2021年4月16日金曜日

【御礼】hope 展

2021年3月29日から4月11日まで開催いたしました
「2021 SPRING EXHIBITION  - h o p e - 」は無事に閉幕いたしました。



今年度は改めて平面作品に親しみたく、5名の作家による ”絵画” 展を、4年目のはじまりの展覧会としました。

作家の皆様方は常に挑戦の思いで新たな制作や発表に臨んでいることと思いますが、私もまた、毎回未知なることに向かう緊張感いっぱいに、自らの頼りない(けれど実感を伴った)仮説を探る気持ちで展覧会に臨んでいます。



しんぞう「Diving」コラグラフ



当ギャラリーの企画展において "絵画" のみのグループ展は、実は今回が初めてです。

これまでは、暮らしの中には様々が在るというイメージで、平面作品と立体作品(実用を伴う品々も)を織り交ぜた展示を好んで企画してきました。

好みという点では今も変わりませんが、今回は立体作品を置くことで生じる視覚上のメリハリを抜きにして、平面として表現された世界を純粋に味わいたく、






左)さかいともみ「みなと」油彩
中)高橋佐紀「hopeⅠ」アクリル・色鉛筆
右)高橋佐紀「hopeⅡ」アクリル



 


左)しんぞう「血と塩」アクリル(作品部分)
右)しんぞう「まじない」アクリル(作品部分)



そして ”実用" ではないとされる ”絵画” の持つ力を感じたい気持ちもあっての構成でした。




近藤実可子 「 hope 」刺繍(作品部分)



長年この道を歩んでこられた方々には、何を言っているのだろうと思われるかもしれません。

これまでに、立体と平面作品を同じ空間に展示することについて、思うところをお聞かせくださった方もおられます。

なるほど、と思う実感に、ようやく至った心境です。


よくわからないことはまだまだあるのですが、展示空間による印象の変化や、周囲に影響されない作品の力のあることなども感じながら、自由な心持ちで企画していきたいと思います。





高橋佐紀 「 夜みあげ 」
 キャンバス・アクリル・色鉛筆



今展のタイトルに込めたのは、開廊からの3年間(とりわけコロナ禍の2020年)の日々から感じた、半ば確信をもった私の仮説です。

そこに作家の皆様がそれぞれの想いを重ねてくださいました。

「hope」

それを確かなものとして感じることのできた展覧会でした。

今回に限らず、ギャラリーの拙い運営と試行錯誤に(結果的に)お付き合いくださる出展作家の皆様に、心から感謝しています。



そして、こうした試みに手ごたえを感じることができるのは、ひとえに、お越しくださり、展覧会をたのしんでくださるお客様方のお陰です。


DMの設置やSNSでの発信、紙面での掲載など、情報提供にご協力くださいました皆様方にも、こころから厚く御礼申し上げます。

どうもありがとうございました。





KenSakamoto

「オープニングスター」

オイルパステル・アクリル


千葉県からご出展くださった坂本建さんには、今回、ご来訪いただくことは叶いませんでしたが、遠くない未来に長岡をお訪ねいただけますことと、この物語の続きを拝見させていただけますことを、こころより願っています。





(作品部分)




さかいともみさんにはご多忙を縫って幾日も在廊していただき、多岐にわたっておちからをお貸しいただきました。彼女の作品は今年9月の「工房このすく展」で、またご覧いただける予定です。





さかいともみ「みなと」油彩(作品部分)



ご出展くださった皆様のこれからの展開をたのしみにしながら、次なる展覧会を大切につとめていきます。


次回展覧会は5月の連休明け10日より「Pegasus の会」の3人の絵画展を予定しています。
近日改めてご案内いたします。






コイズミアヤさんにデザインしていただいた今回のDMですが、

「 h o p e 」 の文字がふわりと弾んでいることにお気づきでしたでしょうか。


社会情勢は厳しさを増しており、深刻な現場に携わっておられる方々を思うと、なんとのんきに暮らしていることかと申し訳なくもなりますが、健やか人口、大事です。


気を引き締めつつも心はふさがず、屋外は気持ちのいい季節の到来。
諸々のアフターワークを終えたら、広々としたところで春の息吹きに触れたいと思います。