2018年7月27日金曜日

サトウカヨ展・太陽の間

只今開催中の サトウカヨ展「-佇む-」

7月28(土)29(日)はカヨさん在廊日
※28日は14時頃到着のご予定です
11時から19時までオープンしています



一日の中で刻々とうつろう、太陽の間の展示作品「佇む」
カヨさんの希望で、日中は照明をつけず、自然光でご覧いただいています

午前中、とりわけ朝は、外の緑を色濃く映し
暑い盛りの昼には、涼やかに

ことのほか素敵だと思うのは、窓から西日が射しこむ時間帯


それが何時頃、と意識しながらこの数日を過ごしていると
一日ごとに、確実に日暮れが早まっているのがわかります
どんなに暑くても、季節は秋に向かって移ろいでいるのですね

昨日は5時15分ごろから煌めきが差し込みました

空模様にもよりますが、15分から30分くらい
真鍮のワイヤーは金色に輝き、
木々の葉とガラス粒の影は壁に映り、
瞬きするのも惜しいようなひとときです



そののち、太陽は建物の影に隠れ、
展示室は静まっていくのですが

マジックアワーはまだその後にも、あるのでした


このところ素晴らしい夕焼けの日が続いていますが
夕空が映えるのは、太陽が水平線に沈んだのち、つまり日没の後

今はだいたい19時より後の時間で、延長オープンの日でも
クローズした後になってしまうのですが、

空が夕焼け色に燃えるとき、世界が夕焼け色に染まるとき

薄暗くなった太陽の間は

夕焼け色に 佇む   


です


私の写真ではお伝えしきれません
どうぞお出掛けください

「月の間」の様子も後日アップしたいと思いますが
販売品の大・小のリース・球体作品
インスタレーションとして、暗室の作品をランタンで愉しむ小部屋
などがあります

アクセサリーは喫茶室にございます
ゆっくりとご覧ください

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8/2・3は休廊日
8/4・5はカヨさん在廊日です

8/4は19時まで
それ以外の平日は18時までのオープンです

最終日の8/5は15時にて閉幕となります
ご注意ください




旅の手がかり

たびのそら屋には、展覧会・イベント情報のほか、
旅の手がかりになりそうなものも置いています


◆入口エントランスにあるものはテイク・フリーです
ご自由にお持ちください


新潟市内・近郊のアートシーンを巡るのに必携なのは
新潟絵屋さん制作・発行の「ギャラリー&ミュージアムマップ」



県外ですと、福島市内の素敵なお店掲載地図「フクシマナビ」
猪苗代町散策に役立つ「あいばせMAP」


遠く海の向こう、東京の離島・新島から届いた、
新島をディープに味わうカルチャーマガジン『にいじまぐ』
記念すべき創刊号

謎めいたインパクトのある表紙のこの冊子
展示台からさりげなく、じんわりと減っていっているのがうれしい力作


◆喫茶室には、
オーロラコーヒーさんからの山形情報のほか


カヨさんから届けてもらった長野情報と
カヨさん掲載の本(会期中館内閲覧用)



奥の本棚には、上越市は高田文化協会発行の『文芸たかだ』

誌面から感じる高田の風とあわせて、
表紙と表紙に寄せた一文も、毎号楽しみにしています


そして


とっておきは秋田県のフリーマガジン『のんびり』
のバックナンバー(そら屋秘蔵本)
















昨夏、訪れた際に買ってきた北東北(岩手・青森・秋田)
エリアマガジン『ra kra (ラ・クラ)など


















刊行を終えた秋田県の『のんびり』誌については、
語り出したら長いのでここでは割愛しますが、
そのうちブログの方でご紹介できれば… (と思って早一年)


そして、新潟が誇るべきディープな情報媒体といえばこちら


『 Life-mag (ライフ・マグ)

~新潟に拠点を置く、ローカルインタビュー誌~

テーマに沿って時間をかけて取材したことを、丁寧にまとめてあります

編集人の感性による俯瞰と焦点により、その地域のすばらしさ、
個々人の生業のいきいきとした様子が、写真と共に伝わってきて

まるで旅をしたような

いえ、その地を訪ねたくなるような
素晴らしい誌面です



2008年に創刊して以来、
編集人がほぼ一人で取材・撮影・編集・営業をしてきたこの本は
回を重ねるごとに、内容もより一層磨きがかかって、
10周年を迎えた今年、記念すべき第10号が発売中

***

どこにも行かない夏に手にしたものが
いつかの旅の手がかりに
なるかもしれません



ご紹介のために改めて並べてみると

アート作品と同様、それぞれの制作に携わる方々の
苦心、情熱、遊びごころ…

人生の蓄積が垣間見えるようで
ズシリ


敬服です


2018年7月26日木曜日

旅コーヒー・オーロラコーヒーさん

サトウカヨ展 会期中の「旅コーヒー」は
山形市で出会った「オーロラコーヒー」さんのお豆です


旅して届いたいい香りのする箱を

開ける時

開けた時の うれしさ


毎度ながらうつくしく梱包されている様子に
飲む前からウットリするひとときです

本当は、箱から取り出すのも惜しいきもち

美味しい珈琲タイムは、ここからすでに始まっています




今回は、オーロラブレンド(中深煎り)と
マンデリン(深煎り)をご用意しました

レギュラーなオーロラブレンドは、
何度いただいてもやっぱり美味しい

きれいで、やわらかく、ほっとするお味です

比べれば深め焙煎のマンデリンも
夏にスッキリ飲める、後味のよいお味です




山形情報も一緒に届けてくださいました
カウンターでご覧ください


この夏、どこへ行く?

***

今回のサトウカヨ展自体、外とは別世界・異空間を
感じていただけると思いますが

旅コーヒーの旅の香りも、どうぞお楽しみください



2018年7月23日月曜日

はじまりました

サトウカヨ展「 -佇む- 」


インスタレーション「 佇む 」が始まりました

平日は11時~18時まで、週末は19時まで
日ごろより開廊時間を延長しての開催です

作品の中で、どうぞゆっくりとお過ごしください


◆作家在廊日 7/23・28・29、8/4・5

◆休廊日 7/26・8/2・/3

◆今回の旅コーヒーは、山形市の「オーロラコーヒーさん」です
 後日改めてご紹介いたします






浮かぶ 雨粒の

嘆息に 揺れ


悠久の 氷や

時を 止めん


みどり映す 煌めきの


みせたるは 

夏の日の 思ひ


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◆太陽の間では、
 「青」のグラデーションシリーズと「大粒」バージョンを
 存分に浴びていただけるよう、見上げて過ごせる椅子を置いています

◆月の間では、球体作品の「Earth」と「リース」を展示(販売品です)

◆今回の月の間の小部屋は、ランタンを持って入室していただく暗室です
 影の煌めきに滞在していただけるよう、スツールを置いてあります
 お一人ずつお入りください

◆喫茶室ではアクセサリーを展示・販売しています


目には涼しい展示ですが
心に届くものは、やはり熱いかもしれません

作家自身にとっても
自身への挑戦となった展示です

ぜひご高覧ください

2018年7月15日日曜日

サトウカヨ展

ー佇むー サトウカヨ展

7月23日(月)~8月5日(日)11時~18時 ※最終日は15時まで

7/27、28、29、8/4 は日没(概ね19時ごろ)まで
7/26、8/2、3 は休廊


長野県在住のガラス作家、サトウカヨさんによる
ガラスのインスタレーションです

カヨさんの HPの記述 によれば
今回の展示は彼女史上「  “ 最大で最後 ” の屋内展示になる覚悟です 」とのこと


大変なご依頼をしてしまいました(;'∀')

いろんな意味で、ドキドキが止まりません

西日を通した夕暮れ時の作品の煌めきも体感していただきたく
この会期中は閉店時間を遅めに設定

週末の4日間については、日没頃までの開廊予定です

会期中、何度でもお越しいただき
佇める時間をお過ごしいただきたいと思います

どうぞお見逃しなく

◆作家在廊日 7/23・28・29・8/4・5

※長岡花火の日は道路事情を考慮して休廊させていただきます
ご注意ください

2018年7月14日土曜日

イベント御礼

7月8日(日)立川志の太郎・定点観測・落語会
7月14日(土)南雲充司・ギターコンサート
展覧会の狭間に、2つのイベントを開催しました



お客様には前売り券で早々に予定を組んでいただいた落語会
直前のお知らせにもかかわらず、用意したお席を追加する運びとなったコンサート

盛会は企画者・当事者の不断の努力と熱量の結実ですが
お越しくださいました皆様、どうもありがとうございました

素晴らしき演者に、聴く人あって完成される舞台です


志の太郎さんの落語も素晴らしかったけれど、南雲さんのギターも!
初めて聴いた「羽衣伝説」の、なんとエキサイティングだったことか

クラシックギターのひと、だと思っていた南雲さんもまた
今回の選曲からすると “飛び出す系”  のお方かもしれません 
イメージを超えていくもの、あらたな世界を魅せてくれるものに
シビレます

※「気になる飛び出す系




行きは期待、帰りは感動を携えての通路
となった「太陽の間」を飾ってくださった高木秀俊さんにも
感謝です


二日間のイベントのために展示してくださいました
今回は多くの方にご覧いただけなかったのが残念ですが


午後のゆらめく木影に
高木さんのカタチが踊る
マジックアワーの素晴らしかったことを
お伝えします

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展覧会とはまたちがった、熱さにシビレたイベントでした



日々、刻々と煌めきを映す「太陽の間」とは対照的に
次なる出番をそっと待つ「月の間」
そしてあらたな出逢いとはじまりをもたらしてくれる「喫茶室」

それぞれがあってよかったと毎度、思います

7月23日からのサトウカヨ展でも
それぞれの空間をフルに生かします

どうぞご期待ください


2018年7月10日火曜日

南雲充司ギターコンサート

7月14日(土)たびのそら屋「月の間」にて
14時開演・入場無料



南魚沼出身の南雲充司さんによる、クラシックギターの演奏会です

今回は諸事情によりチラシ配布や事前の宣伝が十分ではありませんが
少人数でこそ、近い距離で、肩ひじ張らずに聴いていただきたいとのご希望です


大きなホールで、大勢で聴く演奏会とはまた違った、
暮らしに近いところで、身近に味わうギターの音色

新暦での七夕は雨降りの中、終わりましたが、旧暦の七夕はこれから
この時期をイメージした日本の曲を奏でてくださる予定です

よい音楽に触れることで日常が少し豊かになるように、
と願って演奏活動をされていることに共感しての開催です


◆14日(土)当日は13時より喫茶室を営業します

◆駐車場はギャラリー斜め向かいの専用駐車場をご利用いただけます
 狭いですが詰めると最大で8台停められます
 縦列駐車にご協力くださいますようお願いいたします
 
14時開演、どうぞ気軽におでかけください


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先日の立川志の太郎さんの落語会は
大変素晴らしいものでした

感動をことばにするにはまだ余韻熱く
報告のトピックスをあげる前にまずは

お集りくださいました皆様
ご尽力いただいた事務局・関係者の方々
そして素晴らしい高座を魅せて聴かせてくださった志の太郎さんに
心より厚く御礼申し上げます

ありがとうございました

maison de たびのそら屋


2018年7月7日土曜日

高木秀俊さん作品・展示します

いよいよ7月8日(日)に迫りました、立川志の太郎・定点観測
※チケットは前売り券で打ち止めとなっております

◆14時半開場、15時開演、中入りを挟んで17時頃までの予定です

◆当日の駐車場は搬入車両のみとなります、近隣の有料駐車場をご利用ください

◆喫茶室は14時よりオープンしますが、椅子は全て会場「月の間」へ移動しており、
 カウンターは立席になりますことご容赦ください


お待ちの間にぜひご覧いただきたいのは「太陽の間」に展示した作品です

今週、来週と続くイベントのために、
グラフィックデザイナー・高木秀俊さんが、作品を展示してくださいます

高木秀俊さんのHP
http://www.nct9.ne.jp/takaki


このところ、目にして印象に残った紙媒体(DM、チラシ、ポスター)が
いずれも高木さんにの制作であると知った時の感動は
どう言葉にしたらよいでしょうか

彼のシゴトが気になり、にわかにご相談させていただいたところ
ご多忙中、急きょ、作品展示を叶えていただくことになりました


本来、展覧会には新作で臨まれる方ですが
今回は長岡地域では未発表の作品の中から、
落語会に合わせて、という気持ちでセレクトしてくださった作品を
展示してくださいます


ご覧いただけるのは8日(日)と
14日(土)南雲充司さんのギターソロ・コンサート(14時より・無料)
のための開廊時間内のみです

どうぞおたのしみに

2018年7月6日金曜日

次なる旅路へ

6月22日~7月1日に開催された 猪爪彦一展
「 ー 忘れられた物語 ー 」 が閉幕しました

梅雨空いずこ、連日の猛暑となった中
お越しくださいました皆さま、どうもありがとうございました


今回の展覧会では、日ごろ拝見する機会の多い油彩・版画のほか、
色鉛筆で着色されたドローイングや、板や和紙に描かれた作品もあり、
幅広い猪爪彦一ワールドに出逢っていただけたのではないかと思います

先生は「描かれているものと対話をしていただければ」と取材に答えておられましたが
そのように、ゆっくりと味わってご覧くださる方が多かったのも印象的で

喫茶室で余韻を過ごしていただきながら
感想や様々な思いを聞かせていただけたことも、うれしいことでした


とりわけお客様から興味を示されることの多かったのが
「月の間」の一角に展示されたオブジェたち




日頃は先生のアトリエにある品々で、
こういうものからインスピレーションを得たり、
いつかモチーフとして作品の世界に描かれたりもする
という「参考資料として」展示してくださいました

自分が主宰する絵画教室などは持たない先生ですが
伝えること、示すことを惜しまず

とりわけ若い作家の方々に対しては
経歴ある年長者の立場で、というのでなく
あくまでも共に描き続けるものとして同じ目線にたちながら

制作することを、穏やかに、けれど力強く励まされいてるご様子を
垣間見させていただいた会期でもありました




展覧会は終わりましたが、
先生のアトリエに戻った作品たちの世界はこれからもゆるやかに動き続け

お客様の元に旅立った作品たちは
今度はその方々と新しい物語を紡ぎ出すのだと

あたたかい心持ちで、搬出後の白い空間に佇みました


終わらない旅の途中に居合わせていただきました
ありがとうございます