2023年のはじまりの展覧会《On Your Mark》 1/16~29
午後には財田翔悟さんも在廊、
駆けつけてくださったお客様方から賑わいをいただきながら、
無事に閉幕いたしました。
会期中の作品紹介や日々の様子はInstagramに先行アップしていました ⇒ @tabino_soraya
のちにブログに再掲したかったのですが、余力がなかったのが無念でした。
初日に茨城県から小松啓美さんが1泊滞在のスケジュールでお越しくださっての開幕でした。
それを見越して会期前半にお越しくださった皆様、
大雪の日にも営めるのは、地域の除雪に尽力してくださる近隣の方々のお陰でもあります。
会期前半には、下記2つのオンラインメディアの方から取材していただき、
懇意のお店さんに設置していただいています。
Facebookをシェアしてくださったり、SNS等で発信してくださる皆様の
あたたかい励ましにも、いつも感謝しています。
それぞれを見て初めて訪ねてくださるお客様も、
皆様、本当にありがとうございます。
2022年に印象的な会話を交わし「実感・実体験を重視するスタンス」が共通すると感じた
オンラインの情報や画像、紙の印刷物、版画、写真、立体、、、
デジタルで制作されるアートや、記録としての写真のことも思い浮かべながら、
各作家独自の技法によるアナログな絵画を味わいました。
表現活動の起点には「記憶のカケラ」を物理的に組み立てる行為があり、デジタルであれ、アナログであれ、実存する世界における空間や感覚を非常に大切にして制作しておられます。
それぞれの作品にあったことに気づかされます。
綿布、ピグメント、岩絵具、硫酸カルシウム、アクリル絵具、洋箔
530×455mm/
画像ではとてもクールで「写真」のようにも見える作品ですが、オンラインや印刷物ではわからなかった表面の盛り上がりや、触れたくなるような、触れずとも柔らかさやぬくもりを感じるような有機的な質感を目の当たりにして、
そこには実際の手仕事と、手技と、時間(描いているときだけでなく、暮らすことの時間)の蓄積が在ることを感じました。
観る人の気持ちを、いろんな意味で(写真なのか、絵なのか、いつなのか、どこなのか、なになのかと)彷徨わせることや、立ち位置によって反射の違いから見えるものが変化するのを感じることも、自然光の差し込むこのギャラリーで、その絵と直接、間近で向き合えばこそできた経験だったと思います。
木製パネル、和紙、顔料、箔/M50/2022
アクリル・油彩/F10/2021
アクリル・油彩/F10/2021
観る側の ”実感” に作用することを体感したり、垣間見たりしながら、
作家が模索しながら自らの道を拓いてきた軌跡・痕跡を、お話も伺いながら堪能させていただきました。
開廊5年の集大成の気持ちで臨んだ展覧会は、現段階の精一杯の挑戦を
遠路、駆けつけてくださいましたことも含め、こころより感謝申し上げます。
当初できなかったアレやコレが、少しはできるようになったかなぁ、、、という、
そのことをまずは大切に受け止めたいと思います。
ARTの末端に携わるひとつの事業体として、それを営む一個人として、
同世代の方は、宮崎駿 監督(原作・脚本)のアニメーション作品(1995)と、それがプロモーションフィルムに用いられたチャゲ&飛鳥の同タイトルの歌を思い浮かべる方もおられると思います。
正解です。
疾走感あるその曲と映像を思い出させました。
東京・調布市では28年ぶりに劇場上映されるとのこと。
◆たびのそら屋は、これにて2か月間の冬季休廊に入ります。
この1年、そして5年間の実務的なまとめと春以降の準備、その他諸々をして過ごします。
(皆様、とっくに始まっていますね☆ 私もはじまっています☆
この雪を越えた桜の景色も、どうぞおたのしみに。
2023/1/29