2022年9月17日土曜日

《まだ大丈夫か》と《ここち》

構図のユニークさと波の美しさに見入ってくださる方の多い作品。



《 まだ大丈夫か 》

キャンバス・アクリル/31.8×41㎝/2020

sold out



描くことそのものをたのしんだ、海水浴のひとこまのような作品ですが、
コロナ禍の気持ちを描いたものでもあるとのこと。

県外・海外を中心に活動するしんぞうさんにとって、
外出自粛や移動制限など、様々な影響があったことと思います。


岩にしがみついて、「なんとか生き残るぞ!」という思いが込められているのだとか。


でも、波のきわをしっかりと目視しているそのひとは、
全身で波と戯れ、笑みを浮かべているように見えます。




そしてガラス棚では驚きのシンクロが起きました。


右側にある、ころんとした作品は蓑輪朋和さんの銅の花器《ここち》。

お客様へのお渡し待ちの作品で、その日まで飾っていてくださいと仰っていただいたので、
休廊期間中は松田路子さんのフタモノの作品と並べてガラス棚に置いていました。


そしてしんぞうさんの搬入日到来。
作品の展示場所を二人であれこれしながら《まだ大丈夫か》をガラス棚に置いてみると、

アラぴったり(*´∀`)人(´∀`*) 、、、ん!?





岩だね、岩☆☆☆

私にはもう、あのひとが《ここち》によじ登っているようにしか見えないのでした。


《ここち》のことをご紹介した「スピンオフ②ヤマノヨブコエ」⇒ に書きましたが、
蓑輪さんの作品は過去にも矢尾板克則さんの作品と、図らずものフォルムのシンクロがありました。


《ここち》をお預かりしてここに飾っていなければ、
その隣に《まだ大丈夫か》を置いてみなければ、
気が付かなかったかもしれない不思議なシンクロ。


鎚起銅器職人でいらっしゃる蓑輪さんは、アート作品をつくるときは、時代への眼差しと思いを込めた造形をされるので、そうしたところも、しんぞうさんと通ずると感じます。


伝統工芸と現代アート、異なるテンションの作品ではありますが、

しんぞうさん、会期末までご一緒させてくださり、ありがとうございました。



それぞれのお客様のもとへ旅立つ作品。

蓑輪朋和さんの《ここち》は土曜の夕方までご覧いただけます。








2022/9/5(月)~18(日)

しんぞう 個展 「 スポンジ 」

open    11:00~17:00  ※最終日は16:00まで
closed  9/8(木)9/14(水)

◆在廊日 9/5,7(夕方4時まで)、9/18(終日)

SINZOW  HP ⇒  
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