2024年6月26日水曜日

猪爪彦一②飛行舟

第9回 Pegasusの会展

2024.6.18(火)~30(日)
OPEN    11:00~17:00 ※最終日は16:00まで
CLOSED  21(金)・26(水


◆猪爪彦一/油彩・キャンバス(6/18・30  在廊)
◆金内沙樹/油彩  (6/29・30  両日午後から在廊)
◆近藤充/アクリル・テンペラ・岩絵具(6/29・30  両日13時頃から在廊)

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喫茶室には小さい作品を展示しています。

ギャラリー側の大きい作品は圧巻の素晴らしさですが、
猪爪彦一さんの油彩は、小品であっても、遠目にも存在感があります。








《 飛行舟 》

油彩・キャンバス/10×10㎝









《 土の塔 》

油彩・キャンバス/12×8㎝







《 日の出 》

油彩・キャンバス/7×7㎝

sold out






《 壁のある風景 》

油彩・キャンバス/10×15㎝









前のトピックスでは、現実世界の景色(弥彦山)が描かれているという点で、
猪爪作品の中では珍しいと思われる《風景》をご紹介しましたが⇒



《飛行舟》のように、
飛んでいる存在が描かれているのも、珍しいのではないかと思います。








《 飛行舟 》
油彩・キャンバス/10×10㎝





猪爪ワールドでは、鳥や蟲が羽ばたくことはほとんどなく、
息絶え、地に埋もれかけていることもしばしばです。


月や太陽は浮かび、煙たなびき、
球体や立方体は宇宙の塵のごとく遊泳していますが、


「舟」となると、
近年描かれた作品では、朽ちたり、沈みかけていることが多いように思います。






《 方舟 》

油彩・キャンバス/F6







《 風景 》

油彩・キャンバス/F3





人物が、無重力のような状態で闇間に浮かんでいることはしばしばありますが、
そのひとの意志で浮かんでいるかどうかは、定かではありません。



猪爪先生は、「飛行舟はガスで浮かびます」とおっしゃいました。


描かれた《飛行舟》は、ガスを用いて「浮かぶ」
あるいは「飛ぶ」という意志を乗せていると思われます。



それは「文明」ということであるかもしれないし、
日頃描いておられる世界の、前の時代なのか、後の時代なのか、、、

モチーフの真意はわかりませんが、


作家は、この舟を飛ばせたのでした。



初めて飛行舟を見た時の
わくわくした気持ちを思い出しながら眺めています。









《 青い空 》

油彩・キャンバス/F0







《 古都 》

油彩・キャンバス/SM





空の色も様々。
いつも、新しい色彩への挑戦を織り交ぜてくださる《Pegasusの会展》。

猪爪彦一さんは、6/30(日)最終日に在廊くださる予定です。