2023年4月6日木曜日

ムーニーさんスピンオフ

いつもは会期後にアップする「スピンオフ」ですが、
開幕二日目に、この上なくうれしいご来訪をいただきましたので
ムーニーさんへの報告方々綴ります。




前略 ともみ様

なぜこの作品がここに?と驚かれることと思います。
これは今回の出展作ではなく、先頃の東京での個展で販売された豆皿たち。

杖を手に、長岡駅から歩いてお越しくださったご年配のお客様。
少し迷って近所で教えてもらって、ようやくたどり着きましたと安堵の様子で早速に、
このお品をリュックから取り出し、お越しくださった理由を話してくださいました。

この豆皿は東京に住む娘さんからの贈り物。
長岡でこの作家さんが出展しているので行ってきたらと、
ついてはこの豆皿を持って行ったらいいのではと勧められ、
うつわを携え、訪ねてくださったとのこと。


なんと☆なんと☆感激です。

長岡だけでなく北陸地方が初出展のムーニーさん。
いわばアウェイの地での出展ですが、こんなうれしいつながりの方が訪ねてくださいました。





トリコレ☆発見


御年83歳とおっしゃるお客様のお住まいから、電車で長岡というのはそう近いものではありません。
長岡駅からたびのそら屋まではサクサク歩いても15~20分ほどかかります。


でも伺えば、あちらこちらへお出かけをたのしんでおられるご様子。

人生の年輪を感じるお話のそこここに、見習いたいあれこれがありました。


K様、お越しくださり本当にありがとうございました。
K様のお嬢様、とてもうれしいつながりをありがとうございました。
笠間では、どこかで
すれ違っているかもですね。
いつの日かお訪ねいただけますように。





ムーニーさんの豆皿を見せていただいたお礼に、私の愛用品もご覧いただきました。






ムーニーさんのうつわは、いびつだったり、たわんでいたりするのですが、
不思議と食卓に並べた時のおさまりが良く、

この板皿などは縁が波打っているからこそ手に取りやすく、
盛り付けにも表情が出るように思います。






そして何と言っても、ムーニーさんのうつわを「使おう」と思う時、食器棚から取り出した時の、うれしい感じが、特別です。


楕円皿の方は気軽に活躍しています。色鮮やかな夏野菜は最高にピッタリ。
酢の物、和え物、乾きもの、何を乗せてもいい感じ。





板皿の方は、我が家ではちょっと特別な存在です。

世には「緊張するうつわ」というのがあると思いますが、
この板皿は、ある意味、緊張するうつわ。


適当に盛ったらいけない気がして、、、
なにをどう盛り付けたらよいのか、思案するのをたのしみます。


結果、適当なコトにもなるのですが、他のお皿ではしない盛り付けをしてみたり、

「こうでなければ」から解放されます。






この日は、県内水揚げのアラのお刺身。
いつもならお刺身にミニトマトは添えませんが、薬味を大葉と新タマネギと新ワカメにした春気分で、初トマトもエイ🐤💨





全体の盛り付けはさておき、
「わさびをどうぞ」な箸先が、この日のポイント。

どこかにウキっとすればよし🌸🐥






そんなわけで、2枚目となる板皿が欲しくて今回はありますか?とリクエストしたところ、
前とは違う感じですが作ってみますと、 

そして届いたのがこちらの1枚。

やわらかさ、おおらかさ、自由度、増し増し✨ 


開幕3日間は、賭けをするような気持ちでじりじりと見守っていましたが、もうギブアップ。
maison へお迎えさせていただきます🐥✨
(展示しています。どうぞご覧ください。)


心惹かれるうつわがまだまだあります。
新たなお客様に、たくさん出会っていただけますように。

食卓のたのしさが、増しますように。