2024年6月28日金曜日

金内沙樹①標(しるべ)

 第9回 Pegasusの会展

2024.6.18(火)~30(日)
OPEN    11:00~17:00 ※最終日は16:00まで
CLOSED  21(金)・26(水


◆猪爪彦一/油彩・キャンバス(6/18・30  在廊)
◆金内沙樹/油彩  (6/29・30  両日午後から在廊)
◆近藤充/アクリル・テンペラ・岩絵具(6/29・30  両日13時頃から在廊)






《種子の夢》

M3/油彩・キャンバス





《Pegasusの会展》は、たびのそら屋での開催は4度目となります。
毎回、印象を大きく変えてきた金内沙樹さんの作品は、このたびも大きく変容しました。


「種」や「たまご」のような、なにかを内包しているようなモチーフは
これまでも登場してきましたが、画風が飛躍的に変化しました。


初めてご覧くださる方は、こんな絵を描く若い方がいたのね、と感心してくださったり、
これまでもご覧くださっている方々も、初めて出会ったような印象を受けておられるご様子です。



❖今回は油彩のみ(一部、ジェッソを使用)で描かれています。
実作品をぜひ、ご覧ください。





《境界》

M3/油彩・キャンバス




過去には、タイトルの付け方に悩んでおられたこともありましたが、
そこにも変化を感じました。


今回、タイトルとして新たに記されたもののひとつは、「標」(しるべ)。


これから目指すところの目標として、
自らが、ここぞと決めたところに立てる指針を描いた作品である、
ということを命名したことに、これまでとは違う心持ちが表れているように感じます。







《 標Ⅰ》
しるべ


F8/油彩・キャンバス






《 標Ⅱ 》


F8/油彩・キャンバス








作品の多くは暗い色調で、輪郭もおぼろげですが、
一貫したスタンスを感じる今回の展示作。


明るい作品、伝わりやすい作品を描いた方がよいのか、というこれまでの葛藤も、
乗り越えたのかもしれません。


間近で観ると、とても細やかに描き込まれた画面に対峙し、
目を凝らしても見えそうで見えない、けれど見ようとしてしまうこの気持ちは、

その向こうに描きたいものが、確かに在る… 
それをなんとか掴もうとする、ということと、似ているかもしれません。


沙樹さんはそれを掴んだのではないか、とも感じる2024年の《Pegasusの会展》です。






《 浮遊 》

M0/油彩・ジェッソ・パネル







《 花 》

F0/油彩・キャンバス







《 跡 》

F0/油彩・キャンバス







《 淡光 》

P3/油彩・キャンバス

sold out




❖金内沙樹さんは、6/29・30 午後から在廊予定です。