2021年4月6日(火)
「maison de たびのそら屋」は開廊3周年を迎えました。
確かなものがないままに、手探りで始まったギャラリーでした。
始動する頃の気持ちを綴った旧ブログ → ☆
今、読み返して、その初心を保って過ごしてこれたことに安堵と感謝。
ともかく、いろんなことが、少しずつ、でした。
ひとつひとつの展覧会を積み重ねることでしか、築けないことでした。
お陰様で、本当に文字通りのお陰様で、素晴らしき展覧会を開催してくることができ、自分なりの手ごたえを感じながら、様々な出来事をたのしめるところまでたどり着くことができました。目指すところはまだまだ遠いのですが、弥彦山でいえば3合目にたどり着いた気分。
(弥彦の表参道ルートは3合目までがつらいのです。ひと汗かいて、ひと休みして、また登り出すポイントです。)
開廊前からお力を貸してくださいました皆様、美術関係の諸先輩方、展覧会にご出展くださいました作家の皆さま、ご来訪くださいました皆様、報道関係および地域の皆様方に、こころから感謝申し上げます。
ありがとうございました。
そして昨秋、「たびのそら屋」の歴史が通算10年を越えました。
◆café たびのそら屋(上越市西城町)2005年4月6日~2012年10月28(7年7ヵ月)
◆喫茶併設ギャラリー・maison de たびのそら屋(長岡市呉服町)2018年4月6日~(3年)
caféを始めた当時「10年」を目標にしていましたが、結婚と転居により7年7か月でひとまずの幕。後ろ髪ひかれることではありましたが、体力的にかなり消耗していたこともあり、10年というのは容易でないことだと感じていました。
それから数年の充電を経て、また「場」を営むことに向けて動き始めた矢先、事業内容は変われどもやりたいことの本質を保ったかたちで新たな場を持つことができ、こうして通算10年の年月を積み重ねることができたことは、本当にうれしいことです。
ギャラリーの3年間は、それ単体の3年ではなく、caféの7年7ヵ月あっての3年だと思っています。
その日々が無ければ私はココにはいなかったし、仮に何かの奇跡で居たとしても、こんなふうに積み重なる日を信じてゼロから営むということは、できなかったと思います。
これまでに関わってくださった皆様に育てていただきました。
caféのスタッフとして支えてくださった皆さま、上越地域の皆さま、これまで出会ってくださったすべての皆さまに、こころから感謝申し上げます。
ありがとうございました。
そしてこれからも、どうぞよろしくお願いいたします。
新潟県の真ん中・長岡市で営むことになり、上越からも下越からもご来訪いただくようになりました。
新幹線駅があることで、県外のお客さまからも訪ねやすい立地と言っていただきます。
決して近い距離ではないと思いますが、これからも小さな旅のような、出会いや再会のある、いい時間をお過ごしいただけますように。
ここからは年月にとらわれず、気負わずに営んでいきたいと思います。
社会情勢も、家族の状況も、自身の体力も、変動することなので。
毎日が一期一会。
また会えればこの上ないしあわせ。
ひとまず今年度も、真夏と真冬を除く月にひとつの展覧会を開催しながら、来年度の準備を進めてまいります。
作家に全力を注いでいただく展覧会、それを開催できるありがたさ、かけがえのなさを、駆け抜けることなく、いとおしみ、満喫したいです。
そしてもう少し、暮らしや家族のことも。。。
毎年持ち越される未達の目標を思いながら、結局アクセクしている4年目のはじまりですが、見える景色は、これまでとは違ってきたように思います。
皆様にもよい春でありますように。
maison de たびのそら屋
4/3 満開