2020年1月27日月曜日

【御礼】矢尾板克則 展

2020/1/13~26 に開催いたしました「矢尾板克則 展-useful と useless -」は
おかげ様で連日のにぎわいをいただきながら、無事閉幕いたしました




長年のファンの皆さまのお越しで勢いよく幕開けした会期ですが、
初めての方々にも出会っていただきながら、
会期終盤に向けては名残惜しんでの再訪、再々訪、再々々々・・・ 
本当にたくさんのご来場をいただきました

地元長岡での開催を、多くの皆さまが待っておられたこと、よころんでくださったこと、
矢尾板さんの作品の魅力を改めて感じ、味わわせていただいた毎日でした




この季節の長岡にしては比較的天候にも恵まれ、
案じられた降雪は、わずかにアラレが降った程度でした

2年前のような厳寒・大雪の年を思うと、とてもありがたい暖冬ですが、
ここまでの少雪・無雪となると、降雪を前提として成り立つ事業や
雪を役立ててきた農業にとって大変深刻な問題で、
地域全体としては、もはや手放しで喜べる状態ではないのですが

ともかく、徒歩や自転車、そして遠方からのお客様にも
お越しいただけたことに感謝したいと思います




maison de たびのそら屋としては、2020年の始まりの展覧会であり、
開廊2年目を締めくくる展覧会でした

2018年の開廊記念企画「あらたなはじまり展」第Ⅰ期にご参加いただいた矢尾板克則さんに、
こうして素晴らしい個展を開催していただけましたこと、
多彩な作品で、たびのそら屋の展示会場を余すことなく活かしていただけましたことは、
格別にうれしいことでした

矢尾板さんと、
展示や喫茶室を楽しんでくださいました皆様、
情報媒体の事業所様、SNS等で発信してくださいました皆様に、

こころより感謝御礼申し上げます

どうもありがとうございました




このあと、maison de たびのそら屋は冬季休廊いたします

例年であれば雪かきに追われる降雪期
一年の日々を振り返りながら、新たな春に向けて準備していきたいと思います




次回展覧会は

2020年3月28日(土)~  4月12日(日)

2020  SPRING EXHIBITION

- izumi -


県内外5名の作家による展覧会で幕開けします

詳細はまた改めて

どうぞおたのしみに


2020年1月21日火曜日

矢尾板克則展⑤追加納品

矢尾板克則 展 - useful と useless -

会期はいよいよ終盤、
22(水)休廊日をはさんで、26(日)16時までです

矢尾板さんは26(日)と、24(金)にも少し在廊してくださる予定です




品薄になっていたフリルカップと色絵マグカップは
工房にある限りを追加納品してくださいました




人気のナンバーシリーズ

矢尾板さんはが好き
も好き



これは・・・ 1 ではなく 


「 手、かぁ⤴ 」 


モチーフがわかった時に、うれしそうな感嘆を発したお客様の声が
耳に残っています






【喫茶室特別展示】②蓑輪朋和さん

「矢尾板克則 展」会期中の喫茶室、
壁面には先にご紹介した高木秀俊さんの平面作品、
奥のガラス棚には、蓑輪朋和さんの銅を用いた立体作品を2点、展示しています




◆蓑輪朋和さん

燕市在住・鎚起銅器職人
2002年 長岡造形大学産業デザイン学科卒業
2003年 新潟県展新潟日報美術振興賞
新潟県展、新潟県伝統工芸展、個展、グループ展、多数出展





たびのそら屋では、2018年の開廊記念企画「あらたなはじまり展」(※①)に続き、
2019年の開廊一周年記念企画「flow」展(※②)にもご参加いただきました




日頃は鎚起銅器職人として、求められる形や伝統技術の鍛錬にご尽力する一方で、
自らの中から湧き出るものに指先をゆだねること、新たな技法を試みること、
職人でありながら作家でもあることを、大事にしておられます

厳しい仕事に加えて独自の制作のための時間やエネルギーを捻出することは、
想像を超えて大変なことだと思うのですが、
独自の制作ができることに「自分が救われるのです」とおっしゃる蓑輪さん

上記※①のトピックス末尾で、蓑輪さんをご紹介していますが、
この2年の間の力強い変化をが、こちらにも伝わってきます




昨秋、このガラス棚への委託展示の打診をいただきました

蓑輪さんが、作品を作る、
それをまたここで拝見できるなんて!

この上なくうれしいご依頼でした

この展示についても、蓑輪さんと旧知の矢尾板さんにご快諾いただき、
この度のお披露目となりました




緑青をまとう多面体の花器のやわらかいフォルムは、
掌に収まりそうなサイズですが、なんとも確かな存在感ある佇まい

そして、蓑輪さんらしく、スクっとした、
愛らしくて、頬がゆるんでしまうフォルムのオブジェ・・・


驚きました

お気づきでしょうか。。。


 春ですよーー

と、声を放っているように感じる高木秀俊さんの絵と・・・


 

蓑輪朋和さんの作品

アナタも何か発しているのですね?


「何か電波出てますよね」とほほ笑む矢尾板さん

円錐形や漏斗のようなフォルムは、矢尾板さんも好きなモチーフです


男子3人 。。。( *´艸`) 奇遇ですね



 


( 左・高木秀俊さんアクリル画    右・矢尾板克則さん陶板 )















「矢尾板克則 展」会期中の喫茶室特別展示

どうぞ併せてお楽しみください


◆いよいよ終盤へ向かいます
会期は1/26(日)16時まで

1/22(水)は休廊日です、ご注意ください


2020年1月20日月曜日

【喫茶室特別展示】①高木秀俊さん

「maison de たびのそら屋」には、展覧会の時だけオープンする喫茶室があります

メニューはコーヒー等のお飲み物だけですが、余韻の中でひとときを過ごしていただける空間です

そしてほとんどの会期で、こちらにも作品を展示(販売)しています



高木秀俊さん (作品部分)


通常は展覧会作家の作品ですが、
12月に開催した「エックス展Ⅹ」では、喫茶室を「cafe X」と称して関連作家3名の作品を、

今回の「矢尾板克則 展」では、また別の趣旨を込めて、矢尾板さんではない2名の作家による
作品の展示を試みました





同(作品部分)



◆高木秀俊さん

長岡市在住・グラフィックデザイナー
1999年 長岡造形大学卒業
2006年 セツモードセミナー卒業




同(作品部分)



12月の「エックス展 Ⅹ」にご参加くださっていた高木さん
その時は新作4枚のご出展と併せて、喫茶室には少し前の旧作「架空の果実」シリーズから2枚を
展示していただいておりました

引き続き多くの皆さまにご覧いただきたくて、今回も
「架空の果実」シリーズから4枚をセレクトし、展示させていただいています





というのも、高木さんのこちらのシリーズは
色といい、モチーフといい、質感といい・・・

矢尾板さんの作品に通ずる要素を感じまして

矢尾板さんの作品が好きな皆さまにもぜひご覧いただきたく

矢尾板さんにもご相談し、ご快諾をいただいての同時展示となりました




喫茶なさらないお客様も、どうぞご遠慮なく、
いえ、どうぞお見逃しなさいませんよう、喫茶室の展示もおたのしみください





2020年1月19日日曜日

旅コーヒー・「とむとむ」さん

「矢尾板克則 展」会期中の喫茶室メニュー「旅コーヒー」は、
茨城県南地域を中心に5店舗を構えるコーヒー専門店「とむとむ」さんのお豆です




矢尾板さんが、ある時、知人に教えてもらって以来、
何十年も取り寄せて飲んでいるというこちらのお店は、
自社温室でコーヒーの自家栽培をするなど、美味しい珈琲のために
大変な努力とこだわりのある珈琲屋さん


矢尾板さんは、もっぱら極深煎りの「イタリアンロースト」をご注文とのことですが、
今回の喫茶室ではちょっと軽やか・華やかなセレクトです


オリジナルブレンドエクストラ (中深煎り)
調和をテーマに、ブラジル・グアテマラ・メキシコ・キリマンジャロ等がブレンドされた
とむとむさん一番人気の「おすすめの逸品」

無難なまとまりでなく、様々な個性が一堂に会して仲良く語らっているようなお味に感じます


ケニアAAブレンド
ケニアの最上級のお豆に「柑橘系の酸味と甘い香りをブレンド」とのこと
こちらは焙煎度指定ができるとのことでしたので、「オリジナルブレンドエクストラ」よりもう一段、
焙煎度の深いシティーローストでお願いしてみました

矢尾板さん好みの「イタリアンロースト」に比べるとだいぶ軽いですが、
ブレンドされたキリマンジャロ由来の酸味と香りよく華やいだお味は、
新年最初の展覧会に華やぎを添えてくれています



今回は器もスペシャル
矢尾板さんのカップ&ソーサーでお出ししています

飲み心地の良さ、掌のおさまりの良さなども
どうぞおたのしみください




2020年1月18日土曜日

矢尾板克則展④ムシクイとハリボテ

急須の茶こし部分を作る作業から着想して生まれたのが
月の間に展示されている「ムシクイ」シリーズの作品たち
















「太陽の間」では色とりどり、たくさんの器たちに「わぁ~」となりますが
それとはまた別方向に「わぁぁ」となる「月の間」の展示です




いわゆる「用途」で部屋を二分したわけではなく
結果的にこのように、それぞれの場所を得た作品たち




「ハリボテ」シリーズの静かな小屋たちの傍らで

彼らが語りかけてくるものが心を占めていくことを
なんと言い表したらよいのかと

自問し続けています






矢尾板克則 展

どうぞゆっくりとご高覧ください




「小部屋」の展示もお見逃しなく


矢尾板克則展③usefulとuseless


= [ 役に立つもの と 役に立たないもの ]




果たして何が [ useful ] で、何が [ useless ] か




つい、深々としたことばの海に潜りこみそうになりますが

ひとまず




矢尾板さんの器たちは、とても役に立ちます


各種カップやお茶碗は、外側のサラリとした手触りの心地よさと併せて
内側にはつるんとした釉薬が掛けてあるところに
私は使うたびに感動しています




内側の「つるん」がスプーンでいただくのにとても良くて
我が家ではもっぱらヨーグルト用に活躍




今回迎え入れた手付きのマグカップも、内側つるん、なのでバッチリ
木のスプーンで気持ちよくいただけました

大きな持ち手と、どしりと安定した底、
そして明るい色彩が、朝の気分を上げてくれます


もちろん用途はスープに限らず

矢尾板さんはこのくらい大きなカップで
並々たっぷりとコーヒーやミルクティーを飲むそうですし


ちょっとだけスナック、とか、おつまみの落花生なんかを入れて
キッチンからお盆など使わず
このカップの持ち手を握ってテーブルまで行くのも

きっとウキっとすると思います




いろいろなタイプが揃った急須たちは
注ぎ口のキレの良さは折り紙付き




矢尾板さん的に珍しいという「外側もつるん」のタイプも

いずれも共通して素晴らしいのは茶こしの部分




仕上げるのにご自身の「目」への負担が尋常でないという
渾身の茶こし部分も、ぜひお確かめください


2020年1月16日木曜日

矢尾板克則展②1/16と22は休廊日です

朝はうっすらと雪化粧した長岡
1/16(木)は休廊日です、ご注意ください





この一区切り、つい「折り返し」のような気分になりかけますが
まだ3日が終わったばかり(!)

開幕初日からたくさんのご来訪をありがとうございます

矢尾板さんの長岡での展覧会を、こんなにも多くの皆さまが待っていてくださったのだと・・
初日のドアを開けた瞬間、既にエントランスに満ちていた熱気!

矢尾板さんの作品世界を堪能しながら
それぞれに心惹かれる作品を手にしてくださいました



でもご安心ください

今回はたっぷりと作品をご用意いただいています

長年のファンの方々も
こんなにたくさん並んでいるのは観たことがない
と仰るくらい

まだまだたくさんのお品からお選びいただけます

会期は始まったばかり
どうぞゆっくりとおでかけください




会期は1/26(日)まで

1/16(木)・22(水)は休廊日です
OPEN 11:00~17:00

最終日は16時にて閉幕です

ご来訪をお待ちしています


2020年1月12日日曜日

矢尾板克則 展①開幕です

矢尾板克則 展 - useful と useless -

1月13日11時より、いよいよ開幕いたします

矢尾板さんの地元長岡では久しぶりとなる個展、
しかも今回は展示室2室を用いての大規模展示です

搬入・展示作業を二日がかりでしていただきました





壮観な展示に、わぁ~~~~っ☆☆☆ となっていただきたいので
今日のところは画像は最小限にいたします






新しいけれど時を経たような

止まっているのに走っているみたいな

静かだけれど、耳をすませばたくさんの囁き


2020年の幕開け

はじまりだけれど、つながっていますね


矢尾板克則さんの作品世界

どうぞゆっくりとお楽しみください




2020/1/13~1/26 ※16・22は休廊日です
OPEN 11:00~17:00 ※最終日は16時まで
作家在廊 1/13・26


◆作品は全て販売品ですが
当ギャラリーでは現金でのお支払いのみとなっております
お手数をお掛けいたしますが、ご協力くださいますようお願いいたします


◆今回、喫茶室には、高木秀俊さん(絵画)と蓑輪朋和さん(金工)の作品も展示販売しています
矢尾板さんが好きなモチーフと、偶然にも通ずるものがあるお二人の作品を、
一緒に味わっていただけたらと思います