2025 NEW YEAR EXHIBITION 《 Progress 2 》
Tabinosoraya Presents/Feat. 長岡造形大学学生・大学院生8名の展覧会
1月15(水)~26(日)※1/17、22休廊
OPEN 11:00~17:00 ※最終日は16時まで
出展者紹介・大学院生の5人目です。
学部生3名のご紹介は明日の作品搬入を終えたのちにアップします。
《風景》
◆牧田 藍 / MAKITA Ai
静岡県出身
2024年 長岡造形大学大学院 造形研究科 入学
美術・工芸領域 修士課程1年
Instagram @maki_1.27
在廊日 1/15、26(午後)
▶研究について
地域に一制作者として滞在し、地域という場所を選び制作をすることの意義を、実践を通して研究を進めています。ここ長岡と、昨年夏には直江津と静岡県掛川市で、また予定として西蒲区の越前浜・角田地区での滞在を計画している最中です。
私が地域で制作を行うことの目的は、いわゆる地域アートが目的とする地域活性という視点とは異なる点にあるとこれまでの実践を通じて感じています。私の目的としてはアートが大部分を占めています。しかしアートがあることによって地域が何か良い方向に変化するという側面も少なくともあり、生まれてから地域で育ってきた私にとってもその可能性は捨て切ることができません。
地域活性のためのアートという視点からではなく、地域とアートが共存する方法とその意義、可能性をこれからまた実践を通して研究を進めていきたいと考えています。
《 部屋にふたり 》
▶絵画について
ふと発見した眼前のことと頭の中で組み立てられたイメージを繰り返しながら、絵画制作が続いています。
主に描くのは風景と、私とあなたというふたりの人物です。
私には私の見方があり、他者には他者の見方があります。私はその風景を発見し、見ることを通して描いています。だから他者にとっては無関心な風景であるかもしれないし、風景と認識できないような画面になっているかもしれません。ふたりの人物がどのような関係性において互いを見て考えているのか、そのふたりが寄り添っているように見えて本当はそうではないと見ることもできます。そのような私と他者のすれ違い、分かり合えなさのようなところに関心を持って絵画制作をしています。
上記の制作実践を通し描くことがどういうことなのか、自身の制作に対しても鑑賞者に対しても、絵画という存在に対する一助となる制作研究を進めています。
まだ定まらない感じでありながら、そのこと自体にこころ惹かれるような、気になる世界でした。
いずれもARTにまつわることの醍醐味を伝えてくれるものであるように感じられ、
奥壁面/牧田 藍
手前/高野穂乃香 《慈雨》背面