2021年1月21日木曜日

近藤綾ガラス展③彼女の〔もよう〕

近藤 綾 ガラス展 ~2021~
2021/1/15~27 ※ 1/20(休)






天候に恵まれてうれしいご来訪が続く中、作品と、お客様と、そして作家本人から、
勢いのあるパワーをいただく毎日

それは綾さんをめぐって、共鳴し合って、何かエネルギーが、この空間に
ほとばしっているように感じられます





綾さんから展覧会開催のご希望をいただいた折、当初は知人作家とのグループ展の打診だったのですが、

計画中のそちらが実現しなかった時には自分の個展をしたい、とおっしゃった綾さん






コロナ禍に翻弄されたこの1年、出展予定が流れたり、講師を務める教室が休講になる中で、

留め置こうとしてもとどまらない、マグマのように溢れ出すエネルギーの衝動






ガラスは夏のものとイメージされがちなところに挑む

雪の季節の展覧会


自身の手掛ける作品は、雪の中でもうつくしく映えるに違いないと

確信をもってか


あるいは、季節など問うている場合ではない、という

切迫さをもって








「作りたいものを作る」


というシンプルな決意を込めて






制作の原点である glass buttons


日々の暮らしを彩る〔もよう〕を

つくり、見ていただくという願いを込めて






pollen spring



はっきりとは見えないけれど そこに漂うもの

季節のはざまの 霞のような 

淡いうつろい






harumeku


仕上げ工程で ”幻” となってしまった大作は

春を迎えた雪山か、氷塊か



それはそれは、うつくしく印象的な作品でしたが

残念ながら展示からは取り下げられました








その作品と対で、冬から春に向かうイメージを現したのがこちら





春めく

sold out





pollen vase



綾さんがが併せもつ

力強さとしなやかさ

繊細さとおおらかさ



確信的なゆらぎとあわい



技巧と、自然の成せる化学反応



クールで熱くてキュートな


まるで作家そのものみたいな作品たちを
どうぞおたのしみください



後半の作家在廊は 1/23・24・27です





※作品の微妙な色の再現がとてもむつかしいです
もっと淡く複雑な色彩です
ぜひ実物をご覧いただきたいです





小さい器は即売でお渡しできるのですが、
展示して観てもらってくださいと、後日の受け取りにしてくださるお客様が多く、
中央の展示台は売約済みのものが多くなっています





ガラスのボタンとピアスなどのアクセサリーは、先日少し補充していただきました
終盤の作家在廊日には、器も少しお届けいただけるかもしれません



Facebookにも書きましたが、ガラス作品は窯に入れて焼いたのち、自然に冷えるまで数日間待ってから取り出さなくてはならない上に、取り出したのちには磨きの工程があります。
綾さんが手掛ける「パート・ド・ヴェール」という技法の作品は、石膏型を作るところから始まり、仕上げた型にガラス粉を詰めて焼いて仕上げるまで・・・いくつもの細かな工程を経て、作家の満足のいく仕上がりになって、ようやく私たちに姿を見せてくれます



近藤 綾 ガラス展 ~2021~

2021/1/15~27 ※ 1/20(休)
OPEN 11:00~17:00 ※最終日は16時まで

同時開催・喫茶室特別展示 
さかいともみ「ちいさな記憶展」