終盤に駆けつけてくださる方や、作家在廊に合わせて再度お越しくださる方も多い中、
名残惜しさをいだきつつ閉幕いたしました
たびのそら屋では1年ぶり2度目、
田中さんの作歴としては32回目の開催を迎えた個展
素材・技法の飽くなき追究の成果は、今回もまた、
新たな感動をもたらすものでした
従来から田中さんの作品を観てこられた方々も、初めて出会う方も、
じっくりと飽くることなく見入っておられるご様子に、
会場として立ち会わせていただけるうれしさと、ありがたさ
会期中にも軽やかに動き続けて感じられた作品たちですが、
実際、とりわけ「ひし形」は、田中さんが在廊日以外にも立ち寄ってくださる中で
見せる面を変更されたり、他の見せ方の可能性を試されたり
日々、動いていました
10月の弥彦の丘野外アート展では屋外に平置きされたこちらの作品は、
台風襲来時には飛散防止のため土嚢袋を載せられたとのこと
作品面に植え込まれたワイヤーたちが重みでなぎ倒されたのはそのままに、
表面を洗い、補修され、今展示ではまったく異なる見せ方で展示されました
窓ガラス面への反射をねらって裏面に新たに塗られた
赤と青のグラデーション
室内から見ると、発光しているかのごとく、窓ガラスに裏面の青が写っているのを、
ゆっくりとご鑑賞くださった皆様にはなるべくお伝えいたしましたが
作家のねらいは果てしなく
他の作品についても様々な試みが込められていて、
私には見えていないことがまだまだたくさんあるのを自覚しつつ
その試みや追究、作品や自身が変容していく愉しさを
感じさせていただく日々でした
美術教師でもある作家と皆様の会話からは、多方面について教わることが多く、
うれしい再会あり、新たな出会いもあり、私の心うちも躍動し続けた会期でした
お越しくださいました皆様、
様々な角度から展覧会を愉しんでくださいまして
どうもありがとうございました
田中幸男さんの次なる一年の展開を、
皆様とともにたのしみにお待ちしたいと思います
次回展覧会は
12月12日(木)~22日(日)
「エックス展 Ⅹ」
16名の「若手クリエイターによる自由表現」です
改めてご案内いたします
どうぞおたのしみに