2024年6月27日木曜日

近藤充/オルビエート 追想

学生時代から、世界各地を旅してこられた近藤充さん。
独自のテンペラ混合技法を用いて、過ぎし日の追想を描かれます。


「描くことは旅をするようなもの」とおっしゃいます。


今年の《Pegasusの会展》では、イタリアの 丘の上の街・オルビエートの旅路です。

作家紹介のトピックスに記載した作家コメントもご参照ください⇒




《 オルビエート 遠望 》

24.0×66.0㎝


・作品はいずれも、アクリル・岩絵具・テンペラ混合技法
・色彩は再現できていません。質感や佇まいなど、ぜひ実作品をご覧ください





《古絵-福音者》
いにしえ ふくいんしゃ

23.5×17.5㎝





《 古絵-園 》
いにしえ その

47.0×14.5㎝

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今回、新たに注目を集めているのは、作品が収められたお手製の額。
絵画と同じく、いくつもの手数を注ぎ、時を経た風合いに仕上げられています。






《 言祝ぐ 》
ことほぐ

18.8×12.6㎝





《 戴冠 》

22.5×16.8㎝

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《 ピエタ 》

16.8×11.3㎝




作品にはテンペラならではの堅牢さがあるので、額装せずにそのまま飾っていただいてもよいし、
万が一落としても、案外、丈夫です、とおっしゃる近藤充さん。


逆に、この味わいを生かせる額をあつらえるのは、なかなか大変なことではないかと思うにつけ、
今回の額装は、作品の世界がさらに完成されたような、うれしい仕様です。


しかも「オルビエート 大聖堂」を画像で検索していただくと、、、
額のフォルムには、そのイメージがデザインされていることがわかります。


中の絵は、額の内寸に合わせて後から描かれたとのことで、制作上の都合もあったご様子ですが、
まず、かの大聖堂を思いながら額を形づくることから、この追想の旅は始まったのでした。


額は絵画を引き立たせる装飾の役割のみならず、
これもまたオルビエートの追想から生まれた ”作品” であり、
絵画と一体となって意味を成す、特別な存在であることに思い至ります。







今回の近藤充さんの作品はこれまでになくウキっとします。
ご覧くださる方、お選びくださる方々も、たのしそうなこと✨😊


これまでに拝見してきた、しっとりとした心象が現れた作品群とはまた異なる様相は、
オルビエートの旅が、よほど心躍るものであったことの現れでしょうか。。








《 窓辺Ⅰ 》

24.5×17.5㎝

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《 窓辺 Ⅱ 》

28.8×16.5㎝

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先の作家紹介の文末でも書きましたが⇒
「弥彦の丘美術館」では只今、「近藤 充 展-追想の旅」を開催中です⇒(~7/28)


あちらをご覧になった後にお越しくださったり、
後日、弥彦も拝見します、とおっしゃるお客様も多数いらっしゃり、
いつにも増して、ファンの皆様の熱気を感じています。

弥彦の個展はまだまだ続きますが、
たびのそら屋での《Pegasusの会展》は終盤です。(~6/30まで)


近藤充さんは、6/29・30の午後から、金内沙樹さんと共に在廊予定。

6/30(日)最終日は、お三方在廊で16時にて閉幕です。


どうぞおでかけください🌈