もうひとつ、喫茶室の一番奥のガラス棚にもご覧いただきたい作品があります
蓑輪朋和さんの新作
「 OPEN 」
4月の展覧会「izumi」展の会期中にも、喫茶室の棚に二つの作品を展示してくださった蓑輪さんは、
伝統工芸である鎚起銅器の職人でいらっしゃいます
個人としての作品を制作する際も、金属素材は全て「銅」を用いるそうですが、
技法はあえて「鎚起」ではない手法に挑まれます
1月と4月に展示していただいた 蓑輪朋和さんの作品
左)進行 右)心地
(素材はいずれも銅)
日頃の鎚起銅器の仕事は、銅の板を叩いて立ち上げて口を閉じるようにして形づくる、
いわば「閉塞」したフォルムのものが多いとのことですが、
今、個人として作りたいものは、閉じていない、閉ざしていないもの。。。
ということで、この新型コロナ禍、
閉塞感やるせない世の中に向けて作り出された作品
なんという解放感
そして直線的でありながら、やさしさを感じる
なで肩フォルムと丸眼鏡
「これも " 器 ” です」とおっしゃった蓑輪さん
入れることのできる、という意味で「器」
自由に入ることも、出ることもできる「器」
植物を入れても、風はそよぎ、おひさま燦燦
何も入れなくてもよいのですが
いろんなものが入りたがるかもしれません
◆この作品もオンライショップ対応する予定でご快諾いただいておりましたが、
うれしいことに店頭にて売約済みとなりました
作品は「二人展」会期末までご覧いただけます
◆猪爪彦一×季村江里香 二人展「そこに在る物語」は
いよいよ24(日)16時まで
◆猪爪先生は24(日)昼頃から在廊です