2024年6月24日月曜日

旅コーヒー/六月の鹿さん

喫茶室では、毎回異なるお店のコーヒーを、「旅コーヒー」と称して
ご紹介しながらご提供しています。

旅先で出会った、また訪ねたいお店を中心に、地元界隈のお店や、
出展作家からのご紹介で、初めてお取り寄せさせていただくこともあります。


《Pegasusの会展》の会期中は、2020年以来、4度目のご登場となります、
盛岡市にある自家焙煎珈琲のお店「六月の鹿」さんのお豆をご用意しています ⇒







「NOIR」(ノワール)は六月の鹿さんの定番ブレンド。


夜の森のようなぬくもりのある黒 そんなイメージをもってつくりました 苦すぎず 酸味も控えめに ボリュームのある甘みのあとに ほどよい苦みが余韻にのこる 六月の鹿の定番ブレンドです









マスターの熊谷さんがこのブレンドに込めた「黒」のイメージは、
私の中で、猪爪彦一さんの「黒」と重なります。







猪爪彦一《夜の風景》

F50/油彩・キャンバス





猪爪彦一《風景》

F6/油彩・キャンバス




黒といえば、今回の金内沙樹さんの画面も印象的です。

様々なものを内包する「黒」。






金内沙樹《種子の夢》

M3/油彩・キャンバス




金内沙樹《浮遊》

M0/油彩・ジェッソ・パネル








ブレンド「NOIR」に注目しながらも、実は一番好きなのは、
インドネシア・マンデリン。


一般的に、脂がにじむような照り照りに焙煎されていることが多い印象のお豆ですが、
六月の鹿さんのマンデリンは、深すぎない焙煎度合いなのが好みです。



ガツン、としたパンチを与えるのでなく、

極めて静かに、


とどまることのない季節のめぐりの、瞬間の愛おしさ、、、

そんな気持ちとともにいただきたいコーヒーです。






「旅コーヒー」のメニューでは、しばしば「エチオピア比べ」をしますが、
今回は、エチオピアの国内産地は異なりますが、通常のコーヒーと、カフェインレスのもの
両方をご用意しました。


エチオピア・モカ・ハラールは通常のカフェインを含有したコーヒー。

エチオピア・モカ・シダモは、液体二酸化炭素抽出法でカフェインを除去した
カフェインの残留率0.1%のデカフェです。


デカフェですが、中深煎りで、しっかりと飲みごたえのあるお味です。
お好みでどうぞ。


※「ハラール」も「シダモ」も地方・地区名です








初めて「六月の鹿」さんを訪ねたのは、まだギャラリーを営む前、
盛岡を旅した時のことでした。


以来、時折飲みたくなる鹿さんのコーヒー。

これまでも猪爪彦一さんの個展の際に「旅コーヒー」としてご紹介してきました。


落ち着いたこころもちになりたいときに鹿さんのコーヒーを思い出すのは、
お店の佇まいと、店内の空気感の記憶がセットになっているからだと思います。


今やお取り寄せもできるありがたい時代ですが、
また訪ねたい、いつか訪ねたいお店があるというのは、いいものですね。


いつかの旅の手がかりになればと、
取り寄せの際には、ショップカードも少し同梱していただきます。


ギャラリー入口にはこれまでの「旅コーヒー」のお店さんのカードも置いてあります。
気になるもの、お持ちください。


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第9回 Pegasusの会展

2024.6.18(火)~30(日)
OPEN    11:00~17:00 ※最終日は16:00まで
CLOSED  21(金)・26(水

◆猪爪彦一/油彩・キャンバス(6/18・30  在廊)
◆金内沙樹/油彩  (6/29・30  両日午後から在廊)
◆近藤充/アクリル・テンペラ・岩絵具(6/29・30  両日13時頃から在廊)