SINZOWさんによる作品解説④
※色彩は実作品を再現できていません。ご容赦ください。
《 Holiday 》
キャンバス・アクリル/116.7×91㎝/2021
《 家族のシリーズ 》(2021年の文章で、文中の年齢は当時のものです)
二つめは、中年について。
自分を客観視することは社会を客観視することに通ずるものがある。
なぜなら私自身という存在が、現代社会の現象の一つにしかすぎないからだ。
自分自身を描くことで、今の社会の中で40代とはどのような立場なのか、女性は今どのような環境に置かれているのか、そういったことが垣間見えてくる。
《 向きあうべきもの 》
日本では、高度成長期の時代まで女性は専業主婦というのが理想であった。しかしバブルが崩壊し、女性も社会へ出て働くことが急速に推し進められてきた。それにより、ひずみも生まれている。女性の晩婚化は進み、子供を産まないという選択や、独身という選択をする人もいる。私のように高齢出産が初産、という人も多くなってきている。
キャンバス・アクリル/72.7×65.2㎝/2021
女性の社会進出が推進される一方で、男性は家事、育児に一切協力しないという状況も少なからず続いており、結果、女性が仕事も家事も子育ても一手に任せられ、以前より労働が過酷になったというのが今の現状だ。
更年期障害真っ只中の47才の私、あと3年で退職する56才の夫、そして子供は5才。
そんな女の日常を描いている。ただ、このことに対しネガティブな面だけを押し出そうと思って描いているわけでは無い。絵を描く時間はとても幸せな時間だ。そのこと自身を楽しむことにも目を向けて制作をしている。
2022/9/5(月)~18(日)
しんぞう 個展 「 スポンジ 」
open 11:00~17:00 ※最終日は16:00まで
closed 9/8(木)9/14(水)
◆在廊日 9/5,7(夕方4時まで)、9/18(終日)
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