「どうぶつアート」展にはどんな「どうぶつ」たちがやってくるか、楽しみにしていました
"個体数” で多かったのは猫と鳥、とりわけペンギン
吉村浩美さん
「 blizzard Ⅴ 」
野波 実さん
「 ペンギン注器 」
磁器で実用的かつ卓上でのかわいらしさ満点
ぱたぱたぱたと、あと2羽になりました
作家それぞれにモチーフへの愛着や思いがおありと思いますが、
28日に吉村浩美さんがご来訪くださった折、今回は何故ペンギンを?とお尋ねましました
ペンギンは吉村さんが長年作り続けているどうぶつで、
それというのも2011年の東日本大震災の後、制作が何も手につかなくなった時に、ご友人が勧めてくれた旭山動物園の冬の恒例「ペンギンの散歩」を見に出かけたところ、本当に小さな歩幅でヨチヨチと、結構な広い範囲(約500メートル)をぐるりと回ってちゃんと戻ってくる様子に、愛らしさとともに感銘を受けたとのこと
小さい歩みでも、たゆまず続けて前進する。。。
どうぶつたちの淡々とした営みに感じた思いが、
脱乾漆という仏像造像技法と相まって、
しずかな佇まいと、祈りの気配と、いきものの力強さ、愛らしさ
すべてを醸し出しているのでした
この度は新型コロナで多くの営みが立ち止まらざるを得ない状況になりましたが、
そんな中でもその小さな歩みを思い、作り続ける
そういう吉村さんの「ペンギン」たちでした
・・・という記事を書きかけていたら、
吉村さんに旭山動物園のペンギンをお勧めしたという、当のご友人が
鎌倉から遠路、来てくださいました!
しかもたくさんのペンギンがプリントされたTシャツを着て☆
画像を撮らせていただけばよかった
ペンギン密度急増のひととき
春からの日々のこと、この展覧会にお越しくださったお気持ち等々、
いろんなお話を伺う中で一番驚いたのは、この方のお住まいの最寄に、
ちょうど居合わせた長岡のお客様がかつて親しんだ場所が現存して在ったこと
そこ知ってる!すぐ近くだよ、行くことあるよ!と、
そんな共通の話題のできるひとが、長岡の地に他にいらっしゃるでしょうか?!
必然のめぐりあわせ "ミラクル” が判明するのは、
わずかな時間であっても、うちとけて語らうひとときがあればこそ
今回はお客様が2人、3人と連れ立ってお越しくださることが印象的です
4月、5月と、そういう機会を控えて過ごしてきての 6月
じっくりと作品を楽しみ、テラス席で語らって過ごしてくださるご様子も、
とてもうれしい会期です
7/1(水)は休廊日
展覧会は7/5(日)16時までです