2024年5月24日金曜日

柏田良彰展⑧使者、あるいは死者との語らい

ご紹介が最後になりました。
出展作の中で一番大きい、洞窟の壁画をイメージして描かれた作品。

❖色彩は再現できていません。画面の質感と併せて、ぜひ実作品をご覧ください。





《 三人の使者 》

油彩、キャンバス






描かれたるは使者か、あるいは死者か


何をか伝えん





ちょっとかわいらしく、愛しげになるのが柏田さん流


彼方と此方の交わる世界







この大作に限らず、柏田さんの作品には、
生と死、昼と夜、光と闇、、、分かちがたきそれらが端々に描かれていることは、
初めてご覧くださるお客さま方にも届いており、


「このところ ”死者との対話”というテーマが気になっていて、作品から感ずるものがあります…」
と話してくださった方がおられたのも印象的なことでした。


まさに、まさに、
私もそんな思いを抱きながら過ごしている会期です。




《風穴のたて笛》

油彩、キャンバス / F6 



昨年亡くなった音楽家のイメージが投影されているというこちらの作品には、
彼岸に旅立ちしひととの語らいが含まれているでしょうか。。。







いつしかその名、知る人ぞ無きあとも

語りたる使者のある


安寧








《 柏田良彰 展 》

▶会期 2024年5月14日(火)~26日(日)
▶OPEN 11~17時

▶最終日は柏田さん在廊で16時にて閉幕です