2024年7月18日木曜日

高畑杏子/ヤマヲ マトウ

《 三人展 中庭 》

2024.7.9 tue ~21 sun
Open   11:00~17:00 ※最終日は16:00まで
Closed 12 fri, 17 wed

色彩は再現されておりません。
実作品は高畑杏子さんのInstagramをご覧ください⇒ 
@_____k_y_t





《蝶ケ岳》 作品部分




sold out



作品についての解説は特に無く、
撮影場所を書いたキャプションのみが添えられた杏子さんの作品。

《ヤマノモヨウ》






《安達太良山》








《上高地》







《不動堂山》






喫茶室手前のコーナーにそっと置かれた2023年の作品集『ヤマノモヨウ』には


「撮りたいものに出会いました」


「それは山にありました」


と記されています。







初めての登山の感動、山行きを重ねる度に知る新たな光景、

山での出会い、仲間たちとのかけがえのない時間、、、


自身にとっての特別な瞬間を収めた写真が

観るひとの中にも、小さからぬ出会いをもたらすことを感じる展覧会。







《北横岳》







数ある瞬間の記録(記憶)の中で、どれを作品として額装するかを決めるのは、
とても悩ましいことなのではないかと想像します。


出展を重ねながら、なぜ撮るのか、残したいのか、そして伝えたいのかを自問し、
鑑賞者との語らいの中で気づかされながら、その指針は明確化されてきた様子。






《秋田駒ヶ岳》










《金峰山》







展覧会に際してのコメントには
 
~滑らかな輪郭、優しい色、強い光、初めて目にする現象、
それらを自分の中に取り込むことができたなら。
せめて身に纏う(まとう)ことができたなら~
      

と寄せられています。


コメントを記載した作家紹介のトピックス⇒ 文末では、
3月の個展《ヤマノモヨウ》のことに少し触れました。


その時の会場には作品集『ヤマノモヨウ』の表紙に用いられた写真がプリントされた布が、
天井から下げられ、やわらかに揺らいでいました。







《猿毛岳》





自然界が見せる模様に魅せられ、

こんな柄のスカートがあったら、こんな形の耳飾りがあったら、、、 と

そのうつくしさを身に纏うことを夢見るように、聴かせてくれた冬の終わりの頃でしたが、


本当の願いは、もっと本質的なところにあったと、

思い至っての、今回の作品セレクトである様子。






《美ヶ原高原》






3月の個展を経ての《三人展 中庭》。

傍らの展示台上のポートフォリオに、あらたな一行をしるした1ページが
追加されました。







いつもお天道様がみている

と感じながら生きることと、似ているように感じます。


表面的なことだけでなく、

自分だけがわかる、こころの奥に、山を纏えるひとになることを思いながら


憧れを、写真に、手元に。








🌻加納いずみ(インスタレーション) 在廊:7/13、18、21(各日午後)
🌻高畑杏子(写真) 
7/11、14(13:30~)20、21(13:00~)
🌻手塚千晴(木彫) 7/10(11:00~14:00)、14(13:00~)、21(11:00~)

🌿「中庭」のInstagram@ nakaniwa.awa