2021年9月25日土曜日

このすく展/作家紹介①大橋麻耶さん・岡谷敦魚さん・永井愛さん

出展者の略歴と、作品コンセプトなどの作家メッセージを順次ご紹介いたします。


① 大橋麻耶さん、岡谷敦魚さん、永井愛さん





シルクスクリーンプリントのこのすくサコッシュはカラー3種類。
喫茶室で販売しています。



【 大橋麻耶 / OHASHI Maya 】 (このすくメンバー)


2012年 長岡造形大学 美術工芸科卒業

作品コンセプトは『遠くて近いところ』
いつか旅した記憶や、心の奥にふれた日々のことなどをもとに、制作しています。




昨年11月の「平野照子 陶展 -Present-」の折に、喫茶室特別展示をしていただいた大橋麻耶さん。












「RUN」



エッチング・アクアチント・ドライポイントによる銅版画。
描く、だけでなく銅版画ならではの物質感の表現を模索しているとのこと。






「 KUMO Ⅰ」






「山に棲む」

1/10  sold out
あと9枚ご用意できます



麻耶さんの作品は価格表示をしていませんが、いずれも販売可能です。
お気軽にお尋ねください。



【 岡谷敦魚 / OKANOYA Atsuo 】 (このすくメンバー)

長岡造形大学美術・工芸学科版画担当准教授

 

個展

2013年 岡谷敦魚版画展(新潟絵屋、新潟市)’15

2014年 岡谷敦魚版画展(画廊FullMoon、新潟市)他


グループ展

2018年 あらたなはじまり展(maison de たびのそら屋、長岡市)

旅路旅路 岡谷敦魚×ヤマクラコウジ(Kaede Gallery+full moon、新潟市)

2019年 2019  NEW  YEAR  EXHIBITION(maison de たびのそら屋、長岡市)

2021年 画廊の視点Ⅱ / 版表現(医学町画廊、新潟市)他


このすくでも制作可能な、銅版画とシルクスクリーンの作品です。切手の部分はコラージュです。





タイトル「切手」シリーズ




「切手_演奏会」


写真製版、アクアチント、シルクスクリーンによる銅版画。
複数の技法がもちいられた画面に、視覚は惑わされながら引き込まれます。





「切手_スキー」(作品部分)


「狙ったようにならないことを楽しむ」というより、狙ってできることではないので狙うこと自体せず、刷られた瞬間の仕上がりに驚きたくてつくっている、とおっしゃいます。





「切手_鳥」(部分)



工房の立役者のおひとり。長岡造形大学で銅版画を教える中で、教え子たちは卒業すると制作環境が無くなり(制作のための薬品処理設備やプレス機を必要とするため)せっかく学んだ銅版画を続けられない状況をなんとかしてやりたいと思われたことと、卒業後も制作を続けたいという熱い意志を示した教え子(このすくメンバーの大橋さん・永井さん)がいたことが、工房の立ち上げにつながっていきました。工房の
プレス機は岡谷さんの私物が提供されています。



【永井 愛 / NAGAI Ai 】 (このすくメンバー)

長岡造形大学を卒業後、県内で中学校教諭として勤務。
2020年から銅版画会展に参加。


大学在学の頃から、自然の中に在るものたちがもつ独特の空気感、
生命感をテーマとして制作してきました。優しく、側で寄り添ってくれるような世界にあこがれます。そして、妖しさも優しさも表せる銅版画が好きです。






エッチング、アクアチント、木版画による銅版画。
なるべく寡黙な「鳴き声を発しない」生き物のモチーフがすきなのだとか。

歌っているような鯨のモチーフはレアかもしれません。
色のある作品は、木版で色彩を刷った紙に、モノクロを刷った雁皮紙が重ねられて、透けて
いたりします☆






「方舟」




「魚石’21」





「ether'21」



ほぼ点描で描くという愛さんの繊細な銅版画。

銅版画の技法は多様で、初めて教えていただくことがたくさんあります。
会期中はほぼ、メンバーどなたかが在廊していますので、直接あれこれお尋ねください。

永井愛さんは、後でご紹介する「月曜版画部」でも活動しています。






「蛸」


もう、ぐるぐる!


模索しています。

そういうのが、工房らしくて「いい!」と思う今展です。


1周年記念「このすく展」

2021/9/24(金)~10/3(日)※9/29(水)休廊日

OPEN  11~17 ※最終日は16時まで

【工房このすく】

Twitter →  https://twitter.com/nagaokaprints
Instagram→ https://www.instagram.com/kobokonosk/




2021年9月23日木曜日

1周年記念「このすく展」

2021/9/24(金)~10/3(日)※9/29(水)休廊日

OPEN  11~17 ※最終日は16時まで



いよいよ開幕です。

出展者の皆様によって整えられた会場は、大変素晴らしいことになっております。

顔ぶれを思えば納得なのですが、それにしてもの見ごたえ。






ひとことでは語りつくせない「工房このすく」の活動をお伝えする「このすく展」。

版画作品を中心に、書籍やフライヤー、シルクスクリーンによるグッズなど、
喫茶室の奥の棚まで、どうぞゆっくりとおたのしみください。


◆今回の喫茶室の「旅コーヒー」は、以前にも登場した山形市にある「オーロラコーヒー」さんです。
色とりどり個性ある作家たちがつながりあう様子にイメージを重ねました。



会期中は、初日24日の一部時間帯を除いて、ほぼ工房メンバーの誰かがスタンバイしていますので、隣接する「工房」もご覧いただけます。

作品や活動について諸々お尋ねください。



25(土)、26(日)には工房で簡単なワークショップも予定しています。
詳細はこのすくのSNSをご参照ください。

【工房このすく】

Twitter →  https://twitter.com/nagaokaprints
Instagram→ https://www.instagram.com/kobokonosk/




【出展者】
 活動について発信媒体のある方についてはアカウントやアドレスを記載しています。

◆工房メンバー「このすくさん」

大橋麻耶 


岡谷敦魚 


小松佳代子


さかいともみ 

Instagram @tomo0to1  (https://www.instagram.com/tomo0to1)


永井愛


コイズミアヤ

http://www.nct9.ne.jp/coizumi/
Instagram 
@ayakoizumi  (https://www.instagram.com/ayakoizumi_/?hl=ja)
Twitter @coappi


◆工房利用のアーティストの方々

長島裕子 
Instagram @andama10   (https://www.instagram.com/andama10/)


廣川澄子


Kanicco Ceramics 
Instagram @kaniccoceramics(https://www.instagram.com/kaniccoceramics/)


しんぞう 
www.sinzow.com



ワタナベメイ 
https://maymaybe.jimdofree.com 
Instagram @tanabei (https://www.instagram.com/tanabei/)

         
仲森仁     
https://www.facebook.com/inakamori.1104/



2021年9月18日土曜日

次回展覧会のご案内「このすく展」

2021/9/24(金)~10/3(日)※9/29(水)休廊日

OPEN  11~17 ※最終日は16時まで





実りの秋、13名の作家が出展する盛りだくさんの展覧会「このすく展」が近づいてきました。


「工房このすく」については既にご存知の方も多いと思いますが、ひとつ展覧会を経るごとに新たなお客様との出会いがありますので、改めてご紹介させていただきます。


【工房このすく】

Twitter →  https://twitter.com/nagaokaprints
Instagram→ https://www.instagram.com/kobokonosk/


*****


「工房このすく」は、2020年6月に当館の一角に開設された、銅版画やシルクスクリーンの設備を備えた工房で、現在6名のメンバー(長岡造形大学の教員、大学院生、卒業生、作家)によって運営されています。


立ち上げがコロナ禍になったことでの困難もある中、銅版画などの作品制作だけでなく、文化拠点として、オンラインを活用した読書会や講演会、アーティスト・イン・レジデンスなど、さまざまな取り組みが行われてきました。


一言では説明しがたいことが「工房このすく」の魅力です。


なかったものを創り出す場所が「工房」であると、開設以来、身近に居させていただきながら、私はその実感を強めています。


今展は、開設1周年を記念して、工房の取り組みをご覧いただく機会として開催いたします。


展示は運営メンバーだけでなく、工房で制作機会のあった作家による作品も含まれます。
工房でできることを、作品や展示物を通して感じていただけたらと思います。


出展者の略歴や作品内容は改めてご紹介いたします。


「工房このすくは」、内に閉じた場ではありません。
多くの方を集められないこの状況は、メンバーにとって本当にもどかしいことと思います。


これからもゆるやかに、豊かなつながりが広がっていきますよう、お客様には、完成した作品を観るだけでない、新たな愉しみごとの手がかりにもしていただけたらと思います。






まだ作品画像が無いので、、、先日拾った山栗を。

おいしかった☆

周囲ではまだ蝉が鳴いていましたが、秋、来ました。



【工房このすくについての過去のブログ記事】


◆2020/6/21   「月の間のこと・工房化のお知らせ」
展示室「月の間」のこと、「工房」になる時のこと。


◆2020/10/6   「特別企画③工房このすく展のご案内」
「猪爪彦一展-異郷-」と同時開催した「工房このすく」のお披露目のこと。


◆2020/10/13 「特別企画②インスタライブ」
コロナ禍で大勢を集められない中での工夫のひとつ。館内初のインスタライブは「このすく」からの配信で、猪爪彦一さんの銅版画印刷の様子や解説をお届けする貴重なものでした。

◆2021/8/18 「工房このすく / Artist-in-residence program 2021 」
今年8月には今年度の取り組みのひとつ「アーティスト・イン・レジデンス」の第1回目が実施されました。その報告と滞在制作をしてくださった仲森仁さんの作品も展示される予定です。



2021年9月8日水曜日

【御礼】田中あかり個展「はなに て」

8/26~9/5に開催いたしました田中あかり個展「はなに て」は無事に閉幕いたしました。





「 poppy Ⅰ 」


館内に、華やぎを残してくれている、お渡し待ちの作品たち。

白い壁に展示していた作品は、赤い壁の喫茶室でまた新たな表情に。
アクリル板に描かれた作品は、赤い壁にも、窓辺の緑を重ねても、とても素敵です。

それぞれお客様のもとで、どんなふうに飾っていただけるでしょうか。
額装依頼に出す作品も複数あり、仕上がってお渡しできるまで、ドキドキと緊張が続きます。






「 poppy Ⅱ 」



作家として、個人として、たくさんの挑戦の詰まった展覧会でした。

「素晴らしい」

私は幾度、その言葉を口にしたでしょう。


作品に対してだけでなく、あかりさんの、これまでの人生に、今の仕事に、29歳の自分に、これからの自分に向けた真摯な姿勢を、垣間見せていただくにつけ、

展覧会に訪れてくださったたくさんのお知り合いの方々は、皆、あかりさんが就職のために長岡に暮らし始めてから出会った方々で、


車を持たない彼女の作品運搬に力を貸してくださった同僚さんや、在廊のために休暇を取ることにも快くご協力くださった職場の方々のお力添え、、、


それら全てが彼女のこの4年半の日々をあらわしていて、、、


そのことに、私は毎日「素晴らしいなぁ」と感動しながら過ごしていました。






コロナ禍において、お仕事の現場でも社会状況に翻弄される日々を過ごしておられるあかりさん。


開幕が近づいてきた頃、新潟県内でも感染者数が増え、県の対応によってはご来場に影響が出ることも予想されました。

会場としては、換気を心掛けることで十分、対応できる範囲であると判断していましたが、あかりさんにもお気持ちをお聞きしたところ「元々、コロナ禍でも今できる形の展覧会をしたいという想いで準備してきました」という力強いお返事。

そうした想いが作品の発する力となり、多くのひとを励ますものになるに違いないと、展示作を拝見する前に確信したことが、みごとに目の前で繰り広げられた展覧会でした。





できることなら県外のご家族・ご友人の皆様も駆け付けたかったことと思います。
そうした遠方の方々に向けて、素晴らしいインスタライブも開催してくださいました。
(その段取りたるや、昼間は勤務でお忙しいでしょうにおみごとでした。

現状、ブログではご覧いただけず、あかりさんのInstagramで録画をご視聴いただけます→ @akari_100t 


ライブ中のあかりさんのメッセージは、Instagramをご覧になれない方にもお伝えしたくて、一部抜粋ですが作品紹介と併せてブログに綴らせていただきました。





「芍薬のブーケ」


それぞれに状況を判断しながら足をお運びくださり、ゆっくりと楽しんでくださいました皆様、どうもありがとうございました。

DMの設置にご協力くださいました事業所の皆様、展覧会スケジュールを掲載してくださいました新聞各紙様、SNSで発信してくださいました皆様にも、心より厚く御礼申し上げます。

ありがとうございました。




「愛しい花」

今展のはじまりの作品



そして、笑顔いっぱいの展覧会を一緒に過ごさせていただいた田中あかりさんに、
これからに続くうれしい日々をいただきましたことを、改めて感謝申し上げます。

開廊から3年半の中で、個展を開催してくださった作家さんとしては最年少の29歳。

自分のその頃のことは、もう遠過ぎてすっかり忘れていたのですが、語らううちに思い出し、
その後(30代頭)が、タイヘンだったのよーーー という話も、しました。


でも、タイヘンなことが起きたら、越えていけばいいのです。

人生は思いもよらないことの連続で、でも、確かに目指した方角へ、拓けていくのです。

出会いと再会を、たっぷりと含みながら。


あかりさんの今と、これからの日々に、
そしてあかりさんと同世代の、これからまたいくつもの転機を迎える方々に、

尽きぬ祝福とエールを贈ります。






次回展覧会は、9/24(金)より

「工房このすく」の1周年記念企画展です。


豪華顔ぶれの盛だくさんな内容です。
詳細はまた改めて。

どうぞおたのしみに☆




2021年9月4日土曜日

田中あかり個展⑦はなに祈りをこめて

田中あかり 個展 「はなに  て」
2021/8/26(木)~9/5(日) OPEN 11~17 ※8/30休廊日

◆最終日は17時にて閉幕です。
あかりさんはお仕事を終えられたのち、15時頃に駆けつけてくださる予定です。

◆インスタライブの作品解説を一部抜粋してご紹介しています。
色文字のところがあかりさんのメッセージです。





「はなに祈りをこめて」


9/4  sold out !!


紙・パネル・アクリル・F80(2021)




この展示で一番大きな作品です。
ポピーの畑をイメージして描きました。
ポピーのはなやいだ色合いと、茎の美しい自然のラインを
ひたすらに追いかけて描いています。








一面に ”ポピー” の花畑を描いたF80号の大作。
夕暮れ時、ギャラリーの壁に木影が映る時間帯はまた格別です。


多くの方を魅了したこの作品、閉幕を目前にして、お客様のもとに旅立つことが決まりました。


大きさにかかわらず、お客様にとって特別な出会いとなった作品をお渡しするときは、いつもこころがふるえます。

作家の手を離れ、お客様のもとで新しい物語を紡ぎはじめる瞬間に、立ち会わせていただけるうれしさ。


お客様と作家の想いを近くで感じさせてもらいながら、私も胸いっぱいになります。






「隅に花」

sold out

キャンバス・アクリル・F4(2020)



色へのチャレンジをした作品です。
「エモい」という言葉があります。「エモーショナル」から派生して、でもそれとは少し違う、若者の間で ”いい” という感覚。どこか哀愁があるようなそんな色。

時代が変わると色も移り変わっていきます。ついていけない、という感覚じゃなくて、常に変わる色の面白い、いい、という感覚を忘れずに追いかけて、自分の中にももっておきたい、そう思って描いた一枚です。


*****


暖色系の作品が多い今展では文字通り「異色」の存在で、あかりさんにとって挑戦の作品のひとつ。この作品が好き、とおっしゃるお客様も多数おられました。この作品を通して「エモい」について語り合うのもたのしいことでした。実際に「エモい」という言葉を使う世代(10~20代前半)がその場に居なくて、あれこれ想像をふくらませるものの確かめるすべの無かったこととか。





「はなに祈りをこめて」(部分)



私は作品左上隅の、青空のような、青空を映した水たまりのようなところが好きです。
この作品をめぐっても、たくさんの方と、作家も、私も、語らいました。


実は数日前、この大きい作品を展覧会後にどうするかということについて、あかりさんの迷う気持ちを聞かせていただきました。保管スペースに限りある作家に共通する悩みです。
私にできることは、願い続けることだけでした。


その後、ご自宅に向けて搬出の手配も済まされたところ、まさかキャンセルすることになろうとは!


行先変更☆ 
長岡在住の素敵な若いお客様の暮らしの一部(あるいは人生の、かもしれません)にしていただけることが、本当にうれしいです。


他の作品についても、お渡しや、額装や、お客様のもとで飾っていただける日まで、いろんなドラマが続くのだと思うと、緊張とドキドキは続きます。






本当は、絵は生で見て、絵の具の後を追って欲しい、そう思って絵を描いています。

でも、29歳という年は今しかなくて、
今、私が作っている作品を、先延ばしにするのではなくて、

今、できる形を最大限とるという勇気をだして動くことが、どんなにも素敵なことかと、
いつも結婚式を通して教えていただいています。

少しでも作品の魅力が伝わっていたら、この上なく嬉しく思います。

いつか、直に見ていただける日が一日も早く訪れますように。

作品に込めた想いが、見てくださったお一人お一人に伝わりますように。


*****


9/5(日)最終日は17時にて閉幕です。

あかりさんは15時以降、在廊の予定です。

館内は換気につとめて営業しています。どうぞおでかけください。



2021年9月3日金曜日

田中あかり個展⑥poppy

田中あかり個展「はなに て」は週末を残すのみとなりました。

◆4(土)は終日、5(日)は15時以降、作家在廊予定です。

◆先日のインスタライブでの作品解説のコメントを、一部抜粋してご紹介しています。





「愛しい花」

sold out

紙・パネル・アクリル・A4size(2021)



今回一番多い質問が、ポピーが好きなんですか? です。
ポピー、チューリップ、芍薬といった、パッと目につく色彩とふんわりとした形の花に、少し妖艶な雰囲気さえする茎のラインを持つ花を描くのが好きです。


昨年、あかりさんから初めて作品を見せていただいた時に印象的だった一枚。
まずは作品にですが、そうして自ら踏み出す明確な意思にも惹かれてはじまった今展です。





「poppy」

sold out

紙・水彩・アクリル・H14×W95㎜(2021)


 

花瓶にあつらえたポピーの絵です。
いくつか用意したポストカードの中の、原画の1枚です。

誰のために咲いているのかもわからないような、そんな花が人を癒す瞬間、
誰かのために用意されたとっておきの存在、

花がいろんな形で人のこころに届くように、作品もそうであるように、
そんな想いを込めて描いた作品たちです。






「春のはじまり」

紙・パネル・ペン・アクリル・B3 size(2020)




新潟に住んでいくつかの季節を越えて、冬から春の明確さに毎年圧倒されています。

空も地も、真っ白に世界が覆われて、色という感覚が少しもなくなる世界から、一斉に青空が見えるとともに色づきだす植物。

春が始まる不思議な感覚を描いた作品です。






「 poppy 1 」 「 poppy 2 」

sold out

アクリル板・アクリル絵の具・H180×W320㎜(2021)



アクリル板に描くという初めての試みを、連作として行ってみた作品です。

アクリル板に描くと、その線が透過されて影として映り込む・・・
線の連なりが面白く、ギャラリーの白い壁に映えると思い、作った作品です。





二人のお客様のもとへ1枚ずつ旅立ちます。
片方はそのままの状態で、もう片方は額装してからのお渡し。

それぞれの飾り方をたのしんでいただけることと思います。



ウェディングの会場で客席にアクリル板の間仕切りを設置するという、これまでにないことを経験する中で、遮る存在のアクリル板を通した光の影の美しさを見つけたり、そこに花があったなら、と思い描いて生まれた作品とのこと。

壁に写るポピーの茎の影、アクリル板の断面に反射した花の色彩、お求めくださったお客様それぞれの想い、、、

あかりさんの新しいチャレンジは、様々な出会いと発見につながっていきます。



田中あかり個展⑤贈りもの

 田中あかり 個展 「はなに  て」

2021/8/26(木)~9/5(日) OPEN 11~17 ※8/30休廊日

◆作家在廊予定 8/26、29,31,9/3,4

◆先日のインスタライブでの作品解説のコメントを、一部抜粋してご紹介しています。





「贈りもの」

紙・パネル・アクリル・F4(2021)



大切な人へ、そんな想いのこもった花束を描いています。
束ねられたシルエットに添えた赤いラインが、喫茶室の赤い壁に映えています。





「bouquet」

紙・パネル・アクリル・F10(2021)



なかなかこれ、という形に決まらず試行錯誤した作品です。
ウェディングの仕事をする中でブーケに着目して描きました。

一日、数時間のために束ねられた特別でリッチな花束。

単なる花束ではなくて、持っていた日の全ての写真で新婦を引き立て、
後の記憶にはこの花を見るたびあの日のことを思い出す・・・
他にないような、特別な花です。







「芍薬のブーケ」

sold out

キャンバス・アクリル・F3(2021)






芍薬の花のふんわりとした形がブーケとして束ねられた時、独特なフォルムを生み出していて、その形を表現したいと思い描いた作品です。

ウェディングのお仕事をしていると、花に触れる機会が増えます。
ちょっと特別な日のための花を表現したいと描いた作品です。







コロナという波に巻き込まれて、ただ世界がどうしていいか分からずに立ち止まるしか無かった時、何が正しいのか分からずに、自分が悪いわけでもないのに、いろんな価値観の間に苦しんでいた新郎新婦様のために、できることは・・・
そうして始めた企画で描いた作品です。

インスタグラムを通して写真を送っていただき、それを描いて写真にして送る、そういう形のプレゼントです。

はじめは応募者なんているのだろうかと思いながらスタートしましたが、予想を超えるたくさんの方からの応募で、120組以上の方を描かせていただきました。
今の時代だったからこそできた形で、この時代でなければ出会えなかったたくさんのカップルに私自身、エネルギーをいただきました。






傍らのスケッチブックもどうぞご覧ください




花たちは次第に咲き終えていきますが、
一緒に届けられた想いは、変わらず、胸にあたたかく。

会期は残り3日となりました。




2021年9月1日水曜日

田中あかり個展④道に花

月が変わった途端に肌寒いくらいの涼しさになりましたが、「田中あかり個展」開催中の館内は、色彩と生命力で華やいでいます。


◆先日のインスタライブでの作品解説のコメントを、一部抜粋してご紹介します。
(色文字のところがあかりさんの言葉です)






 「花束の形」(部分)

紙・パネル・アクリル・M30(2020)






野の花を花束の形に見立てて植えたように書いた作品です。
知らない町や初めて訪れる街を歩くのが好きです。その中でふと道端に咲いた花が目に飛び込んできて、その色彩に高揚感を感じる感覚がすきです。
絵を見る人に、わっというこの感覚が伝わるように、そんな想いで描いた一枚です。 







「道に花」

紙・パネル・ペン・アクリル・F50(2019)






通り道に雑多に並べられた花壇が印象的で描いた作品です。
黒は黒でも光沢のある黒、マットな黒、鉛筆で描き殴ったような黒・・・
絵の具のあり方にも試行錯誤をしている一枚です。









「色の畑」

紙・パネル・アクリル・F10(2021)






畑の片隅にグッと集まるように咲いていた花を描いた作品です。
かたまって咲いているのが、なんだか集まっている人のようでもあり、
集う、ということがかけがえのないことだったと感じる中で、妙に気になって描いた作品です。






「grow」

sold out

紙・パネル・アクリル・M12(2021)





太陽に向かってぐん、と伸びる植物の生命力、背景から飛び込んでくる光の色、
地をはうように咲いているのに色はまるで今にも飛び出しそうな色合いを持つ花、

どこが主役なのか、どこにピントがあっているか、
見る方にとって目線は彷徨うのにどこか力が伝わるように・・・そういう想いで描きました。






喫茶室にも展示しています




折しも新潟県では「特別警報」が全市町村に発令され、飲食店には営業時間の短縮要請、県立施設は9/3~16まで休館が決まり、長岡市でも「不特定多数の人が集まる市有施設」は休館や利用制限がされることになりました。


妥当、と思うか、過剰、と思うか、、、


大事なことは医療体制のひっ迫を防ぐこと= 各自の心身を健やかに保つこと。

各方面(ご自身も)いたわりながら、元気にいきましょう。



絵の前では自由に、こころ躍らせるひとときを過ごしていただけますことを願って、
残りの会期をつとめます。


道中、よき風と、よき新秋の景色がありますように。


*****

田中あかり 個展 「はなに  て」

2021/8/26(木)~9/5(日)
OPEN 11~17 ※8/30休廊日

◆作家在廊予定 8/26、29,31,9/3,4