2020年5月17日日曜日

⑩季村江里香・2020/2(ペン画からクレパス)

ご病気が診断されてのちの体調不良と不安の中でも尽きることのない
制作への想いと衝動から生まれた作品たち

◆病気であることは「隠すことではない」とのお気持ちで、
話題として触れることについては承諾をいただいています

drawing of the day」のシリーズはガラスが入った額装です
◆フレームカラー:  NO.1~3(ダークブラウン)  NO.4~6(ナチュラル)




「 drawing of the day No.1 」

水彩紙・ボールペン
ハガキ大(14.8×10.0)





2020年2月5日(水)
諸事情で「守人」(もりびと)を作った後、制作ができなくなりました。
不安の中、手を動かしたくて、紙にボールペン1本でドローイングを始めました。



                  






「 drawing of the day No.2 」

水彩紙・ボールペン
ハガキ大(14.8×10.0)



2020年2月5日(水)
2枚目です。まだ楽しい感じがします。


                  




「 drawing of the day No.3 」

水彩紙・ボールペン
ハガキ大(14.8×10.0)



2020年2月7日(金)
だんだん肉体と食物のイメージが現れてきました。


                    





「 drawing of the day No.4 」

水彩紙・ボールペン
ハガキ大(14.8×10.0)



2020年2月9日(日)
不安が極まって気持ちの悪いイメージ、形態がそこかしこにあります。



                   





「 drawing of the day No.5 」

水彩紙・ボールペン
ハガキ大(14.8×10.0)





2020年2月10日(月)
もう思い切り気持ち悪いというか、混乱しています。


                          





「 drawing of the day No.6 」

水彩紙・ボールペン
ハガキ大(14.8×10.0)



2020年2月13日(木)
絵が荒れてきて、もう1枚描いてボールペン画も描けなくなりました。



                   





「 わたしの Eucharist 」

パネル・クレパス・オイルパステル
F4(24.2×33.3)




2020年2月27日(木)
久しぶりにパネルに色のある絵を描くことができました。
でもやはり画面が混乱している気がします。



2020年5月16日土曜日

⑨季村江里香・立体 2019夏~晩秋(アートフェア)


2019年11月に開催された「KOGEI Art Fair Kanazawa 2019」へのご出品のために制作された、
季村さんが「挑発的(?)」と称する作品群から

◆サイズは目安です:単位は㎝




「 楽 園 」

石粉粘土・皮革・新聞紙・スタイロフォーム・古着・百均のおもちゃ 等
アクリル・ポスカ・油性マーカーペン

(H40×W17×D12)


2019年 夏

いつも仕上がりを考えずに作っていました。技法だけは四六時中考え、悩んで悩み抜いて、ふと思い浮かぶと、あとはガーーッと勢いで作っていました。それでいいと思っていました。だから作風がころころ変わるんだと今頃気付いた次第です。この作品は「抜かない張り子」とだけ考えていました。思い付いた直接のきっかけは2019年の夏に行った、柏崎の " 稚児の家 ” です。驚く程たくさんの郷土玩具が展示してあって、たいそう刺激されました。





ファーストインプレッション、私には距離を要するのですが、
ひと息つくと、細部のペイントや個々の造形の素晴らしさに見入ってしまいます







                    





「 希望 」

発砲スチロールヘッド(百均のもの)・エポキシパテで自作した眼球
古着・段ボール・アクリル・ペン (眼 部分に)

(H60×H30×D23)






2019年 初秋

旧題が「棺」(ひつぎ)だったのですが、イヤなので今変えました。
やはり作品は、タイトルも含めて、見て下さった方を幸せにするものであるべきだと今は思います。暗い作品でも、それを見たことで前向きな気持ちになれる暗さがいいな、と。作品写真を見直すと、私の人形はわりと上を見つめているものが多いです。希望は下にはありませんからね。






                    





「 想い 」

石粉粘土・自作の眼球・ワイヤー・脱脂綿・皮革 等
アクリル・透明水彩

(H37×W27×D20)




無塗装で完成としたため壊れやすいとのことで、
「直接渡し」のみの対応になりますが、季村さんHP掲載希望の作品です


それぞれの要素が同時には見えない、立体ならではの作品
会場ではぐるりとご覧いただけます







2019年 晩秋

この作品を作った直後は自分に似ていてとても嫌でした。ということは、私は私自身を見つめるのが嫌だったのでしょう。作品は全て、とりわけヒトガタはすべからく作者の分身だと思います。旧題は「雫」(しずく)でしたが、作品が返って来た時に、様々な「想い」がこの作品に吸い込まれて消えていくような感じがしました。今思い付きで改題しましたが良いタイトルだと思います。


                    





「 水玉旭日鳳凰図 」

コットンキャンバス
アクリル・ポスカ・布用ペン

(40×40)


2019年 10-11月

(昨年の下書きに)"ありとあらゆる色をつめ込んだ結果、何もない絵を描きたい” とだけありますが、説明不足なので補足を。
私の中で、色=光、光=無色の色、という数式があり、∴ たくさん色を使う ⇒ 何もない色に近づく、という結論があります。
何をいっているんだろうと思われるかもしれませんが、うーん、要約すれば  色=エネルギーだと言う感じで、今は色(エネルギー)を使う気力が無くてモノクロの絵しか描けないでいます。ますますわかりづらいかもしれない……。 








⑧季村江里香・立体2020/1(囚われ人/守り人)




こちらは配送対応はしない(直接渡しのみの)作品ですが
季村さんがHPにぜひ載せてほしいと仰った作品のひとつ




とらわれびと
「  囚  人  」

リネン・ワイヤー・つけ毛・木 等
ボンド・アクリル・コーヒー・ニス

(H34×W80×D30)





2020年1月24日(金)

これも「上を向いて泣こう」と同じ型というか原型に直接リネン布を貼って固めた後はがし、縫って再生させた、というか。いろいろと書きたいことがあるのですが、要約すると、

左手=生きること=生  が  髪の毛=死= に 囚われ、
逆に、自分を囚われていたように感じること

創作=右手=つくること が
実は自分を守ってこちらにとどめてくれていたし、今現在もいる

というよくわからない文章ですみません。




 




生を手繰り寄せる再生の物語を感じます





このあと次の「守人」を制作し、
そののちの作品集には「もう人形は作らないと思います」と綴られています

その一文が解説として添えられていた作品「始まりの果て」は
月の間に展示しています



                  






もりびと
「  守 人  」

リネン・ワイヤー・ウール糸・麻毛・海で拾ったボール
ボンド・アクリル・コーヒー

(H28×W25×D19)

(sold out)





2020年1月30日(木)

最後の力をふりしぼって作りました。写真を見た恩師に「最近の季村の作品はなんか元気が無いんだよなー」といわれ、はっとしました。それはさておき、毛糸・麻糸をワイヤーを経糸にして立体的な織物のように編んでいく作業は、苦しくも楽しく、夢中になりました。またやってみたいです。また『樹』というテーマは今後探っていきたいと思います。







横を通り過ぎるときに、いつも目が合ってどきっとします
それは森の中で不意に感じるのと似ていると気が付きました

そういえば、山で私は草花と色彩と遠景以外、
茂みの細部などはあまり見ないようにしています

それは何かと目が合ってしまう気がするからかもしれません





樹の精みたいなひとかしら





⑦季村江里香・立体 2020/1(マスク)

季村さんの立体作品は
2020年が明けるとまた新たな試みへと展開しました




右・猪爪彦一「 虹 」
左・季村江里香「上を向いて泣こう」





「 上を向いて泣こう 」

リネン・古着・エポキシパテ・木・金属 等
アクリル・ニス・ペン・コーヒー

(H63×W12×D12)




2020年1月17日(金)

生まれて初めて型を取って、パテでマスクを凹型から作りました。型取りが上手く出来てとても興奮しました。1つの型からいろいろな可能性が広がると思ったからです。この型と原型から4つの作品を作りました。型の利用方法と着色で全く違う作品になることも面白かったです。




興奮を振り返りつつも客観的な解説ですが、
作品のこの御方、本当に泣いておられます



                  






「川辺のいのり」


リネン・古着・エポキシパテ・木 等
アクリル・ペン・コーヒー

(H42×W13×D10)



2020年1月20日(月)

「上を向いて泣こう」と同一の型から取ったマスクです。磨くことでだいぶ表情が変わっています。リネン)は染料ではなく、リキテックスリキッドという、液状アクリル絵の具で着色してあります。何故か眉間に傷があります。女王蜂(バンド)のアヴちゃんに似ている気がします。彼女もいろいろなもの、ことと闘っている人だと思い、前々からファンです。





⑥季村江里香・立体2019/12 (羊毛とコーヒー)

12月の打ち合わせの際に、出来たてほやほやの新作として持って来てくださったこのシリーズに
得も言われぬ余韻が残りました




Photo by  KIMURA Erika



日ごとにいとおしさを感じていく江里香さんの立体作品。
ぜひとも、こころつながる方と出会っていただきたく、オンライン販売対応をいたしますが、
いずれも角度によって随分表情が変わるので、つたない画像ではとてもお伝えできないと感じています。
実物に会いにきていただきたい作品たちです

◆サイズ表記は目安です:単位は㎝





「 おてんきやのかお 」

リネン・木・ブリキ・ビーズ・羊毛・リネン糸 等
コーヒー・アクリル・ニス・ペン

(H36×W7×D7)




2019年12月13日(金)

ずっと、テキスタイルで人形を作りたいと考えていたのですが、なかなか良い方法が浮かばす、ある日ふと思い立って購入した羊毛フェルトのキットを使って芯を作ったところ、思いの他よい表情の顔が作れて嬉しかったことを覚えています。





設置上、展示室ではご覧いただけないのですが
実は背中に温度計を背負っています

「お天気屋」ですから


                 






「いじわるなかお」


リネン・木・ブリキ・ビーズ・羊毛・リネン糸 等
コーヒー・アクリル・ニス・ペン

(H41×W6×D6)




こちらの後ろ姿も、展示室ではご覧いただけないのですが、
なんとも哀愁漂う佇まいです
江里香さんの解説は、よく出来た感触からか、軽やかです




2019年12月15日(日)

「おてんきやのかお」と同じ手法でもう1体作ってみました。「おてんきや」の方が個人的に好きなのですが、見た方に聞くと、案外こちらが人気です。やはりユーモラスな表情がいいのでしょうか。明るく楽しく、ちょっと毒がある。そんな作品が作れたかもしれません。ブリキは柏崎の coil4 さんに頂いたものです。ありがとうございました。



                 






「 手 」

リネン・流木・ハンガー・羊毛・ワイヤー・リネン糸 等
コーヒー・ニス

(H12×W16×D7)




2019年12月15日(日)

「いじわるなかお」を作った日の夜、眠れずに作りました。母との約束で、夜は作業をしてはいけないので、これを読んだらたぶん怒られます。手法は前の二つと同じく羊毛・フェルトですがワイヤーを芯にしています。人形の手を粘土で作るかわりに羊毛で肉付けした感じです。


                  





「 トルソ 」


リネン・流木・ワイヤー・羊毛・糸 等
コーヒー・ニス

(H26×W6×D5)




2019年12月17日(火)

手が出来たので身体を、と思い制作しました。「おてんきやのかお」以来、着色にはコーヒーを使っています。環境にも身体にもいい、というか、ものを作ることはゴミをつくるかのように感じていたので、せめて負担はかけない方法で、と。






織物や染色を学んでこられた季村さんだからこその作品
であるように思われます

うつくしいです