2023年12月10日日曜日

音楽会「古楽の愉しみ」①略歴・メッセージ

12/17(日) 音楽会「古楽の愉しみ」笠原恒則(スピネット/小型チェンバロ)

◆奏者の笠原恒則さんからプログラムが届きましたので、
文末に加筆してご紹介しています。(今回は笠原さんのオリジナル曲も!☆)


バロック音楽を好み、自ら作曲や演奏もしたという有元利夫。
その版画作品に囲まれた空間で、笠原さんのプログラムによる古楽の音色を
どうぞおたのしみください。

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開演16:40~17:40
要予約(定員20名)1,800円  ⇒ 残り4席です

当日の展示観覧終了16:30
(15時頃より楽器の搬入、16時頃より客席の設営を始めます。
(ご観覧の皆様にはご協力をお願いいたします。

▶たびのそら屋にてご予約受付中
0258(77)2981
md.tabinosoraya@gmail.com






【演者プロフィール】

笠原恒則/KASAHARA Tsunenori

新潟市出身。チェンバロを岡田龍之介氏に師事。
多くの良き音楽仲間に恵まれて「三度のソロよりアンサンブルが好き」を公言して憚らず、楽器を車載して県内外を旅して回る。

近年はチェンバロの古楽限定を解除して、様々なジャンルの音楽をチェンバロで弾き、楽器の新たな可能性を探っている。「越友楽道」「トリオ・ペンナ」ほかメンバー。
日本チェンバロ協会正会員。新潟市西区在住。

HP「参ります」⇒ http://nemnem.sakura.ne.jp/tk/

Facebook⇒





『7つの音楽』より《 Air 》



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(以下加筆)

下記は、笠原さんのプログラムに記された文書です。
展覧会に素晴らしいメッセージを寄せてくださいました。
音楽会にお越しになれない皆様とも共有したく、ご紹介させていただきます。




『7つの音楽』より《 Gavottoe 》



楽器について

 チェンバロはピアノの発明される前、16 18世紀に宮廷を中心に用いられた鍵盤楽器である。構造としてはギターやハープ、リュートなどく「 はじ く」これらは音楽史上めてしい関係にあ

 もっともチンバ鍵盤機構むから、アンスのでは直接弦れるリュどに到底かなわない。仄暗燭台似合繊細なリュートし、ンバびやかな てがつな 音色はシンデアである

 本日のチンバスピネタイプで型化目指した設計特徴とする。人口密度ンなどで人気。フルサズのチンバロほどの馬力やかさはないが、こうしたさな空間はかえ有利こと






『7つの音楽』より《 Sarabande 》



 プログラムについて

 本日のプログラムは、展示有元利夫作品んで構成した。
早世した作家生前古楽愛好したためもあってバロック時代いが、有元本人作曲「ロド」版画集7つの音楽11同世代作曲家 田鎖大志郎をつけたものもまれている

 ところで、先週127日と8日に私は、抱えている公演が残りわずかとなって少し時間ができたので、久しぶりに曲づくりをしようと楽器に向かい、一対の小品を書き上げた。ててどの演奏会くともなかたのだが翌々日1210日になって、一週間後 本日 のために事前にイメージを膨らませておこうと展覧会に足を運んでみると、作ったばかりの2曲が展示作品と同じ空気を持っていたことにづいていた。

時代空気ているこううことたしかに作曲をしているも、今日公演のことや有元作品こと無意識下ていたのは間違いない

有元は1946年生まれ。38歳の若さで亡くなっており、30 歳年下に当たる私とは面識はない。30年経てば世の中も随分変ているそれでもなおしたこりうるのだ30はこんなにたのか

ヘンデルが故国ドイツをイタアで修業をしたロンドンに乗りこんだのは1710年。イギリス音楽史の中で最高の音楽家といわれるパーセルが36歳で没してから、すでに15年が経過している。当時のロンドンの音楽シーンは、伝統的な劇付随音楽やコンソートから、イタリアオペラ中変化していた

パーセルとヘンデルはそれ前者後者旗手であり、作風う。生前いに対面することもなかったが、もしかしたヘンデルもロンドンのどかでパーセル空気う」瞬間があたかもしないう。

有元作品まれて、版画音楽空間時間作家音楽家共有するひとととしたい 笠原





『7つの音楽』より《 Polonaise 》




このページでご紹介した銅版画集『7つの音楽』については、
「古楽の愉しみ」②の中でご紹介しています。ご参照ください ⇒ 

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2023.12.6(水)~18(月)
中村玄コレクション《 有元利夫 版画展 》
同時開催 / 有元利夫オマージュ『記念版画集』刊行作品展

Open    11:00~17:00 ※最終日は16時まで
Closed  12/8(金)、14(木)  
【入場無料】