2025年1月29日水曜日

【御礼】Progres2&2024年度

1/15~26に開催いたしました長岡造形大学大学生3名、大学院生5名の展覧会
《 Progres2 》は、穏やかな天候に恵まれながら、無事に閉幕いたしました。






長岡で学ぶ学生たちの、「答え」ではなく「問い」に出会いたい展覧会の第二弾。

今回も、大変印象的な、素晴らしい会期でした。


まだ、ことばにならない、うれしい余韻の中に居ります。


たびのそら屋としては、新年のはじまりであると同時に、
2024年度を締めくくる会期でもありました。

けれど、無事に終えた安堵とも、晴れやかな解放感とも少し違うこのキモチ、、、

若者たちの現段階の模索と挑戦と、
ますますに変容していくであろうみずみずしい感性に触れさせていただき、
8名それぞれに、タイプの異なる躍動感が、いずれも気になって、、、


きもちが鎮まりません (*ノωノ)





2023年の第一弾《Progres》の時は10月の開催でしたが、第2弾の今回は、
新年度が見えてくる1月というタイミングで開催できたことも、よかったことでした。



この春から1年間、博士課程を休学し、勤務先のサバティカル制度で渡英する坪井麻衣子さん、


大学院の修士課程に進学予定の4年生、下澤亮太さんと廣田勘太郎さんについては、
迫る卒業・修了研究展(2/8~11)で引き続き拝見できることがとてもうれしいです、


3年生だけれど既に卒業後のイメージや、絵画制作のスタンスが定まっている様子の吉川環紀さんは、
更にどんな変化をしていくのか、、


修士課程1年の牧田藍さんは、残り1年で新規参入する地域でフィールドワークを予定しているという、
その研究のボリュームたるや、、、 


今年はほとんど制作ができなかったくらい、論考のための読書に時間を注いだという内海裕菜さんは、
論文と制作は連動しないとのことですが、果たして再びどんな作品を作るのか、、、

高野穂乃香さんは修士1年ながら、すでに高校時代の恩師に鋳金技法をレクチャー、
後進を育むことを視野に入れており、


あと1年で卒業・修了予定の牧田さん、内海さん、高野さん、吉川さんらを、
「わたしが見送ってあげるよ」と言って微笑む、頼もしき博士過程1年の宮川晴香さん
の、2年後の修了時まで、、、

今からわくわくせずにはいられません☆彡





修了時にすべての「答え」が出るものではないと思いますが、
ひたすらに、それぞれのシリウスを目指して。





このたび会場で直接出会ってくださいました皆様、
オンラインでご覧くださいました皆様、
彼らのこの続き、向かう先を、一緒にたのしみにしていただけたらうれしいです。





降雪にハラハラしたのは搬入前と開幕初日だけでした。

会期中は雨や、この季節には珍しい好天も続いて、雪かきに労を取られることもなく、
お客様の足元の心配もなくてとてもありがたかったのですが、

雪の日の展示風景が、もっと撮っておけばよかったと思うくらい、
うつくしかったのが忘れがたいです。




宮川晴香さんの「立体交差」と名付けられた作品《Grade separation》↑ は、
軽やかな遊び心と、(彫刻作品ではないのですが)細部に渡る造形への追求と、
様々な視座をもたらしてくれるものでした。

それぞれの事情・都合で生きている私たちが、この限られた年月の中で交差する
数々の巡り合わせの尊さを思いました。


寒い季節に足をお運びくださり、展覧会をたのしんでくださいました皆様、
ありがとうございました。

オンラインで関心を寄せてくださいました皆様、
いつも情報発信にご協力くださいます事業所の皆様に、こころより御礼申し上げます。


遠方からも駆けつけてくださいました出展者のご家族の皆様や、
ご多忙の先生方、ならびに大学関係者の皆様にご覧いただけたことも、
会場含め、一同、大変励まされることでした。ありがとうございました。

ご出展くださいました8名の皆様、
それぞれに収穫があったご様子なのが、とてもうれしいです。
運営へのご協力含め、素晴らしい展覧会をありがとうございました💐


引き続き、善き日々を。






このあと、たびのそら屋は3月末まで冬季休廊いたします。
これからの2か月間はやること山盛り。そういう意味でも全く解放感はないのですが、、、


いずれもたのしみなことばかり。



▶まずは、なんといっても橋本桂子さんの「つながりMap」(昨年10月の展覧会参照)
いよいよ完成に向けて進めてまいります。
関係者の皆様へのインフォメーションを後日アップいたします。


▶新年度の展覧会は、4月1日(火)開幕です。
晴れやかに、のびやかに、迎えたい7周年、8度目の春。
こちらも後日のご案内をどうぞおたのしみに🌱







2024年度、7年目の全ての出来事に感謝いたします。
新年度もどうぞよろしくお願いいたします。


maison de たびのそら屋

2025.1.29



2025年1月26日日曜日

坪井麻衣子/出展作品

2025 NEW YEAR EXHIBITION 《 Progress 2 》
Tabinosoraya Presents/Feat. 長岡造形大学学生・大学院生8名の展覧会

1月15(水)~26(日)※1/17、22休廊
OPEN 11:00~17:00 ※最終日は16時まで


◆坪井麻衣子 / TSUBOI Maiko(造形研究科 博士課程1年)


Instagram @maiko_tsuboi    
プロフィール・コメント⇒


▶今回は油彩と共にガラス絵もご出展いただきました。
画像は色彩を再現できていません。ぜひ実作品をご覧ください。






《 日々 》

27×35㎝(2024)油彩





《 あがる 》

72.7×60.6㎝(2024)油彩







《あがる》部分






《ピンクの風景の中》

60.6×72.7㎝(2024)油彩






《ピンクの風景の中》部分






《木々》

65.2×53.0㎝(2024)油彩



 


《木々》部分










《空地について考え中》

55×60.6㎝(2024)油彩





《空地について考え中》部分






《白い家》41.0×27.3㎝(2024)油彩

《魚人間ーぷかぷかー》8.8×13.8㎝/ガラス絵






《 白い家ー赤い月ー 》

14×9㎝/ガラス絵





《鳥かご》   

5.8×4㎝/ガラス絵(2024)  
sold out





《とり》

10.5×7.6㎝(2022)ガラス絵   sold out






《鳥々》

7.5×5.1㎝(楕円)ガラス絵 sold out




博士課程に在籍しながら、日頃は東京の大学で教職に就いておられる坪井さん。

目下、受験シーズンのお仕事や春の渡英準備でお忙しく、ご来訪は叶いませんでしたが、
コメントに綴られた問いかけとともに、ひかりが降り注ぐようなうつくしい色彩と、
描かれた鳥たちのさえずりが喫茶室を華やかに彩って、
一緒に過ごさせていただいた、と感じる会期でした。


新潟市からご両親様が訪ねてくださったことや、馴染みのお客様が、実は高校時代の同級生で…と、初めて実作品を観る高揚感いっぱいに教えてくださったことも、
あたたかな光ある作品のルーツを垣間見せていただけたような、うれしい出来事でした。


春からのことをInstagramとFacebookに綴っておられます。
一部抜粋で引用させていただきます。

__________________

展覧会のお知らせです。
初めて長岡でグループ展に参加させていただきます。
腰を据えて研究と制作がしたいと思い、実は今年度からもう一度学生をしております。
もちろん仕事も引き続きやらせてもらっております。
全て、一応自分のやれる限りはやってるつもりですが、
いろいろ抜けがあったり、周りの人たちにサポートしてもらいながらなんとか日々を過ごしております。
周りの方たちには本当に本当に心から感謝してます。この場を借りてありがとうございます。

昔から何か迷うことがあると母さんに相談をするんですが、そうすると決まって「大変な方を選びなさい」って言われてきました。
背中を押して欲しくて今回大学院受験の前にも母さんに相談したんですが、初めて「やめておけば?」と言われました。
あんな強気な母さんからの意外な言葉に戸惑ったのを覚えています。
この歳になるとそれぞれ持病がでたり、親たちも歳を取ったりで、今までのようになんでもかんでもなりふり構わずとはいかなくなります。(それがどんなに幸せなことだったのかとも)今思えば、いつまで経っても変わらない私を心配した母さんの優しさだったんだと思います。
正直やっぱりやめておいたほうがよかったかもしれない、、、と思う時は何回もありましたが、それでもなんとか本当に皆さんのおかげで年を越せました(別に何にも成し遂げてないのに大袈裟!)
今や母さんも私が弱音を吐くと「なんとかなるから大丈夫」とまた強気に戻っていますが、実はきっと心配してくれてるんだなと思ったりもしています。
いつまでやれるのか、自分でも不安でいっぱいですが、、(そして来年度はイギリスへ行くことになると思うので1年休学になると思うのですが)やれる限りは仕事も制作も研究も小鳥たちのお世話(1年会えないのがつらい)もがんばりたいと思ってます。
こういった機会を与えてくださった方たちに感謝しています。

Instagram @maiko_tsuboi    
Facebook⇒ 

________________


イギリスではどんな日々を過ごしてこられるでしょうか、、

その前にまずは国内転居もあって超ご多忙と思いますが、
ガラス絵の作品《魚人間ーぷかぷかー》みたいな脱力時間もあることを願いつつ、

ひとつひとつが麻衣子さんの世界になって、
また作品として現れたものに出会わせていただける日を、心待ちにしています。




《魚人間ーぷかぷかー》

8.8×13.8㎝/ガラス絵



高野穂乃香/出展作品

2025 NEW YEAR EXHIBITION 《 Progress 2 》
Tabinosoraya Presents/Feat. 長岡造形大学学生・大学院生8名の展覧会

1月15(水)~26(日)※1/17、22休廊
OPEN 11:00~17:00 ※最終日は16時まで


◆高野穂乃香 / TAKANO Honoka (美術・工芸領域 修士課程1年) 


Instagram @
taka_noka
在廊予定:1/15,21,26(11時~)


個々の作品情報は、先にアップした作家紹介のトピックスをご参照ください。
⇒ 略歴・コメント
画像とともに高野さんからの丁寧な解説コメントを掲載しています。






お客様から、大変親しみと関心を寄せていただいている小品は、
手に持った時のずしりとした重さに、こころ掴まれます。

この素材ならではの重さや冷たさが、持つ前には想像できないのは、
視覚的にやわらかなフォルムである故なのかもしれません。


ふっくらとなめらかな《きつね》、小さくかわいらしい《涙壷》、
それが見た目以上の質量を持っていることに、この素材を用いることの意味を感じます。


見るということ、距離感のようなものが高野さんのひとつのテーマであるようですが、
生み出された作品は、愛でられるだけでなく、掌、指先とも、つながりたい存在であるように感じます。





さりげないけれど絶妙なフォルムの《ちびっ子達》は、
横一列でも、円陣を組んでも、複数でも、一体でも、
どこに置いてみても、そこにあるものと馴染む不思議な佇まい。


早々と完売しましたが、これからも作っていきたい作品とのこと。

何体居てもうれしい存在。また出会えるときをおたのしみに。







「バリ」が、たてがみのようになったちびっ子。






虹色の窯変は、次第に黒っぽく変色していくとのこと。


鋳造技法は、偶然性のむつかしさと面白みがあるようです。






変化をおそれぬ躍動の、内包、、しきれぬ発露がそこここに






興味深いのは、《慈雨》の動物たちや、《風景》に配置された廃墟を思わせるレンガのような構造物は、ミニチュアを作っているわけではなく、それくらいのサイズに見える距離感が好き、という気持ちで形づくられたものであるということ。

動物は好きだけれど、近すぎるのは得意ではない、とか、
遺跡も遠くに見えるくらいの状態が好き、とか、

自身が落ち着く距離感をイメージしながら、生み出された造形であることの面白さを感じながら

私は、この草原が、雪原になることを思い浮かべます。

雪を乗せてみたい衝動が湧くような不思議なリアル感があるのは、
この世界が、作者のリアルから生まれたものだからでしょうか。。





高野さんの作品は、見るひとのこころ、あるいは暮らしの中に、
共にあることを許容してくれるようなやわらかさを感じます。


昨年12月には蓑輪朋和さんの鍛金技法による銅の作品を堪能しましたが、
このたびは鋳造のブロンズの味わいに、はじめて親しむことができた気持ちです。

私にとっては、これまでに出会った「鋳物」とはまったく異なる距離感の出会いになりました。






展示台に添えられたQRコードからは、《慈雨》の水琴窟としての音色を聴くことができます。

その場でアクセスしてくださる方も多く、関心を寄せてくださっている様子が水琴の音色とともに伝わってきます。







2025年1月25日土曜日

宮川晴香/出展作品

2025 NEW YEAR EXHIBITION 《 Progress 2 》
Tabinosoraya Presents/Feat. 長岡造形大学学生・大学院生8名の展覧会

1月15(水)~26(日)※1/17、22休廊
OPEN 11:00~17:00 ※最終日は16時まで


◆宮川晴香 / MIYAKAWA Haruka (造形研究科 博⼠後期課程1年


略歴・コメント⇒
Instagram @gomi_ya0
在廊日:1/18・19(12~17時)、26(15時~)







《Grade separation》 type 1

20×182×92㎝(2024年)


また新たな「彫刻」なるものへのアプローチと出会わせていただいています。

12月のゆいぽーとレジデンスで手掛けた2つの作品を出展してくださった宮川さん。
女子美術大学、大学院まで木彫を学び、今は彫刻の”彼岸”を目指しているとのこと。


固定観念からの解放、新たな彫刻の模索は、かならずしも、彫るという行為を伴わないのでした。

ギャラリー床面に広がる作品《Grade separation》 は、様々なもの・いきものとの関係性の問いかけの一環。

「立体交差」と名付けられた作品は、台座となるアクリル板と、そこに挟まれおぼろげに透けて見える写真と、そこに置かれた枝で構成されていて、以下のような解説が添えられています。







《Grade separation》

飛び去るカラスを追い、松の枝を拾いながら防砂林を歩いていたら迷った。

私は現在地を確かめた。

___________________________

本作のプロセスは以下の通りである。

1.カラスを探す。

2.木に留まっているカラスがいればその木の下に落ちている枝を拾うことができる。

3.枝を持ち帰り、枝に従って色を塗り分けるなど手を加える。

4.友人と一緒にいるときにカラスの写真を撮影してもらい、

カラスが写っていると思われるものをもらう。私は写真を選べない。


この作品内にある「カラス」「木」「友人(が撮影した写真)」「私」は交わっているように見える。

一方で、それぞれはただそれとしてあり続け、間には距離をもち、平行線をたどっている。

交差の中での間合いを把握することで、自立が浮き彫りになるのではないだろうか。


______________________



もうひとつは窓辺にある一対の作品。







《SCAVENGE-DECOMPOSE》

樟、アクリル(2025)
32×17×15㎝
31×17×15㎝



《SCAVENGE-DECOMPOSE》

本作は一つの材をグリッド状に分割している。
分割したものを彫り、その時に出た全てを集めた。
使用した材は、木であった頃はおろか、原木であったことすら私は知らない。

生物学で腐肉食者は「Scavenger」、分解者は「Decomposer」と呼ばれる。
屍を漁られ、分解される者は外部からの影響を受け形態変化しながらも、なおそこにあり続ける。



















制作者の思考を感じながら、作品そのもののうつくしさを
うつりかわる窓の景色とともに味わっています。


《Progres2》は1/26(日)16時まで。
どうぞおでかけください。


◆1/26 在廊
11時頃~高野 13時頃~廣田・下澤・牧田 15時頃~宮川







宮川さんの参考文献の1冊
喫茶室でご覧いただけます











2025年1月24日金曜日

内海裕菜/出展作品

2025 NEW YEAR EXHIBITION 《 Progress 2 》
Tabinosoraya Presents/Feat. 長岡造形大学学生・大学院生8名の展覧会

1月15(水)~26(日)※1/17、22休廊
OPEN 11:00~17:00 ※最終日は16時まで


◆内海裕菜 / UTSUMI Yuna  (美術・工芸領域 修士課程1年)


略歴・コメント⇒ 
Instagram @anuyimustu
在廊予定 1/18・23(両日とも12~17時)





《 Empty 》

インクジェットプリント/841×1189㎜(フレーム除く) 2024年



2024年春、長岡造形大学・視覚デザイン学科を卒業し、修士課程に進学した内海さん。

卒業制作は自身が撮った写真を生成AIに「拡張」させたものを用いた作品で、AIが学習した情報を元に出力した「架空」の部分のみを提示し、それをどう見るかを問うものでした。

ここまでの紹介ページに掲載してきた
以下5枚の画像は、その作品〈WHO OWNS THE MISTRANSLATION?〉(2023)を構成した画像の一部で、内海さんが写した実際の景色ではなくAIが生成した架空の光景。

鑑賞者は、作者が撮ったどこかにある景色を写したものと思い込んで見てしまいますが、
実は、実在しない「つくられた光景」でした。





〈WHO OWNS THE MISTRANSLATION?〉(2023)より









内海さん曰く、AIはこれを「景色」とも思っていないのではないか、自分が撮った画像データを学んだ結果、その外側にはこのような「色」が続くのではないかと想定し、実在しそうな色彩を出してきているのではないか、とのこと。

「写真」は真実を写したもの(少なくとも実在して見えたもの)であるとすれば、
AIの生成画像は「写真」と呼んでよいのかどうか、、、

作家メッセージに綴られた「現実と虚構の境界を探る表現を作品制作へ取り入れている」
というのは、例えば、このようなことでした。



 




一転して今回は、自らが撮った写真のみ、3枚をご出展。

修士課程2年次に向けて更に研究を掘り下げていくうえで、
改めて自らの「写真」に向き合った、節目の作品でもあるようです。





《 Empty 》画面中央部分



大画面にプリントされた《Empty》は、12月の「ゆいぽーとレジデンス」の際に撮った写真。

彫刻の宮川晴香さんが約ひと月滞在したのと同じ期間に、
内海さんは約2週間滞在し、フィールドを共有しながら過ごされました。

限られた日々の中の、他者との関わりや、リアルな実感の中から生まれた作品。


掌に包むことのできるくらいの、実在する存在を写しながら、
見えるものと、見えないものを見ようとする志向も含まれていると感じます。



 
 


《無題》

インクジェットプリント/178×127㎜(2023,2024)



もう2枚は、プリントのまま《無題》として展示された2枚一組の作品。

実在する風景を内海さんが撮った写真で、
同じものを見ても、思うものがそれぞれであることを探求する一環の作品。


ことばにならない個人としての想いがあるとのことで、解説はついていませんが、
わずかに提示してくれた情報として、キャプションには撮影地と撮影日が記されています。


2023.6.6 宮城県仙台市若林区荒浜
2024.12.9 新潟県新潟市西蒲区角田浜

さて、左右どちらがどちらでしょうか、、、(私は答えを知っています)


ふるさと宮城の海と、
レジデンスで僅かな期間を過ごした新潟の海。

太平洋と日本海。
太陽が昇る海と、沈む海。


一般的に対照的なイメージの海で、しかも季節が異なるにもかかわらず、
こんなにも似た色彩を放つひとときがあることを、
手元にある現像された写真を見て気がついたのだとか。


データにできることは多々あれど、
データだけでは起こらないことのあること、

ことばにならないやわらかいもの、あるいは荒々しいものの現れに
こころ惹かれます。


彼女が撮った「写真」に初めて出会って、かなりしびれています。

「撮れるひと」なのだと、、、今更ながらに知るとともに、
そのまなざしで切り取った、実在する世界をもって、なにかを伝えられるひとなのだと。。



みんな、みんな、
なにを生み出すひとになっていくのでしょうか…🌱✨