2024.4.1~14に開催いたしました春の展覧会《Restart》は、無事に閉幕いたしました。
素晴らしい展覧会でした。
開幕二日目に開花した裏の桜も、更に後から咲いた対岸の桜にバトンタッチしながら、
会期を通して見事な景色を見せてくれました。
2024.4.13
そら屋は葉桜、柿川水面は花筏
御幸橋の向こうに桜吹雪が見えた朝
桜が咲き進むにつれ、ギャラリー内の色彩も移り変わるのを、例年以上に感じられたのは、
出展作との組み合わせの妙だったように思います。
大地の芽吹きのように、深い色の中から瑞々しさが溢れるような作品が揃った展覧会でした。
自分の壁を乗り越えたうれしさと、
新たなステージに向かうワクワクと、
独自の道を拓く挑戦とをイメージした展覧会《Restart》。
LICACOさんと小山紀子さんからは大学4年次の集大成を展示していただいたことも、
とても意義深いことでした。
この春、それぞれの卒業大学の修士(前期)過程に進学された2000年生まれのお二人。
ここから始まる、否、既に始まっている、刻々と、、、
作品は過去の瞬間でありながら、作者と共に今も躍動していることを、
こんなにも体感したことがあったでしょうか、、、。
今井リエコさん、不破妙子さん、筒井早良さん、
どなたの作品にも、節目や転機の”内包”ではなく、思い切り発露していることが感じられ、
《Restart》は《Restarted》であったと、しみじみ思った会期末✨🌠
5名分の作家紹介を書き終えたのは会期末ギリギリになってしまいましたが、
それは営業時間中のうれしい賑わいを反映したものと思っていただけたら幸いです。
多くの方にお越しいただき、喫茶室での語らいも、桜咲くテラス席でのくつろぎも、
ゆっくりと愉しんでいただけましたこと、どうもありがとうございました。
作品が、作品単体では存在していないことを、改めて感じながら過ごした会期でもありました。
創るひと、愛でるひと、使うひと、言葉、笑顔交わして行き交うひととひと、、、
私たちを大きく包む自然の流れの中に在ることを、
いつにも増して愛おしく、かけがえのないことに感じられたのは、
お越しくださった皆様が笑顔で、うれしそうなご様子だったからだと思います。
作家のご家族の方々をはじめ、初めての方も、数か月ぶりの再会の方も、
遠方からも多数、足をお運びいただきました。どうもありがとうございました。
SNS等で発信してくださいました皆様、DMを設置してくださいました事業所ならびに、
新潟日報紙様、いつもありがとうございます。
素晴らしき作品を寄せてくださいました5名の出展者の皆様に、
こころより感謝申し上げます。
若者たちの未来に祝福を✨
今回の作品搬入は連日に分かれてお一人ずつの作業で、徐々に会場が仕上がっていったのですが、搬出も最終日と後日に日程が分かれ、閉幕から一気にリセットされることなく、少しずつ空間が変化していくのが、季節のうつろいと相まってまた印象的です。(主だけの愉しみですみません)
ギャラリー内に桜色を招いてくれた小山紀子さんの写真のインスタレーションも、
一昨日、搬出を終えました。
大学での卒研発表の際は、照明がきれいに当てられ、記憶の花束のような「塊」としてうつくしい展示でしたが、
自然光の差し込むこのギャラリーで再度展示できてよかったと、言っていただけたのはとてもうれしいことでした。
今回は(私が場に滞在している存在だからか)観るひとや刻々と変化する外の景色が作品に映り込む様子を通して、作品と周囲の存在との「関わり」について感じられたことが印象的でした。
いつだって作者や鑑賞者のこころの中では、作品との出会いの物語が動いていると思うのですが、
写真と貼り合わせられたミラー紙が目の前の出来事を視覚的にも見せることや、気流で静かに回転することで、過去である写真面と、映り込んだ今が交互に立ち現れる仕掛けの妙が気づかせてくれるものごとに、私は目が離せず、感動し続けていました。
ギャラリーには最後、LICACOさんの作品が搬出の日を待ちながら残ってくれています。
紀子さんの作品のように物理的には動かない版画作品ですが、これから作家の手を離れ、お客様方の元で豊かに動き出す時を待っているケハイが満ちています。
さあ、私も次の季節へ。
次回展覧会は、柏田良彰さんの油絵の個展です。
詳細は後日改めてご案内いたします。
どうぞおたのしみに。
《柏田良彰 展》
2024. 5.14(火)- 26(日)
OPEN 11~17時 ※最終日は16時まで
※5/17(金)22(水)休廊日