たびのそら屋の喫茶室では、展覧会ごとに異なるお店から取り寄せたコーヒーを
「旅コーヒー」と称してご提供しています。
今回は、田中幸男さんの在住地でもある新潟県は見附市にある
「珈琲味覚研究所」さんのお豆です。
「代表」の齋藤さんは、長年コーヒー豆メーカーにお勤めだったこともあり、豆や産地についても大変詳しく説明してくださいますが、鮮度のよい豆であれば、あとは自分の好みで楽しく飲むのが一番、とも仰います。
田中幸男さんの、力強いきらめきを放つ作品たちをイメージしながら、4種類をセレクトしました。
◆浪漫ブレンド
香味と薬理成分とも優れるという「研究所」一押しの定番ブレンド。
ビターですが伸びやかでクリアーな印象。
◆グアテマラ/アンティグア SHB
マイルドでシンプル。クセのない甘みに、ほどよいコクも。
落ち着いた気持ちで飲みたい、この季節にピッタリなお味。
◆モカ比べで2種類 (どちらも購入できたのが僅かでしたので数量限定です)
・イルガチャフィー(エチオピア)
・モカ・マタリ(イエメン)
エチオピアにルーツを持つイエメンのお豆。品種は同じでも、それぞれの産地での精製環境の違いもあって異なる味わい。日本の喫茶店文化の中で「モカ」と呼ばれていたのは、主にはイエメンのモカ・マタリだったとか。豆の見た目からして随分違うことを、生豆を見せて教えてくださいました。
華やかさと綺麗さという点ではやっぱりエチオピア・イルガチェフェはさすがと思いましたが、対する「イエメン・モカ」をこのように意識して飲めるのも貴重なこと。
そしてなんと、開幕に合わせて、齋藤さんから見事なお花が届きました。
そうしたゆかりもあっての今回の「旅コーヒー」でしたので、この思いがけない贈りものが大変うれしく、あたたかく、励まされました。
力強く華やかなお花が、この空間・この展覧会に見事にピッタリだったことにも感動です。
ありがとうございます。
「珈琲味覚研究所」
見附市本所1丁目24−55
住宅街の一角にあるご自宅の庭に小屋が設えてあり、靴を脱いでお邪魔します。
のぼりが目印。車は屋根のあるガレージに1台、停められます。
営業日時はHPでご確認ください ⇒ ★