SPRING EXHIBITION - h o p e -
2021/3/29 ~ 4/11 ※ 4/1・7 休廊日
OPEN 11~17 ※最終日は16時まで
大きい作品のインパクトも格別な今展覧会。
さかいともみさんの素晴らしき100号の油彩に会えたのは、とてもうれしいことでした。
制作環境のこともあり、100号を描くのは10年ぶりとのこと。
今年1月の「近藤綾ガラス展」の喫茶室で特別展示をしてくださった折(★参照)、キャンバスに和紙を貼って油彩画の下地にする技法の試みを教えてくださいました。
「ちいさな記憶展」水彩 → ★
「ちいさな記憶展」油彩 → ★
その技法を大画面の作品に用いるのは、また随分と試行錯誤があった様子ですが、大学院生として研究と制作に専念する彼女の探究が、着実に進化(深化)しているのを感じる今展です。
「此方 Ⅰ」
(キャンバス・小国和紙・油彩・P8・2021年)
自分にとって描き心地のよい素材を探す中で(地元の) ”小国和紙” に出会ったとのこと。
貼り方や、適した下地の探究から始まり、繊維の質感を残すためには厚塗りはできないこと、思い描く仕上がりのためには乾ききる前に素早く描き上げなくてはならないこと(それが100号であっても)など、お聞きしていると、随分大変な技法に思えますが、
作品を観る側に与える影響以上に、和紙を下地にすることによって絵具が吸収されやすくなることが、描く側(ともみさん)にとって大きな意味をもつ、とおっしゃっていたのがとても印象的でした。
大切なバランス。。。 でしょうか。
これが自分の見ているリアル、だともおっしゃいます。
しずかな大画面に向き合っていると、ひたひたと、浸みてくるように包まれて、
不意にどこに居るのかわからなくなります。
水の中?
無重力
さびしくはないのだけれど、
泣きたくなるのはなぜでしょう
夕暮れの木陰が写って
いつか北の地で見た青い湖を思い出しました
◆4/9(金)しんぞうさん(昼前から)・さかいともみさん(午後から)在廊です。
さかいともみ / SAKAI Tomomi
あるように感じたけれど、意識を向けると見失ってしまうような、
見えないけれど、でもどこかにあるように感じるような、
そんな不確かで、何と明確に区別されないものの世界を
「0と1の間」と呼び、描いています。
今のわたしが想像できる「希望」は、大きな眩しいものではなくて、
例えば小さなお気に入りのキャンディーが、
Instagram
https://www.instagram.com/tomo0to1/?hl=ja
【略歴】
新潟県三条市生まれ
2011年 長岡造形大学 卒業
2020年 長岡造形大学大学院 在学中
2018年
エックス展Ⅸ (maison de たびのそら屋)
2019年
VUCA Exhibition Vol.4『Looking for my favorite.』(Gallery & Cafe VUCA)
三人展 〜はな・みず・き〜 (Gallery & Cafe VUCA)
2020年
VUCA Exhibition Vol.7『水そよぐ風せせらぐ』(Gallery & Cafe VUCA)
このあたりのこのすく展(工房このすく)
Stories 5つのものがたり(楓画廊)
2021年
doppele 岩本彩花×さかいともみ 2人展(医学町画廊)
第十回 白雪ノ会展(ギャラリーみつけ)