2022年10月19日水曜日

旅コーヒー/珈琲味覚研究所

たびのそら屋の喫茶室では、展覧会ごとに異なるお店から取り寄せたコーヒーを
「旅コーヒー」と称してご提供しています。

今回は、田中幸男さんの在住地でもある新潟県は見附市にある
珈琲味覚研究所」さんのお豆です。 




「代表」の齋藤さんは、長年コーヒー豆メーカーにお勤めだったこともあり、豆や産地についても大変詳しく説明してくださいますが、鮮度のよい豆であれば、あとは自分の好みで楽しく飲むのが一番、とも仰います。

田中幸男さんの、力強いきらめきを放つ作品たちをイメージしながら、4種類をセレクトしました。


◆浪漫ブレンド 

香味と薬理成分とも優れるという「研究所」一押しの定番ブレンド
ビターですが伸びやかでクリアーな印象。


◆グアテマラ/アンティグア SHB 

マイルドでシンプル。クセのない甘みに、ほどよいコクも。
落ち着いた気持ちで飲みたい、この季節にピッタリなお味。


◆モカ比べで2種類 (どちらも購入できたのが僅かでしたので数量限定です)

・イルガチャフィー(エチオピア)
・モカ・マタリ(イエメン)


エチオピアにルーツを持つイエメンのお豆。品種は同じでも、それぞれの産地での精製環境の違いもあって異なる味わい。日本の喫茶店文化の中で「モカ」と呼ばれていたのは、主にはイエメンのモカ・マタリだったとか。豆の見た目からして随分違うことを、生豆を見せて教えてくださいました。

華やかさと綺麗さという点ではやっぱりエチオピア・イルガチェフェはさすがと思いましたが、対する「イエメン・モカ」をこのように意識して飲めるのも貴重なこと。 





そしてなんと、開幕に合わせて、齋藤さんから見事なお花が届きました。

見附市は、田中幸男さんの現住地であると同時に、私のふるさとでもあります。
そうしたゆかりもあっての今回の「旅コーヒー」でしたので、この思いがけない贈りものが大変うれしく、あたたかく、励まされました。


しかも届けてくださった長岡市内のお花屋さんのご主人は、たびのそら屋前身のmu-an当時より、この喫茶室の赤い壁のことをご存知でいらっしゃるとのことで、齋藤さんから受け取った展覧会DMから作品をイメージしてアレンジしてくださったとのこと。
力強く華やかなお花が、この空間・この展覧会に見事にピッタリだったことにも感動です。






私は高校卒業以来、ふるさとを離れて居を移ることが多く、未だにどこにも根をおろしてないような、旅をしているような気持ちになるときがあるのですが、今回の「旅コーヒー」は、ふるさと見附のひととの新たなつながりと、いま暮らしている長岡のひととの改めてのつながりをもたらしてくれ、私には味わい深いコーヒーとなりました。

ありがとうございます。



 


「珈琲味覚研究所」
見附市本所1丁目24−55

住宅街の一角にあるご自宅の庭に小屋が設えてあり、靴を脱いでお邪魔します。
のぼりが目印。車は屋根のあるガレージに1台、停められます。

営業日時はHPでご確認ください ⇒