2021年9月30日木曜日

作家紹介⑦ワタナベメイさん


【 ワタナベメイ / WATANABE Mei 】(美術作家)

個展2014年「ワタナベメイ展」(羊画廊・新潟)[’15, ’16, ’17, ’18,’19,’20]

グループ展2018年「VOCA新しい平面の作家たち」(上野の森美術館・東京)

アートフェア2014年「Korea International Art Fair」(COEX・ソウル・韓国)[’16, ’17,’18,’19]など。

Web   https://maymaybe.jimdofree.com

Instagram @tanabei  (https://www.instagram.com/tanabei/


塩ビ版ドライポイントで制作した作品を展示しています。






「いびつなひふ」 「かたいひふ」


美術作家として国内外で活躍しておられるワタナベメイさん。
工房このすくをきっかけに、初めて「塩ビ版」のドライポイントを手がけられました。

先にご紹介した「Kanicco Ceramics」さんや、しんぞうさんもですが、工房このすくは、版画以外の制作をしてきた作家が、初めて本格的な版画を体験し、新たな制作の手法を見出す場にもなっています。


メイさんの作品や活動の詳細は公式HPをご覧いただきたいのですが、日頃制作しておられる絵画は、どうやって描かれているのかと見入ってしまうような独特な質感をしています。


ドライポイントの制作は、掘るように、掻き削るようにして描画するところがご自身の絵画制作と似通っていて、違和感なく馴染めるものであったとのこと。




「川原」


「ドライポイント」は、版をニードルで直接刻んだ描画のみで表現される版画の技法です。刻まれた線のめくれたところにもインクが含まれるため、刷った線は滲んだ感じになるのが特徴とのことですが、初めての制作にしてこんなにきれいな塩ビ版ドライポイントは見たことがないと、工房メンバーであり銅版画を専門とする岡谷敦魚さんはしきりに褒めておられました。


絶妙な滲みと繊細さの相まったモノトーンの版画作品は、目が離せない憂い度、増し増し。

立体、絵画、最近では3Dアートまで、表現手法の探求がとどまらないメイさんですが、
”版画”もまた彼女の世界を進化(深化)させる一役を担っていくのでしょうか。


もっとメイさんの作品を観たい!と思ってくださった皆様、 私もなのです。

「このすく展」の後、10/11より、ワタナベメイさんの個展を開催します。

引き続き、どうぞお楽しみに。






2021/10/11~24 

ワタナベメイ展

「Object」

OPEN 11~17
10/14・20休廊日



1周年記念「このすく展」

2021/9/24(金)~10/3(日)※9/29(水)休廊日

OPEN  11~17 ※最終日は16時まで

【工房このすく】

Twitter →  https://twitter.com/nagaokaprints
Instagram→ https://www.instagram.com/kobokonosk/