2021年12月29日水曜日

【御礼】gift / そして2022へ

【年明けの展覧会のご案内は文末に記載しています】

去る12/19、年内最後の展覧会「2021 DECEMBER EXHIBITION - gift - 」が無事に閉幕しました。


ついに長岡の街も白くなった最終日は、積雪自体はそれほどではなかったものの、前日からの凍結もあり、作家陣がお越しくださる道中は各方面とも渋滞していた様子。

これはお客様もどうかしら… と昼過ぎまでは思っていたのですが、終盤一転、うれしいご来訪が続き、年末の挨拶もそこそこにお見送りするような賑やかな閉幕となりました。








様々な試みや挑戦が、ふんだんに含まれていた展覧会でした。


出展作品においては模索の過程も大いに含まれた展覧会で、若手の奮闘を山口達己さんに大きく支えていただく形となった構成でしたが、山口さんにとっても、これからへの思いを確かめる機会になったご様子で、私も含めそれぞれに、次につながる何かを手にした展覧会だったのではないかと感じています。


とりわけ私自身は、全ての皆様に、今展に込めた願いを叶えていただいた気持ちです。


企画展の際、私にできることは、この場所で繰り広がることの下地をつくることくらい。


イメージしたものがカタチになるのは、ひとえに出展者とご来場くださる皆様方のお陰です。



Facebook や Instagram では、先にお礼をアップさせていただきましたが、なんといっても気が気でなかった「サンタ・プロジェクト・ながおか」さんから追加でご依頼があった贈りものも、まさかまさかの駆けつけてくださったサンタさんのおかげで全員分をご用意することができました。






雪の降る最終日の出来事は、本当に、泣きそうなくらいうれしいことでした。
(じんわりしたのは瞬間で、あとはバタバタでしたけれど。)







2021年を締めくくる展覧会に臨んでくださいました出展者の皆様、
展覧会をたのしんでくださいました皆様、どうもありがとうございました。


それぞれの立場で、様々な苦心をしながら、この一年を過ごしてこられたことと思いますが、いいこともあったねと思い返せるような、こころなごむひとときになっていましたら、さいわいです。


終わりではなく、ひとつの完結でもなく、全てが次への途中で、続いていくことなので、
ひとくちに集約することはできませんが、
うれしい気持ちでこの一年を終えられますことに、こころから感謝申し上げます。






この一年を通して、遠方からもご来場くださいました皆様、
ご出展くださいました作家の皆様、
広報にお力添えくださいました新聞各紙、事業所、ならびにSNS等で発信してくださいました皆様方、

どうもありがとうございました。







これからの展開がたのしみな村越日生子さん作の、右側ふたつの作品は、
梱包の都合により年明けのご来訪時に搬出されることになりました。


お魚(しかも切り身!)が潜んでいる(ように見える)と話題になって作者もびっくりした作品です。
1月の会期前半には、まだご覧いただけるかもしれません。


4年生の日生子さんにとっては卒研までの追い込みの期間でしたが、素晴らしき展示をご準備いただき、多くのひとが心躍る刺激に出会ったのではないかと思います。


大学の中村先生にもご理解をいただき、見守っていただいてのご出展でした。
改めて感謝申し上げます。どうもありがとうございました。



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2022/1/15~25

角屋 幸 個展

sama zama


OPEN 11~17 ※1/20は休廊日です
        ※最終日は16時まで


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新年は長岡在住の書家、角屋幸さんの初個展で幕開けいたします。


今年1月の近藤綾ガラス展、8月下旬からの田中あかり個展を彷彿とさせる、若き作家の勢いある個展は、もう、想像をはるかに超えていく、ということしか想像できません。



白と墨と、その書のために作成されるという落款の紅 による世界。




天候と社会的状況が穏やかでありますことを願って、わくわくとしながら迎えたいと思います。


詳細は年明けに改めてご案内いたします。

また元気にお目にかかれますように。
どうぞよいお年をお迎えください。






スピンオフに続きます 






2021年12月28日火曜日

【ご報告】サンタ・プロジェクト・ながおか2021

展覧会の会期中に、ブックスはせがわさん(= 移動本屋BookKnockさん)と共に参加させていただいた「サンタ・プロジェクト・ながおか2021」は、全ての協力店で無事、予定した本の贈り物がご用意でき、日赤(日本赤十字社 長岡赤十字病院)と長岡中央総合病院に入院中の子どもさんと、フードバンクながおかさんで支援しているひとり親家庭の子どもさんたちのもとへ、各関係者を通じて届けられたとのことです。

※立川総合病院は該当する入院患者さんがおられず、今年のお届けはなかったとこと。


実行委員の方から丁寧なご報告をいただきましたので、ご紹介させていただきます。






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合計287冊。

みなさまのご協力により、昨年よりも120冊も多いプレゼントができました。

プレゼントすることによって、入院中のお子さんの気持ちを考えたり、ひとり親家庭のご苦労を感じたり、また、そういう子ども達が遠い存在ではなく手を差し伸べられるところにいる存在として感じることができる機会を提供できたということもよかったと思いました。

ありがとうございました。




日赤では24日の午後に研修医がサンタに扮して数名がトナカイになり、各病室をまわって手渡していただけたことと思います。日赤のホームページにも載せてくださったようです。ご参照ください。⇒



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今年はお届けする対象年齢を引き上げたことで、これまでより大勢のサンタさんのご協力が必要でした。


実行委員の方のご尽力は想像を超えて大変なことだったと思いますが、取り組みの本質や、対象となる子どもさんたちの実情などを丁寧に教えてくださることの積み重ねが、人のこころを動かすのだと学びます。


聞かせていただいた個々の内容はこの場ではご紹介いたしませんが、そうした詳細を聞かずとも、想像しながら思いを重ね、本を選ぶことにもワクワクしながら、プロジェクトに参加してくださるサンタさんが、こんなにもおられることは、皆様にお伝えしたいと思います。





サンタさんになってくださいました皆様、関心を寄せてくださいました皆様、

どうもありがとうございました。


私まで、大変励まされる思いでした。







ブックスはせがわさんには、とびきり素敵なブックス・コーナーをつくっていただき、
この12月の展覧会に込めたいくつもの願いを叶えていただきました。

本当に、ありがとうございました。





Special thanks for "BookKnock"





サンタ・プロジェクト・ながおかの実行委員、協力店、関係者の皆様、

そして、すぐそばに居るサンタな皆様に、

こころから敬意と感謝を込めて。








2021年12月19日日曜日

日生子さん・日々更新

近藤綾さんと同じ場を過ごしてほしい、と思った方がもうおひとり。
今年の2月に出会った長岡造形大学(当時3年生 / 現在4年生)の村越日生子さんです。


Instagram @ichi_hinako





ガラス作品4点と、写真作品1点をご出展


(喫茶室には参考作品を2点 ↓ 展示しています)





各出展者とも作品の追加があり、会場はいろんなところが開幕後に変化していますが、日生子さんは都合のつく限り連日在廊してくださって、その都度(本当に日々)展示は細かに更新されています。


作品も、どんどん更新。

喫茶室の2作↑は、こちら↓の作品の前身の作とのこと。






この作品も、早くも次なる作のための「前身」となっていく様子です。


当初は完成品として価格をつけて展示する予定でしたが、あまりに薄い部分があり、再度の制作を試みてくださったのですが、思うように再現できなかったとのことで、非売品としての展示になりました。






不完全、未完成の作品ですが、私は大変うれしいです。

どうしたらその素材を表現できるか、思い描くフォルムをカタチづくれるか、
ガラスは思うようにならない素材である、ということを表現するために。


日々の挑戦の過程を見せていただけていることが、とてもありがたいです。





日生子さんの展示作品についてのキャプションも、開幕日から幾度も改変され、日々クオリティが上がっていく様子を見ていましたが、ついに作品解説が掲示されました。


金属の液体に浸した新聞紙片をガラスと一体化させた作品のコンセプトと、
1点だけ飾られた写真作品に込められた想いを、ぜひご一読ください。






「かさなり」

硝子・新聞紙・銅媒染液・鉄媒染液(2021)





「となり」

硝子・新聞紙・銅媒染液・鉄媒染液(2021)



「つつむ」

硝子・新聞紙・銅媒染液・鉄媒染液(2021)






「おくりもの」

キヤノン写真用紙・プレミアムマット・インクジェットプリント
A4(2020)







今年の年明け、たびのそら屋から柿川の上流に向かってほど近い、渡里町のシェアアパート「416 STUDIO WATARIMACHI」の一室と、隣接する蔵の2階を会場に、長岡造形大の学生たちが、何回かに分けて自主的な学外展示を開催していました。

コロナ禍で、一般市民の入館が規制された大学内から、街に出て発表活動をしてくれることにうれしさと頼もしさを感じながら足を運び、拝見した中でとても印象的だったのが、ちょうど在廊しておられた村越日生子さんの作品と展示でした。


この方はどんな道を選んでいくのだろう、と気になりました。

卒業後もガラス制作を続けていけるか、迷いながら、自分の道を拓こうとしている様子に、もしかしたら近藤綾さんも、こんな学生時代を経てきたのだろうか。。。と想像しました。



ガラス作家としての道を、模索しながら少しずつ切り拓いてきた綾さんと、同じステージで同じ時間を過ごす中で、何かのヒントや、これからにつながる励みに出会うこともあるのではないかと、僭越ながら思い描いたふゆの日でした。

会期を通して、彼女が常に手を動かし、思索し、自らを更新していく様子を垣間見ています。






2021/2/8

WATARIMACHIの展示に向かう途中の柿川。


あの時の展示でも、日生子さんはできる限り在廊されていたのだなあと、
僅かな暖房ではあたたまりようもない雪の日の蔵の会場を思い出します。




2021 DECEMBER EXHIBITION ー g i f t ー

2021/12/6(mon)~19(sun)
OPEN   11:00~17:00 ※最終日は16時まで
CLOSED 12/9(thu)・15(wed)

12/19(日)最終日は作家全員在廊で、16時にて閉幕です。
どうぞ足元にお気をつけてお出かけください。


2021年12月18日土曜日

綾さんで始まり、綾さんで終わる一年

2021年は近藤綾さんのガラス展で幕開けしました。

Instagram @ayaayita_glass
Instagram @ayakondo_glass



その展覧会で綾さんのガラスの小皿を、ウッドデッキに出て太陽にかざして眺めてくださっていたのが、旧知の作家・momocoさんでした。いつか綾さんとmomocoさんが作家同士として、同じ場に居てくださったらいいなと思ったことが今展につながっています。

(以下、画像は今回の会期中のものです)





「おそらのプレート」





「うみのプレート」


昨年12月から年越しの頃は、コロナ禍でと大雪でいろんなことが不確実性を帯びている状況でしたが、綾さんのガラス展と、喫茶室ではさかいともみさんの作品展を同時開催するとあって、新年を迎える気持ちの、なんともいえずワクワクとしてあたたかかったことを思い出します。


「2021年のはじまりに」⇒ 

今年1月のブログでは綾さん・ともみさんの作品をたっぷりとご紹介しています。



「近藤綾ガラス展③彼女の〔もよう〕」⇒

展覧会作品のインパクトや、私の感動が伝わるでしょうか。。。

素晴らしい一年の幕開けをいただきました。


そして春、夏、秋が巡り、、、 新たな冬。





氷面の結晶のような

しずかな もよう






「はるめく」と名付けられた

新潟の早春そのものみたいなプレート







大きなお皿は裏面の模様がほんのりと浮かび上がる

「やわらかなひかり」






1月の個展は、綾さんの制作10年の節目としての決意が込められていました。

今回はグループ展で展示スペースが限られていることもあり、ボタンやおちょこなど小さい作品がメインですが、いろんなところに、この1年の彼女の変化と新たな挑戦を感じます。





ガラスのボタンはひとつひとつ、箱に納められました。


1度しか使えない、そのひとつのためだけの石膏の原型をつくり、
焼いて、型を取り除き、磨いて
ようやく完成する、パート・ド・ヴェールのボタン。


彼女が暮らしの中で飾るようになったという植物が添えられています。





おちょこにも、あらたなフォルムのものが生まれていました。

手前3つの飲み口は、とてもきれいで吞み良いと思います。

(グレーはsold out)





「ユーカリのおちょこ」

側面にはユーカリの実からいただいたフォルム





外側に刻まれた模様や色彩が透けてみえる

「まるもよう」






いずれも日常の中でいつくしんでいただきたいお品です。






そっとお手に取ってご覧ください。






綾さんの色みたい

と思って見上げることの多い冬の空





やさしい色の風合いや、肌ざわりは、このパートドヴェールという技法ならでは。

光の入り方がやわらかで、あたたかい感じがして好き。

工程がとても多い技法で、自分の性格に相反するものだけど、作品つくってます。



(展覧会に際して綾さんが書いてくれました)






一年の終わりに再び拝見できたうれしさ。


探求の道の、ピリリとした緊張感を分けていただき、
次なる道行きを鼓舞するファンファーレを、共に聞いているような気持ちです。




2021 DECEMBER EXHIBITION ー g i f t ー

2021/12/6(mon)~19(sun)
OPEN   11:00~17:00 ※最終日は16時まで
CLOSED 12/9(thu)・15(wed)


◆ 最終日在廊予定 ※天候により変更される場合がございます。

(昼頃~)村越日生子・山口達己・近藤綾 

(到着時刻未定/遅め)momoco

※最終日は16時にて閉幕です。



2021年12月17日金曜日

ブックスはせがわさん補充⇒ 追記・サンタさん急募!

サンタ・プロジェクトを終えたブックスはせがわさんのコーナーにも、
書籍の入れ替えと併せて2022年のカレンダーが3種類、並べられました。

【12/17夜・追記】サンタ・プロジェクト追加のご協力のお願い

今ほどサンタ・プロジェクト・ながおかの実行委員会からご連絡いただきました。
あと8名の子どもさんへの贈り物を、追加でご用意したいとのことです。

たびのそら屋の展覧会は12/19で閉幕なので、この土日だけの受付になりますが、お近くの皆様、気にかけていてくださった皆様、おられましたら、ぜひご協力いただけましたら大変ありがたいです。

ですが悪天候の予報です。くれぐれもご無理はなさいませんように。
(追記は以上です。)



(さて、カレンダーのはなしです。)

納品されたのは、花森安治(大好き!)と猫。
はせがわさん、さすがのセレクトです。


不滅のグラフィックデザイナー・花森安治とVSを張る山口達己さん! 

(VSではないけれど(。-_-。)



 


大人向けの話題の本や、アート系の書籍も補充されました。



  





子どもさん向けの絵本も、引き続き、ございます。





私の好きな石黒亜矢子さんの『いもうと かいぎ』(ビリケン出版)も☆

この辺りにあります↓





お客様から、とっておきの一冊を教えていただくこともしばしば。





読みたかった本があった☆ と喜んでいただいた
アンネ・フランクが書いた童話

『アンネの童話』(文春文庫)


出逢わずに来たこの本について調べたら、いろいろと書留めておきたいことがあったので、
プライベートブログの方に改めて綴ろうと思います。






届かないところの本は、遠慮なくお声掛けください。




とっておきの出会いや、これからのふゆの日の愉しみが
ありますように。



2021 DECEMBER EXHIBITION ー g i f t ー

2021/12/6(mon)~19(sun)
OPEN   11:00~17:00 ※最終日は16時まで
CLOSED 12/9(thu)・15(wed)


◆ 最終盤の作家在廊は19(日)最終日です

(昼頃~)村越日生子・山口達己・近藤綾 

(到着時刻未定/遅め)momoco

※最終日は16時にて閉幕いたします。ご注意ください。


momoco さん・百福招き猫

momocoさんが絵付けした百福(ももふく)招き猫たち

Instagram @mocomocogungun
Instagram @momococco888




招き手について、
右手はお金招き、左手は人招きという説があるとのことですが





momocoさんが込めた思いは

”たくさーーんの福を招いてくれますように!”






♡ ♡ ♡ ♡ ♡







張り子のトラの招き猫も追加で到着しました







トラなのか、猫なのか

トラ柄の猫なのか





みんなやさしくて気のいいお顔をしていますが、

私は左の、ちょっと眠そうなコが気になります。


手をあげているのが疲れたのかしらね。


休んでいいのよ、と言ってあげたい。





こちらはハイ! 今日も元気ーー!






貯金箱としてもお使いいただけます。





着ぐるみバージョンも、ごきげんです。



2021 DECEMBER EXHIBITION ー g i f t ー

2021/12/6(mon)~19(sun)
OPEN   11:00~17:00 ※最終日は16時まで
CLOSED 12/9(thu)・15(wed)


最終日は作家在廊の予定ですが、降雪具合によっては変更されることもございます。
どなたさまも道中お気をつけてお越しください。