2024年4月13日土曜日

小山紀子②ひとはなぜ写真を撮るのか

この春、長岡造形大学大学院修士課程に進学した小山紀子さんのテーマは、
「ひとはなぜ写真を撮るのか」ということ。

それは、作家の制作過程の思考を扱う「アートベース・リサーチ(ABR)」
の研究に通ずるのではないかと考え、小松佳代子先生の研究室を選ばれました。




手軽に気軽に撮り、データを無限に残すことが叶えられた現代。

これまでの歴史も含め、なぜ、ひとはこんなにも写真を撮ろうとするのか。


紀子さんは、これからの2年間、その普遍的な答えの追求と併せて、
自らも愛してやまない「写真」なるものを、
どのように撮り、どのようなカタチに残し、誰とどう共有するのか、、、

表現の手法を更に掘り下げていかれることと思います。




「 In my grandfather's arm 」



なにしろ紙や本が好き、という紀子さん。

写真は、撮る瞬間より、ネガを見直す時や、紙に刷られた状態が好きとのこと。
こちらは巻いてあった紙に刷ったことで、巻き癖が生かされた展示となっています。


【追記】

紙の線維の粗さや、虫ピンで留めた展示の仕方など、写真をどう見せるか、観る人に何をもたらしたいか、ということが意識されているわけですが、紀子さんの作品について、アトリエZenの外山文彦さんがブログでご紹介してくださいました。
モノクロームのこの作品に、「綺麗な”色”」 を感じてくださったとのこと⇒


展示している写真集『Things for the lost』については、掲載された写真の魅力もさることながら、
「紙がとてもめくりやすくて、いいね!」と、力説してお褒めくださったお客様がおられました。

しっとりと、やわらかく、それでいて次のページがついてこない、
ハリっと独立した感じ、、、でしょうか。

紙へのこだわりも感じていただきたい作品たちです。







よくお越しくださるお客様の中には、作家活動の有無にかかわらず、写真を撮ることがライフワークの方が何人もおられます。

なぜ写真を撮るのか、という紀子さんの問いを幾人かの方にお尋ねしたところ、
咄嗟には言葉にしがたいことのようで、
絞り出すようにお聞かせくださったことに恐縮すると同時に、
当然の如く千差万別の理由があることと、写真との関りの奥行きを感じました。

ちょうどご自身の写真集や手掛けた冊子を届けてくださったこともあって、
そうした語らいができました。

カメラに写した画像を”紙化”する表現つながりとして、カウンターに置いています。
どうぞご覧ください。





上/ 渡辺勇雄さんが昨年末に発刊された初の写真集『 I am 』

下/ 『LIGHT』は有志3名のチームで発行し無料配布しているフリーペーパー
(と呼ぶのは、はばかられるくらい立派なJin)Instagram@_light_niigata
  メンバーのtangoさんが届けてくださいました。Instagram@tango_______  

ひとは写真を撮り続けることに加えて、”紙”を手放さない、ということにも
感動しています。





語り尽くせぬままに迎える会期末。
直接、対面で、お手に取って、アナログに、
この季節の景色の中で、愉しんでいただきたい展覧会《Restart》。 4/13(土)は午後から不破妙子さん、
4/14(日)は、筒井早良さん、不破妙子さん、今井リエコさん(14時~)在廊で、
16時にて閉幕です。
どうぞお出かけください🌸🌿✨☕





2024 SPRING EXHIBITION - Restart- 
会期:4/1 mon-14 sun
11:00-17:00(最終日は16:00まで)