2023年9月22日金曜日

COREs/Asako Ogawaさん

9月の展覧会《COREs》dpisode 1  の出展者の皆様の、このあとのご出展予定を
振り返りと共にご案内しています。


東京在住のOgawa Asakoさんは、10月に新潟市での企画展に出展されます。

写真詩集『東京』や、写真歌集『待つほうじゃなくて探しにいくほうをいきていきたい浜百合 片手に』は、写真と言葉のハーモニーがとても印象的でしたが、
その共同制作者として
詩や短歌を創作した「MAIさん」もご出展。

《COREs》で出会って下さった皆様、長岡には来れなかった皆様、どうぞお出かけください。




Light 写真展
LIGHT IS YOURS 10

2023.10.7 sat. - 10.15 sun.
8:00-18:00
10日(火)店休/土日祝は9:00-18:00
会場: dab COFFEE STORE

詳細はInstagram@ _light_niigata をご参照ください。





~会場に掲示されていた野本さんからのご紹介文より~

Asako Ogawa さん

まだまだ行動範囲が狭かった退院後1 年から2 年くらいの頃、セレクトショップid で知り合う。
その後彼女の個展を見たときに衝撃を受けて、忘れていた写真の魅力を思い出す。
学生時代、スポーツ新聞の記者をしていた従兄弟からフィルム写真の手ほどきを受けて、
出版業界を目指して撮影の練習をしていたことを思い出し、少しずつ写真も再開。
avoid UV bucket hat をリリースする際に、
自分でLOOKを作ることにチャレンジするきっかけを与えてくれた方です。






野本昌宏さんつながりの《COREs》では、私とは初対面の方、4名がご出展くださいました。

SOUKAのお二人と、大学院生の安藤光晴さん、
そしてAsako Ogawaさんこと小川愛咲子さんと出会えたことは、
いずれも新鮮で、作品からも、ご当人からも、思うことが様々ありました。





事前にメールではやり取りしていましたが、その全容は定かには見えず、
ドキドキしながら、お会いできる日をたのしみにしていました。

会ったからといって、すぐに何がわかるということでもないのですが、
対面することに勝るものはないと、改めて思います。



空間を共にし、過ごす中で、私との対話だけでなく、他の方との語らいを通しても、
私はしばしば、ハッとさせられていました。

直接的な語らいが、作品の見え方や、ときに世界の見え方に影響をもたらすことは、
日頃も感じていることですが、何より、あさこさんの存在に、ハッとしていた気がします。



毎日細胞が生まれ変わるのと同じように、
私たちは有形、無形な出会いのひとつひとつで、日々、変化しているのだと思います。

野本さんにとっても、あさこさんとの出会いが特別なものであったこと、
今は共感するような気持ちで感じています。



8月にアップしたAsakoさんのプロフィールには、
「”あなた”との対話のための手段として主に写真を用いて表現活動をしている」
と書かれています。

その続きを、お聞かせくださいました。


「ここで言う”あなた”は、人だけでなくものや事柄、時間など・・・

どちらかといえば人以外のもの、曖昧なもの、空気、間など、目にみえないものという意味合いが強いです。

それらは見ることはできなくて、想像することしかできません。
それでも知ること/知ろうとすることから、対話は始まります。
私にとっての知る/知ろうとすることの具現化が写真を撮るという行為でした。
そこのなにかが写っている気がして、なにかがこちらをみている気がして。
ちいさな声を聞きたくて。

そして写されたなにかは私も含めて、見ている”わたし”に委ねてくれます。

わたしの中の”わたし”や”あなた”を繋げてもくれます。

写真は本来そういうやさしくてあたたかいメディアなのだと信じています」





作品集が世に出て、遠方での個展も開催されるようになるにつれ、
作品と、自分と、”あなた”との関係性を自問することもあるようで、

「悩んでたどり着いた答えの一つ」が、インスタントフィルムで日常を撮った、
「自己開示」のシリーズ。
「特にテーマはなく、生活そのものと撮ってみる」ということをした作品。


対話の手段としてのAsakoさんの写真は、
自らを開いていくところから、また新たな展開を経て、
更に広がり、深まっていくのかもしれません。




出展者それぞれの作品がそれぞれの世界観を放つ中で、
「わたし」に問いかけてくるのがAsakoさんの写真のコーナーでした。