改めてご案内いたします。


_________


只今、県外で開催中の、櫻井あすみさんご出展の企画展①と、
財田翔悟さんの個展②③(同時開催二つ)が会期末を迎えています。


たびのそら屋の店頭では先月からお知らせしており、お出かけくださった方もおられる様子。

会場は①栃木と②③都内ですが、お近くの皆様、今週末のお出かけにぜひ。




①小山市車屋美術館(栃木県)にて(12/18まで)⇒

《 Articuⅼacion-区切りと生成- 》


長岡造形大学の小松佳代子教授と、共同研究者である武蔵野大学・生井亮司 教授の企画監修による展覧会。

12/18までの後期に、櫻井あすみさんがご出展中です。


11/20までの前期には、トキノツモリテの「喫茶室特別展示」長島さと子さんら、たびのそら屋で馴染みのある作家の皆様も出展しておられました。

私は訪問することが叶いませんでしたが、素晴らしい図録を寄贈していただきました。

制作し、展示して終わり、ではなく、新たに生じる問いとともに続いていく探求の視座が、収蔵されています。

《トキノツモリテ》では、長島さと子さんが図録を資料として展示してくださっています。
ご参照ください。





②佐藤美術館(新宿区)にて(12/18まで)⇒

《 財田翔悟 展 ~言葉にかけてはおぼつかないものだから~ 》

今までの画業を一望する大規模個展。

大きすぎてこちらに搬入できなかったという作品が、先頃まで長岡造形大学の展示館で開催された
「教務補助職員展」に出展されていました。

店頭では先月からお知らせしており、ご覧になられた方も多かったと思います。

圧巻でした。




③ギャラリー広田美術(銀座)にて(12/17まで)⇒

《 財田翔悟 個展 -日々、刻々- 》

財田さんが所属しておられるギャラリーでの個展。



◆たびのそら屋では財田翔悟さんの作品集をご覧いただけます。
お声がけください。


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もうひとつ、ご案内できずでしたが、小松啓美さんが個展を終えられたところです。

アトリエ・トモドール(日立市)12/12まで⇒

《 小松啓美 個展「青いプール」 》





喫茶室奥の棚には小松啓美さんの絵本がございます。
新年の展覧会には新作も届く予定です☆





展覧会、いずれも伺いたかった!

その気持ちを1月の展覧会に注ぎます。

素晴らしきどの会場ともまた違う、あらたな出会いがあることを思い描きながら。


どうぞおたのしみに。




2022年12月14日水曜日

旅コーヒー/DIGMOG COFFEEさん

【12/15(木)は休廊日です。ご注意ください】

今回の喫茶室メニュー「旅コーヒー」は

上越市は高田にある自家焙煎のお店「DIGMOG COFFEE」さんのお豆です。

@digmogcoffee





雁木のある街の風景を残しつつ、街に人が集まる場所をつくりたいという気持ちを込めて、上越市出身のイラストレーター・大塚いちおさんが2019年にオープンしたコーヒーロースター&コーヒースタンド。
いちおさんとつながりのあったMihoさんが、焙煎を学び、切り盛りしておられます。






高田は私にとって第二のふるさと。
いつか「旅コーヒー」にご登場いただきたいと思っておりましたところ、

《トキノツモリテ》出展者のLMF/ Yuka さんが、ちょうどこちらでワークショップを開催してこられたとのことでコーヒーのお土産をいただいた上に、私自身も高田へ行く用事が入って、なんという素晴らしきタイミング!


オンラインでやり取りしてのお取り寄せになることも多い「旅コーヒー」ですが、
今回は久々に、リアルな旅を経ての ”旅コーヒー” です







お豆は4種類をセレクト。
クリスマスブレンド、グアテマラ、エチオピア、そして浅煎りのMOGMOGブレンド。
(開幕直前に焙煎したてを送っていただきました。)

いずれも美味しい☆ 
気分に合わせてお選びください。





カウンターに飾られていたのはYukaさんのワークショップのキャンドル

DIGMOGカラー ❤ ( ´艸`)






私が高田を離れてからちょうど10年が経ちました。
上越地域には次々に素敵なお店がオープンして、知らないお店が増えていくのを遠くから眩しく感じています。

そんな新しいお店さんと、かつて西城町に在った「たびのそら屋」を、今も話題の中でつないでくれる上越の友人知人がたくさんいてくれて、、、

初めて会うのに、どこかでつながらせていただいていることを知って感激することがしばしばあります。


今回も、LMF/Yukaさんとディグモグ/Mihoさん、Yukaさんと私、、、
それぞれのつながりが幾重にもクロスするうれしさ。


ディグモグさんには、久々に再会したお友だちと行きました。

訪ねた日のことを思い出して、また訪ねたくなる、

その地に思いを馳せながら、お客様にもいつか訪ねていただきたい、、、

それがたびのそら屋の ”旅コーヒー” です。





2022年12月13日火曜日

【在廊日・追加】12/16 松坂 渉さん

盛岡市にお住まいの松坂 渉さん。(シルバーと革の作品をご出展)
在廊日の調整をしてくださっていましたが、

12/16(金)11時頃~(遅くても14時頃まで)

お越しいただけることになりました☆




この日は齋藤伸絵さん(ホームスパン)がフルに在廊くださる予定です。
(伸絵さんの在廊はこの日が最後です。最終日には来られません。)


LMFのYukaさん(蝋燭)、不破妙子さん(漆)、長島さと子さん(喫茶室特別展示・絵画)も、
もしかすると松坂さんのおられる時間帯に合わせて駆けつけてくださるかもしれません。




出展作家5人が揃う(かもしれない)貴重なひととき。

平日昼間の限られた時間ですが、都合の合います皆様、
12/16(金)午後の早い時間帯に、どうぞお出かけください。

_______________


2022 DECEMBER EXHIBITION 《 トキノツモリテ 》

2022.12.10~21 ※15(木)休廊日
OPEN  11〜17 ※最終日は16時まで


【出展者】

◆齋藤伸絵/ホームスパン(新潟市) 在廊:12/10,16 
     
 Instagram @ nobirins

◆不破妙子/漆(長岡市)在廊:10、11,17,18,21 (時間未定)
       
Instagram tamafw

◆松坂 渉/シルバー・革(盛岡市)
     
 https://c-p-w.jimdofree.com/profile-1/    
       Instagram @ wataru_matsuzaka

◆LMF(OSAKA Yuka)/蠟燭(新潟)在廊:10,12,21(各日午後~)
       Instagram @ iiiiiyooiiiii


【喫茶室特別展示】

◆長島さと子/絵画(京都)
-色の名前-
 在廊:10,21他、来れる限り午後の時間帯   http://satokonagashima.web.fc2.com/ 




【特別企画】

◆移動本屋・ブックスはせがわ/本など(長岡市)

    Instagram@ bookshasegawa



2022年12月11日日曜日

【御礼】サンタ・プロジェクト

お知らせしておりました《サンタ・プロジェクトながおか2022》

今年のたびのそら屋は会期と重なる3日間だけの参加です。
二日目の今日、割り当て分の贈り物の受付が完了いたしました。

ご多忙中、駆けつけてくださいましたサンタの皆様、どうもありがとうございました



サンタ・プロジェクトは明日12/12までです。


たくさんの子どもさんの分を引き受けてくださっている書店さんでは、
まだ予定数に達していないとのことです。

夜遅くまで営業している書店さんもあります。
ぜひお出かけください。


◆文信堂書店さん(長岡駅内)10:00~18:30

◆くまざわ書店さん(リバーサイド千秋内)10:00~21:00

◆蔦屋書店 長岡古正寺店さん 9:00~21:00


※パルス北長岡店内のコメリ書店さんと、摂田屋のブックスはせがわさんは、
受付を終了しています。





たびのそら屋ギャラリー内のブックスはせがわさんのコーナーは、
《トキノツモリテ》会期中、引き続きございます。

本の入れ替えもあると思います。
どうぞおたのしみください。








やさしさのツモリテ








2022年12月9日金曜日

開幕前夜/希望のにおい

この一年を締めくくる展覧会《トキノツモリテ》開幕前夜です。


いつもであれば、”スピンオフ” 的な話題は本編をみっちりと書き終えた後に綴るのですが、
今日はしたためておきたく。。。






不破妙子さんの展示の一角




搬入明けの今朝、
シンとした空間に、若き作家が生けた初冬のやわらかき緑

薄暗がりに、息づくひかり


「希望のにおいがした」


そんな一節を思い出して、誰の詩だったか調べるに、
この歌でした。


「紅白」はもう何年も見ていないのですが、
今も歌われているでしょうか?


昭和の名曲中の名曲、聴きたいので貼ります。






あの鐘を鳴らすのはあなた 和田アキ子

1972年3月25日「昭和47年」 作詞:阿久悠 ・作曲:森田公一 あなたに逢えてよかった あなたには希望の匈いがする つまづいて 傷ついて 泣き叫んでも さわやかな希望の匈いがする 町は今 眠りの中 あの鐘を鳴らすのは あなた 人はみな 惱みの中 あの鐘を鳴らすのは あなた あなたに逢えてよかった 愛しあう心が戾って來る やさしさや いたわりや ふれあう事を 信じたい心が戾って來る 町は今 砂漠の中 あの鐘を鳴らすのは あなた 人はみな 孤獨の中 あの鐘を鳴らすのは あなた 町は今 砂漠の中 あの鐘を鳴らすのは あなた 人はみな 惱みの中 あの鐘を鳴らすのは あなた






庭仕事の午後には虹。

日暮れ時には、展示を終えたYukaさんがキャンドルを灯してくださいました☆☆☆






日が落ちてから表に出れば、大きなお月様。






開幕のファンファーレ。

信号はGO。


明日の空はわからないけれど、

どんな日にも、祝福を。


_______________


土日は、混み合う時間帯があると思います。
お待たせすることもございますがご容赦ください。


◆駐車場は縦列駐車にご協力ください。

◆マスクと手指消毒は任意です。ご自由にどうぞ。

◆換気を心掛けて営業いたします。


_________________


作家紹介のページに記載した、各作家のInstagramやHPをご参照のほど、
ぜひ会場で実作品をお手に取ってご覧ください。

たびのそら屋のInstagramはコチラ⇒  tabino_soraya




【喫茶室特別展示】—色の名前—/長島さと子

《トキノツモリテ》会期中の喫茶室特別展示

長島さと子-色の名前-

◆長島さと子/NAGASHIMA Satoko(京都)

出展:絵画
在廊:10、21、他、来れる限り午後の時間帯

http://satokonagashima.web.fc2.com/ 






《 色の和名 -石庭- 》 

2022年

インクジェットプリント

W420 H297 D18 mm




私は 2008 年から文字を使って作品を制作しています。

今回展示する、「色の名前」の作品群では、アクリル絵の具を用いたシルクスクリーン版で、またはコンピュータグラフィックスを用いて、私が生まれた日本の景色を「色の和名」で表現しています。

これまでいくつかの国に滞在し、その国の色の名前を調べながら作品制作をすることで、色の名前にはその国の文化が色濃く表われているということを知りました。それは染料の素材であったり、色の作り方であったり、「空色」のように色の名前が指し示す概念や物の捉え方までもが、色の名前には潜んでいます。
そんな「色の名前」が持つ世界を皆さんに味わってもらえればと願います。






《 Color names -Shinano River 01 》


2022年

アクリル絵の具、パネル

W420 H297 D18 mm





【プロフィール】

1980 年 京都府生まれ
2003 年 京都精華大学芸術学部造形学科洋画専攻 卒業
2008 年 東京藝術大学大学院美術研究科美術教育専攻 修士課程 修了
2020 年 長岡造形大学大学院造形研究科博士課程 入学

[主な展覧会]
2003 年 第7回群馬青年ビエンナーレ 2003 奨励賞受賞
2007 年 京都 2007 洋画部門 入選
2008 年 第9回群馬青年ビエンナーレ 2008 入選
2008 年 個展「Painted」(Art Complex Center of Tokyo/東京)
2009 年 京都 2009 洋画部門 入選
2009 年 個展「Painted2」(Art Complex Center of Tokyo/東京)
2010 年 京都 2010 洋画部門 入選
2010 年 個展「color names」( ギャルリー志門/東京)
2010 年 GOLDEN Competition 2010 入選
2011 年 京都 2011 洋画部門 入選
2012 年 アーティスト・イン・レジデンス(Art Funkl/マンチェスター)
2012 年 個展「アイデンティファイ・アイデンティティーズ」(京都精華大学ギャラリーフロール/京都)
2012・2015 年 アーティスト・イン・レジデンス(artestudio ginestrelle/アッシジ)
2012・2015 年「International Contemporary Art Exhibition 2012」(Art Gallery Le Logge/アッシジ)
2014 年 アーティスト・イン・レジデンス(ISIS Art, 現 D6;Cultural Transition/ニューカッスル)
2015 年 第1回世界青年ビエンナーレ 2014(大邱文化芸術会館/蔚山文化芸術会館)
2016 年 「2016DMZ 芸術祭―韓・中・日アートプロジェクトー」(韓国カワウソ研究所ほか/江原道)
2019 年 「美術教育の森―美術教育の作家たちー」展(東京藝術大学大学美術館)
2019 年 「日韓藝術通信 2019―温度 終わらない対流―」展(清州市立美術館梧倉展示館/清州)
2020 年 「2020 日韓藝術通信」展(忠北文化館森のギャラリー/清州)
2021 年 「20 人の芸術家による朝鮮半島の平和話」展(烏頭山統一展望台企画展示室/坡州)
2021 年 第 8 回清州国際現代美術展「再び対話する風土」(シェマ美術館/清州)
2022 年 「Articulation-区切りと生成」展(小山市立車屋美術館)






《 Color names -Shinano River 02 》


2022年

アクリル絵の具、パネル

W420 H297 D18 mm





立体作品が中心の展覧会の折に、喫茶室壁面には、展覧会をより深く味わえるよう、イメージの重なる作品の、いま観たい!と思う作家の方に展示をご依頼しています。


長島さと子さんは、プロフィールにあるとおり、既に作家として広く活躍しておられますが、現在は長岡造形大学大学院博士課程に在籍されています。

たびのそら屋隣接の「工房このすく」のメンバーでもある長岡造形大学大学院教授の小松佳代子先生の研究室におられるご縁で、出会わせていただきました。

記憶に新しい今年7月の展覧会《ヤマノヨブコエ》会期中の【喫茶室特別展示】-みずのかたち-で、リノカット(彫り進み)という技法の版画作品を展示してくださった南雲まきさんや、6月に大型乾漆彫刻の個展を開催してくださった竹本悠大郎さんと、同門(?)でいらっしゃいます。


何かの話題の折、長島さんの作品は「文字で絵が描かれている」と聞いて??? 観たい!
と思い、このたび念願を叶えていただきました。


展示には《色の名前》とタイトルをつけてくださいましたが、
その技法や視覚的な印象は《トキノツモリテ》とも見事にイメージが重なり、
初めて出逢う世界への感動と共に、諸々にシビレています。

皆様はどんなふうに感じてくださるでしょうか。


日頃は研究活動で忙しくされていますが、
会期中は可能な限り在廊してくださるとのことです。
作品について直接、お話を伺える機会を、おたのしみください。


************


余談ですが、
県内のアートシーンの話題の中で「長岡は造形大学があっていいですね」と言われることがしばしばあります。それは確かにその通りで、大学は長岡地域の宝なのですが、ただお互いに「在る」だけではなかなか接点があるようで無いもので、

私の場合は、小松先生の研究が「作家の制作過程の思考」に関するもので、研究の場を地域に開くことを意識して「このすく」のメンバーになっておられるからこそ、貴重な学びの機会をいただいたり、既に作家として活躍しておられる学生の方々に出会わせていただいています。

長岡の地で学び、またそれぞれの道へと向かう狭間の、僅かな月日の中での貴重なご縁を、私はお客様におつなぎしたく、、、


来年1月にも小松先生ゆかりの作家2名を含む(ですが、企画は先生の研究ではなく100%たびのそら屋プレゼンツの)4名の絵画展を予定しています。
どうぞおたのしみに。





トキノツモリテ/LMF(OSAKA Yuka)

◆LMF/OSAKA Yuka(新潟)

出展:蝋燭
在廊:101221(各日午後)

Instagram @ iiiiiyooiiiii





この度、maison de たびのそら屋さんで初めて展覧会に参加させていただくことになりました。
新潟県を拠点に蝋燭を制作しております。(お米作りも少しばかり)

おかげさまで今年も活動することができまして
いつか蒔いていた種が時を経て発芽したような

たびのそら屋オーナーさんとの出逢いも印象的な出来事のひとつでした。
ありがとうございます。

今回の展示ではお手に取ってご覧いただける作品もご用意しておりますので
冬支度のおともに加えていただけましたら幸いです。

これから迎える新潟の冬
おうちの中で過ごす時間も長くなる季節に
あたたかな灯火を。




LMF

多種多様なワックスを使い分けて季節や場所
場面に適したキャンドルを提案。

蝋と火を扱う者としてその特製を活かした制作に取り組んでいる。

これまでに 
DE DE MOUSE、Negicco、KONCOS、THE NOVEMBERS のアーティストグッズ制作や
お花のヘッドアクセサリーCHACO、イラストレーター神田亜美との共作を発表。





今年、2022年の年明け早々に、偶然と必然のつながりの中で出会ったYukaさん。
上記メッセージで触れてくださいましたが、Yukaさんとの出会いは、私にとっても
印象的な、
うれしい出来事のはじまりでした。

蝋燭というと、灯火の部分に注目しがちですが(私は炎に見入ってしまいます)
Yukaさんは、熱によって蝋が溶け、流れ、固まる、、、
そこに新たなフォルムが生まれることを教えてくださいました。


Yukaさんが作る蝋燭は、柱状のものもあれば、コロンとした塊のものもあります。
いずれも一度で使い切るようなサイズではないので、ひととき灯して、消し、
また次の機会に灯して、消す、、、 を繰り返す使い方になります。


そうすると、灯す時間の長短など、暮らしのサイクルの違いが蠟燭との関りの違いとなり、
溶けだす蝋の形も、中心部の空洞の形も、それぞれに異なるとのこと。


展覧会予告のトピックスに、手仕事の作品はお客様の手元で「育つ」ということを書きましたが、
蝋燭は溶けて消えていくことを宿命としながら、その過程で様々な景色を使うひとに見せてくれるものであるということに、はじめて想いを巡らせました。





今回は卓上で使いやすいサイズのキャンドルと、見ていただく機会が少ないとおっしゃる大きな蝋燭作品を展示していただきました。(いずれも販売品です)


蝋燭の灯りが照らすのは、未だ見ぬ、あなたの日々の景色。

あなたにとって特別なひとつ、と出逢っていただけますように。



日暮れの早い会期です。
もしかしたらYukaさんの在廊日の夕暮れ時に、
灯りをともしていただける日があるかもしれません。


2022年12月8日木曜日

トキノツモリテ/松坂 渉

◆松坂 渉/MATSUZAKA Wataru(盛岡市)

出展:シルバー・革
在廊:現段階では予定無しですが、変更の際はご案内いたします。

 https://c-p-w.jimdofree.com/profile-1/    
 Instagram @ wataru_matsuzaka




-ご挨拶-

Craft Production WATARU は主に鋳造と革を用いて、
アイテム制作を行っています。

鋳造は蝋型鋳造。原型に蝋(WAX)を用いる事で、
金属でありながら時には柔らかく、
そして時には硬い表情を繊細に表現することが可能です。

作品はデザインから原型制作・鋳造 ・ 仕上げに至るまでの全てを手作業にて進める為
各々表情が異なり、同じ物は2つとして存在しません。

金属と革が織成す素材本来の持ち味を楽しんで頂ければ光栄です。



【略歴】

1976年 岩手県盛岡市生まれ

2000年 長岡造形大学 造形学部 鋳金 卒業

2002年 長岡造形大学大学院 造形研究科 修了

2003~2004年 長岡造形大学 工房職員として勤務

2005~2013年 株式会社 諏訪田製作所 に勤務

2014年 Craft Production WATARU にて制作活動を始める

現在、岩手県盛岡市在住

アジア鋳造技術史学会 会員


_____________________


松坂さんとは、ギャラリーmu-anさんのご縁で出会わせていただき、「maison de たびのそら屋」の歴史のはじまりに立ち会ってくださった作家さんのひとりです。

2018年のたびのそら屋の開廊記念「あらたなはじまり展/第2期」以来、2度目のご出展です。

松坂さんが蠟型鋳造でつくるシルバーのアクセサリーは、幾何学的なフォルムもあれば、
植物から着想したデザインや、枝や種そのものを型に用いているものもあります。


作家と、自然の営みとの出逢いと重なりを感じる作品を思うにつけ、

このたびの展覧会「トキノツモリテ」の空間に在っていただきたいと思いました。


前回の「あらたなはじまり展」は大勢にご参加していただいた展覧会だったため、スペースも限られ、アイテムを絞っての展示でしたが、今回はたっぷりと、様々なアイテムをお送りいただきました。

シルバーのアクセサリーは、指輪、ピアス、イヤリング、ピンブローチ、ネックレスなど、
小さなスプーン少々や、真鍮のオブジェ、革のブックカバー、
どれも手元で馴染んでいくことをたのしみたい品々です。


松坂さんの、金属なのに、あたたたかく感じられる作品は、

雪なのに、あたたかい、と冬に感じることと、

どこか似ている気がします。


盛岡の景色は、長岡よりひと足先に、白さを増している様子です。



トキノツモリテ/不破妙子

2022 DECEMBER EXHIBITION 《 トキノツモリテ 》

12月10日(土)~21日(日) ※休廊日 15(木)
OPEN  11:00〜17:00 ※最終日は16時まで  

It's quiet and peaceful.








◆不破妙子/FUWA Taeko(長岡市)

出展:漆のうつわ
在廊:1011171821、その他、顔を出せるタイミングで随時

Instagram @ tamafw

漆の器を展示します。
主に乾漆という古典的な技法を用いて製作しました。


乾漆は漆と古い蚊帳(麻布)を何層も貼り固めてボディをつくるため、
とても軽く丈夫です。

日常生活で漆器に触れることが少ないかと思いますが、
この機会に是非お手に取ってもらえたら幸いです。


【略歴】

1988年  新潟県上越市生まれ
2011年  長岡造形大学オブジェクティブアートコース卒業
2013年  長岡造形大学 造形研究科  彫刻 修了
               塗師  赤木明登氏に師事  
2017年  年季明け
2018〜  長岡市在住

グループ展
2011年 「ウラニワストーリィ」SAKuRA GALLERY(東京)
2011年 「ONE Mart  EXPRESS  Ⅷ 〜 10人の表現」新潟市美術館市民ギャラリー(新潟市)
2012年  西方彩子/不破妙子 二人展「サングリア」ギャラリーmu-an(長岡市)
2018年11月 ヤングアート長岡 芸術工事中オープンアトリエ参加(長岡市)
2019年4月 「はな・みず・き」Gallery&Cafe VUCA(新潟市)
2019年6月 西方彩子/不破妙子 二人展「-日々-」長岡市栃尾美術館1Fギャラリー(長岡市)
2019年11月 芸術工事中2019 オープンアトリエ参加(長岡市)
2020年3月 「izumi」maison de たびのそら屋(長岡市)
2020年11月 芸術工事中2020 オープンアトリエ参加(長岡市)


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石川県・能登の赤木明登さんのもとでの塗師修行ののち、
学生時代を過ごした長岡市で工房を構えた不破妙子さん。

漆職人として請け負う仕事をしながら、自らの作家としての道を探る、、、
その過程を、私は敬意を感じながら垣間見させていただいています。


前回、ご出展いただいたのは2020年春の展覧会《izumi》展。
コロナ禍の始まりの春でした。

その時のご紹介はこちら⇒


各地でイベントが中止にり、美術館なども閉館を余儀なくされた中、
予定していたアーティストトークこそ中止したものの、
出展者の皆さんと気持ちを共にしながらお客様を迎え、
会期を過ごせたことは、
言葉にし尽くせないくらい
心強く、印象に残ることでした。


あれから2年余りを経た今、彼女のあゆみが何処にあるのか、
拝見できることがとてもたのしみです。

手を止めることなく、伝統に学びながら挑戦を続ける若き作家の、
ひたむきで丁寧な仕事を感じていただけたらと思います。



トキノツモリテ/齋藤伸絵

2022 DECEMBER EXHIBITION 《 トキノツモリテ 》

12月10日(土)~21日(日) ※休廊日 15(木)
OPEN  11:00〜17:00 ※最終日は16時まで  

It's quiet and peaceful.

出展作家の在廊日と略歴、メッセージをご紹介します。




◆齋藤伸絵 / SAITO Nobue(新潟市) 

出展:ホームスパン(マフラー、ストールなど)
在廊:12/10、16

Instagram @ nobirins


様々な素材で身につけるものを中心に紡ぎと織りの作品を制作しています。
ウールと綿、絹と麻、モヘアとステンレスなど
質感や性質の違う複
数の素材を使って生まれる表情を楽しんでいます。

使う方の一部になって寄り添い、

身につける事で現れる布の動きや素材感を楽しんでいただければ嬉しいです。



【略歴】

宮城県仙台市生まれ
新潟市在住
岩手大学教育学部特設美術科卒業 染織専攻

朝日現代クラフト展
工芸都市高岡クラフトコンペ 
日本クラフト展  入選

エフスタイル(新潟)
新潟絵屋(新潟)
ニカイギャラリー(新潟市)
ギャラリーmu-an(長岡)
maison・de・たびのそら屋(長岡)
coil4(柏崎)
ギャラリー 五峰(東京)
他、各地で個展、グループ展開催
2022北のクラフトフェア出展

長岡造形大学市民工房染織 講師

_________


前回ご出展いただいたのは、2020年9月に開催した展覧会《クラシニトモル》でした。

残暑があって、巻き物を選んでいただくには少し早い頃合いでしたが、
シルクとナイロンを紡いだうねりのある織物や、光沢のあるリネンの表情を愉しませていただきました。

その時のご紹介はこちら⇒


今度は冬に!との願いが叶った今回です。

ウールや、カシミア、シルクを手紡ぎして、染め、織り、仕上げるまで、
全てを手掛ける”ホームスパン”。

冬がうれしくなるお品との出会いがありますように。



2022年12月6日火曜日

サンタ・プロジェクト・ながおか2022(追記あり)

2022/11/27~12/12
「サンタ・プロジェクト・ながおか 2022」


只今、長岡市内5軒の書店で開催中です。

クリスマスに入院している子どもさんと、
「フードバンク・長岡」で支援しているひとり親家庭の子どもさんたちに、
匿名のサンタさんから本を贈る取り組みです。






たびのそら屋では昨年に続き、12月の展覧会に「ブックスはせがわ」さんにご出店いただくことで、贈りものをお預かりする窓口として協力させていただきます。


店として初めて参加した昨年は、たくさんの”サンタさん” にご協力いただき、
見知らぬ子どもたちのために本を選ぶ時間を、一緒にドキドキしながら、たのしませていただきました。


はせがわさんのセレクトがとても素敵で、気になる本がたくさんあって、
しばらく手に取っていなかった絵本に見入ったり、
この年齢の子は、どんな本を喜んでくれるだろうかと思いを巡らせたり、、、

そうした時間を過ごしながら、私たちが贈りものをいただいているのだと感じました。


今年は「サンタ・プロジェクト」の開催期間と、展覧会会期が重なる日程が短く、
 12/10~12の3日間だけの受付ですが、ご参加いただけましたらうれしいです。


この3日間に、たびのそら屋には来れないけれどサンタさんになりたい、と思ってくださる方は、
ぜひ上記ポスター画像に記載されている協力書店さんにお出かけください。
「ブックスはせがわ」さんは、今年、摂田屋にオープンした店舗でも参加しています。


【12/7 追記】

ブックスはせがわさんの店頭分は、サンタさんの団体御一行様のご協力をいただき、受付を終了されたとのことです。
いずれの協力店様も、順調にサンタさんがご来訪くださっているとのこと。
リバーサイド千秋内の「くまざわ書店」さんは、今年初めてプロジェクトの協力店になってくださいました。どうぞお出掛けください。



◆プロジェクトの詳細や、贈り方については、2021年のトピックスをご参照ください ⇒

◆2021年のいきさつや、開催中の様子を書いた【御礼】⇒

◆2021年の実行委員の方からの【ご報告】⇒






シクラメンのオオモリさん
今年もたくさんの花芽の贈り物



昨年も書きましたが、皆様それぞれの場所で、できることをしておられることと思います。
本のサンタさんとしてご参加されなくても、どうぞお気になさらず。


大丈夫。
この街には、こんなにたくさんのサンタさんがいる、、、

そのことを、私はきっと今年も、伝えたくなると思います。


たびのそら屋内の「ブックスはせがわ」さんのコーナーは、
サンタ・プロジェクトが終わっても、展覧会会期中ずっとございます。
ご自身や、身近な方への贈り物選びなど、ゆっくりとおたのしみください。