SINZOWさんによる作品解説①
《プール、花火の作品について》
私の作品の大きなテーマは、今生きているこの瞬間の自分自身をさらけ出すことだ。
そのことを忠実に表現し続けることは難しく、油断すると惰性が生まれてしまう。
いつも自分を見返す必要がある。
私の心の変化を逃さず、そこに照準を合わせることがとても大切だ。
リアルを表現するためには自分自身の内面と作品そのものが合致していなくてはならない。
それを失えば、人に訴えかける力は無くなる。
自分が変わり続けること、時代が変わり続けることに真摯に目を向け、表現することが、
今の社会を反映することに繋がる。
《 Fire works No.2 》
キャンバス・アクリル/65.2×80.3㎝/2022
花火や、海、プールの水しぶきのモチーフは端的に「瞬間」を表現できる。
バックを黒にすることで、際立たせた。
子供と共に過ごす幸せな時間は、楽しさと共に、寂しさを誘う。
息子が驚くほどの早さで成長する。
そのことが、この瞬間は二度と来ないんだ、という気持ちを呼び起こさせ、
自らに死が刻々と近づいていることを瞬時に悟る。
その刹那のきらめきを作品に表現している。
キャンバス・アクリル/130.3×291㎝/2021
それに加えて、プールの大作は人の生まれてから死ぬまでを描いている。
子供と出かけた温水プールで、監視員がずいぶん高齢化していることに驚かされた。
そして更に高齢の、たくさんの方々がプールでウォーキングをしている。
以前ゲームセンターに行ったときに驚いた感覚と似ている。ゲームセンターも、
プールも、今では中年、高齢者の割合が高い。
日本での、今の人口比率が関係しているのかもしれない。
2022/9/5(月)~18(日)
しんぞう 個展 「 スポンジ 」
open 11:00~17:00 ※最終日は16:00まで
closed 9/8(木)9/14(水)
◆在廊日 9/5,7(夕方4時まで)、9/18(終日)
SINZOW HP ⇒ ★
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