2024年4月14日日曜日

今井リエコ/自らの道

LICACOさんと同じく長岡市栃尾のご出身の今井リエコさん。

LICACOさんは、大学の途中で油画から銅版画に転向したことをご紹介しましたが⇒
リエコさんが描くものは、出産・育児で制作を中断したのち、
抽象画から二足歩行のひとのような存在を描くように変化しました。



《 はじまるよ 》

アクリル絵具、F6/2023年


描きたいもの、表現したいものに向かう、自らの道を見つけたときのうれしさ。

初めての出産からの育児は学生時代の部活動を思い出すような日々だったとか。

でも、我が子の成長を見守るだけの日々ではないよ、と
足元には「煮えたぎったマグマ」が描かれています。




連れてきてくださったお子さんは、こんなふうにパパさんに抱かれてとーってもかわいかったですが、
2歳児さんの無限のパワーは計り知れず、、、

会場にはゆらゆらキラキラ、触りたくなっちゃう魅力的なものが吊るされていることに
お気遣いくださり、ギャラリー床に降り立つことなく。。。

(ご配慮ありがとうございました😆また来てねーーー




《 ギャー 》

アクリル絵具、クレヨン、F30/2024年

sold out


そう思うと、こちらは子どもさんを描いたものかと思いきや、
もっと普遍的な、人生の、、、 ワタシの人生の歓びが、描かれています。

誰もがそのひとだけの舞台の主役であり、表現者であると、
子育てをしながら思い至ったのだとか。


この作品をお求めくださったお客様は、
「この絵は元気が出るね(飾ってあったら)元気が出そうだわ」と幾度もおっしゃいました。

とてもお元気な方なのですよ。
新しい楽しみ事をみつけて、どんどん出かけて。

でも、歳とともにの離別もあり、様々な思いがあることが窺えて、


そのひとを励ますものが、この1枚の絵であることに、
私は尊いものを垣間見た気持ちになります。




《 わたしになった 》

アクリル絵具、P10/2024年



こちらは、リエコさんの将来の夢が描かれているとのこと。

もう、なんてうれしそうに飛び跳ねているのでしょう。

このひとは、坊主刈りで、「まっぱ」(素っ裸)なのですって。

彼女が聞かせてくれる気持ちは、
目の前の、おっとりと静かに話す彼女からは想像できないことばかり。


叶うよ、

夢は、ちゃんと叶えられるよ、、、 私は胸が熱くなります。






《 旅人 》

アクリル絵具、F8(2024年)


マグマ色の川を遡っていく魚たちとは逆方向に
確かな足取りで、歩むひと。


私が解説せずとも、リエコさんの作品が放つものは、
お客様に届いています。


「その掌の上の大切なものだけを見て、しっかりと歩いているんだね・・・」と。


私は、50歳、60歳になったリエコさんに、会いたい気持ちです。





奥の壁面、LICACOさんの作品中央でベロを出しているのは、彼女が描く ”ワタシ”。
紀子さんの作品《ギャー》も、リエコさんが描いた ”ワタシ”。

小山紀子さんのインスタレーションのミラーに映り込んだ《ギャー》は、
実際は大きく口を開けて叫んでいる絵ですが、
ミラーの中で歪んで、ベロを出しているみたいに写った瞬間がありました。


きゃー(≧∇≦)


先に紹介した小山紀子さんのトピックスで、ひとはなぜ写真を撮るのか、
という彼女の問いについて書きました⇒
撮ったあとに、こんな瞬間があったことに出会えるのも、
写真ならではのうれしいことでした。