2023年12月14日木曜日

音楽会「古楽の愉しみ」② 7つの音楽

中村玄コレクション《 有元利夫 版画展 》会期中イベント

12/17(日)
音楽会「古楽の愉しみ」笠原恒則(スピネット/小型チェンバロ)

開演16:40~17:40
要予約(定員20名)1,800円

たびのそら屋にてご予約受付中
 ⇒ 残り4席です(12/14 現在)
0258(77)2981
md.tabinosoraya@gmail.com





『7つの音楽』より《Menuett》


有元利夫が好んだバロックの音色を、有元作品に囲まれて聴く音楽会。
奏者の笠原さんからプログラムが届きましたので、関連する有元作品と併せてご紹介いたします。

※先にアップした「古楽の愉しみ」①も加筆し、
プログラムに記載された笠原さんの文書と作品画像をご紹介しています。
ご参照ください⇒




《 7つの音楽 》が収められた布張りの「たとう箱」



『7つの音楽』は、有元利夫にとって初の銅版画集で、
作曲家・田鎖大志郎(1942- )作曲の楽譜と、有元の銅版画7組が収蔵されています。
1978/昭和54/「77ギャラリー」企画 )


真新しい服を着るのも苦手で、何につけ時を経たものの姿を好んだという有元利夫。
当初、華やかに輝いていたであろう「たとう箱」が経年で色褪せ、金箔も剥がれてきた、
その様を好ましく眺めてくれるのではないか、と中村玄さん。

今回はこの作品を一同に展示したく、ギャラリーの開口窓全てを閉じての展示となっています。





~見ているうちにどこからともなくチェンバロの調べが聞こえてくるような、
そこに音楽が漂っているような、
そんな画面を作りたいというのが僕の年来の「野望」です~


というのは、有元が残した言葉。
(『有元利夫  女神たち』美術出版社より)

12/17の音楽会では、実作品を傍らに「7つの音楽」も演奏していただける予定です。







 


故・皆川達夫さんが『7つの音楽』に寄せたメッセージも掲示しています




ただ作品をご覧いただくだけではない、中村玄さんによる試みが、ふんだんに盛り込まれた展覧会。

『記念版画集』を制作してくださった作家の皆様と同様に、笠原恒則さんもまた玄さんの思いに応えて素晴らしいプログラムを組み立ててくださいました。

笠原さん作曲の新曲も演奏される予定です。
詳しくは「古楽の愉しみ」①をご参照ください⇒ 





『7つの音楽』より《Toccata》



笠原さんの演奏も、中村玄さんのコレクションも、また出会う機会はあると思います。

ですが、今展の作品と、演者と、空間と、一年の締めくくりとなるこの季節、という
今回だけの巡り合わせを、お愉しみいただけたらと思います。






『7つの音楽』より《 Mesette 》


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2023.12.6(水)~18(月)
中村玄コレクション《 有元利夫 版画展 》
同時開催 / 有元利夫オマージュ『記念版画集』刊行作品展

Open    11:00~17:00 ※最終日は16時まで
Closed  12/8(金)、14(木)  
【入場無料】