出展者の略歴と、作品コンセプトなどの作家メッセージを順次ご紹介いたします。
① 大橋麻耶さん、岡谷敦魚さん、永井愛さん
【 大橋麻耶 / OHASHI Maya 】 (このすくメンバー)
2012年 長岡造形大学 美術工芸科卒業
作品コンセプトは『遠くて近いところ』
いつか旅した記憶や、心の奥にふれた日々のことなどをもとに、制作しています。
昨年11月の「平野照子 陶展 -Present-」の折に、喫茶室特別展示をしていただいた大橋麻耶さん。
エッチング・アクアチント・ドライポイントによる銅版画。
描く、だけでなく銅版画ならではの物質感の表現を模索しているとのこと。
お気軽にお尋ねください。
【 岡谷敦魚 / OKANOYA Atsuo 】 (このすくメンバー)
長岡造形大学美術・工芸学科版画担当准教授
個展
2013年 岡谷敦魚版画展(新潟絵屋、新潟市)’15
2014年 岡谷敦魚版画展(画廊FullMoon、新潟市)他
グループ展
2018年 あらたなはじまり展(maison de たびのそら屋、長岡市)
旅路旅路 岡谷敦魚×ヤマクラコウジ(Kaede Gallery+full moon、新潟市)
2019年 2019 NEW YEAR
EXHIBITION(maison de たびのそら屋、長岡市)
2021年 画廊の視点Ⅱ / 版表現(医学町画廊、新潟市)他
このすくでも制作可能な、銅版画とシルクスクリーンの作品です。切手の部分はコラージュです。
複数の技法がもちいられた画面に、視覚は惑わされながら引き込まれます。
「狙ったようにならないことを楽しむ」というより、狙ってできることではないので狙うこと自体せず、刷られた瞬間の仕上がりに驚きたくてつくっている、とおっしゃいます。
工房の立役者のおひとり。長岡造形大学で銅版画を教える中で、教え子たちは卒業すると制作環境が無くなり(制作のための薬品処理設備やプレス機を必要とするため)せっかく学んだ銅版画を続けられない状況をなんとかしてやりたいと思われたことと、卒業後も制作を続けたいという熱い意志を示した教え子(このすくメンバーの大橋さん・永井さん)がいたことが、工房の立ち上げにつながっていきました。工房のプレス機は岡谷さんの私物が提供されています。
【永井 愛 / NAGAI Ai 】 (このすくメンバー)
長岡造形大学を卒業後、県内で中学校教諭として勤務。
2020年から銅版画会展に参加。
大学在学の頃から、自然の中に在るものたちがもつ独特の空気感、
なるべく寡黙な「鳴き声を発しない」生き物のモチーフがすきなのだとか。
歌っているような鯨のモチーフはレアかもしれません。
色のある作品は、木版で色彩を刷った紙に、モノクロを刷った雁皮紙が重ねられて、透けて
「蛸」
もう、ぐるぐる!
模索しています。
そういうのが、工房らしくて「いい!」と思う今展です。
1周年記念「このすく展」
2021/9/24(金)~10/3(日)※9/29(水)休廊日
OPEN 11~17 ※最終日は16時まで
【工房このすく】
Twitter → https://twitter.com/nagaokaprints
Instagram→ https://www.instagram.com/kobokonosk/