2023年9月24日日曜日

COREs/安藤光晴さん

9月の展覧会《COREs》dpisode 1 
展覧会は終わりましたが、いましばし、語らいの続きを。







真鍮の釦(ボタン)をご出展くださった安藤光晴さんは、
長岡造形大学大学院、修士課程1年に在籍中。

学部生時代は金工を学び、現在はひとの感じ方の部分、
「味/趣き」について研究しておられます。







~会場に掲示されていた野本さんからのご紹介文より~

安藤光晴さん

SOUKA の服に取り付けられていた、真鍮のボタンの製作者。
カーディガンに取り付けるボタンを作ってもらうため、SOUKA のお二人に紹介してもらい、
私のデザインを彼の感性でブラッシュアップして仕上げてくれました。






コットンの黒いカーディガンは、
安藤さんの真鍮の釦と、近藤綾さんのガラスのボタンが用いられた
野本さんのブランドのオリジナルアイテム

入院時の患者としてのニーズや様々な思いが込められています




自ら設計し、旋盤や工具を駆使して、ひとつひとつ仕上げた真鍮の釦




SOUKAの二人がテーラーへの敬意を込めてデザインしたシャツに用いられた
安藤さんの真鍮の釦とバックル


 

開幕初日の在廊の折、SOUKAの二人も交えて、
安藤さんの研究テーマについて語らえたことは、とても印象的なことでした。


何に対して、どの部分に、「味」や「味わい」を感ずるのかという問いは、
とても難しいテーマです。


言葉にしきれない時や、厳定・断定を求めない時に用いる言葉でもあるかもしれません。


私は「味わう」という言葉をよく用います。

「味わい」という、対象物への考察より、
自身の行動、「味わう」ことへの意識が、強いのかもしれないと気づかされます。



瞬時に通り過ぎたくないものに対して意識的に立ち止まり、
経験した事象、出会った対象物と、もう少し過ごすこと、、、


私は、立ち止まって、茫洋と反芻したいのです。



たびのそら屋が月にひとつしか展覧会をしないことの意味の一端も、そこにあります。





とりとめなくなりましたが、こうした思いを綴るのは、
また次回、お会いできたお客様と、このことについて語らいたいからでもあります。

お越しくださった皆様と、様々な出来事を共有しながら、自問したり、気付かされたり、
時間を重ねられること、、、

それはなんと贅沢で、しあわせなことかと思います。 


件の安藤さんとの語らいの場にいた方、のちにその話題を向けてみた方、
それぞれに、思う所がおありでした。

安藤さんが、様々な方からのリサーチを通してどのようなところへ到達されるのか、
修了時のご発表を、たのしみにさせていただきたいと思います。







to be continued


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こうした”たのしみごと”との出会いが、
次回10月の展覧会でも繰り広がる予定です。

長岡造形大学の学生・大学院生8名の展覧会。
どうぞおたのしみに。

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2023 October Exhibition 《 Progress 》 

2023/10/6 fri. ~ 15 sun.
Open 11:00~17:00
Last day 11:00~16:00
Closed 10/11 wed.


【出展者】

◆大嶋周二朗 絵画/大学院 美術・工芸領域(絵画)修士2年
◆佐川和暉    鍛金/大学院 美術・工芸領域(鍛金)修士1年 
◆長井良太  彫刻/大学院 美術・工芸領域(彫刻)修士1年
◆井上結衣  金工/美術・工芸学科(彫金)3年
◆江濵陽莉  絵画/視覚デザイン学科(絵画)3年
◆小林優月  ガラス/美術・工芸学科(ガラス)3年
◆坂井優斗  写真/視覚デザイン学科(写真)3年
◆堀内路加  日本画・ミクストメディア/美術・工芸学科(絵画)3年


(氏名の後の記載は出展作、学年の前の( )内の記載は、主に学んでいる分野です)




詳細は近日アップいたします。