《 柏田良彰 展 》
▶会期 2024年5月14日(火)~26日(日)
▶OPEN 11~17時(最終日16時まで)
▶休廊日 17(金)22(水)
皆さま、連休はいかがお過ごしだったでしょうか。
日常が落ち着いた頃合いに、次回展覧会の開幕です。
新潟県内での展示は久しぶりとなる柏田良彰さん。
自己紹介も含めた制作についてのコメントと、皆様へのメッセージをご紹介いたします。
制作のテーマを問われることが多い。
芸とは極めること、そう世間で認知されているためか筋の通ったブレない姿勢が歓迎されるようだ。
一方で「創造は破壊の集積である」や「美は乱調なり」もまた、芸に携わる者なら心にとどめている言葉であろう。
テーマは持つことより、手放す方がムズカシイ…。
それはともかく、私は自作について説明するのが苦手です。
その代わり他者の創作物については淀みなく言葉が出てきて自分でも不思議に思うのです。
そこで芸とは感受するものが勝手に語ればいいものだとタカをくくりたくて仕方がないのです。そろそろAIも語ってくれそうですし…。
いや私にも主義主張、思いのたけはあります。ありすぎて文章化して、迷惑にも人に紙束を渡して無理やり読ませたりもします。ですよね、さ和さん?
破壊や乱調もそうですが、爆発だ、の一言で引導を渡せる偉人たちはスゴイ!
私はやはり人に語ってもらうのが関の山なので、先の個展でいただいたコメントの抜粋を。
『横幅7メートルの柏田さんの大作を見てこの密林のようなイメージはどこから湧いてくるのだろうと不思議であった。子どものときに見たディズニー映画「ファンタジア」でストラビンスキーの曲に合わせて、恐竜がバタバタ絶滅していくところが怖くて、思い出しては悪夢にうなされたものだが、その恐竜が倒れる音が彼の絵と呼応する。とてもとても深い記憶が呼び起される。』 (株式会社一枚の繪 山城一子社長)
観た方々が自由に感じてくだされば作家冥利に尽きます。
柏田良彰
百聞は一見に如かず、とは重々存じながら、個展開催をお受けするにあたり作品についてあれこれお尋ねしたところ、上記コメントで触れられた「思いのたけ」が綴られた「紙束」を頂戴しました。
「迷惑」だなんてとんでもない。
柏田さんはことばのひとでもありました。ことばでも絵を描ける方だと思いました。
作家の思考は、斯くも無限に時空を超えて浮遊し、彷徨うのだと、、、
その軌跡がいつしかキャンバスを占めていく様子を思い浮かべました。
大変興味深く拝読した「紙束」は、これまでにしたためた文章の一部を抜粋してコピーしてくださったもの。こちらもぜひ、喫茶室でご覧ください。
私たちの自由な浮遊と彷徨への招待とおぼしき《柏田良彰展》。
勢いを増す新緑が、ギャラリーを新たな世界へと変容させていく中、
ソワソワしながら作品の到着を待っています。
◆作家在廊予定
5/14、16(12時頃~17時)、26(終日)
長岡造形大学での授業に合わせて来越されます。
学生の皆さんは学内でも会えるかもですね🍀