2026年9月5日土曜日

在廊協力/角谷唄奈さん

9/8開幕の展覧会《TRIANGLE EXHIBITION》では、遠方在住の作家たちが在廊できない日を中心に、
長岡造形大学の大学院生2名に運営の協力をお願いしました。
詳しくは先のトピックスをご参照ください⇒


ひとりは「喫茶室特別展示」をしていただくわたなべあおいさん⇒
そして同じく大学院修士(前期)1年の角谷唄奈さんには、「実務実習」として在廊していただきます。


東北各県からかつての学び舎のある長岡に集まる金工作家三名の展覧会を、
お客様にゆったりと、存分におたのしみいただくことを目的とした初の取り組みです。


常々お越しくださるお客様には、いつもと違う様子もおたのしみいただけるかと思いますが、
はじめての方々には、誰が作家で誰が主か?と紛らわしいかもしれません。


今回の出展作家でも、主でもない、《TRIANGLE EXHIBITION》のための在廊協力者、
角谷唄奈さんをご紹介いたします。


※掲載画像は角谷さんの参考作品です





角谷唄奈 / KADOYA Utana

長岡造形大学大学院 造形研究科美術・工芸領域修士課程 在学

茨城県ひたちなか市出身
2003年生まれ

2022.4  長岡造形大学造形学部視覚デザイン学科入学

2年次:授業をきっかけに写真表現での制作を開始

3年次:写真のゼミを選択 主にスタジオライティングについて学ぶポートレート・コラージュ表現を中心に制作を行う

4年次:ポートレートを中心としたフォトコラージュ表現を軸に研究に取り組む

2026.3  長岡造形大学造形学部視覚デザイン学科伝達デザインコース卒業

2026.3 長岡造形大学大学院造形研究科美術・工芸領域修士課程  入学


ポートレートを中心とした写真制作を通じて、美しさとは何か、を問い続けている。

撮影者である自身と被写体とのつながり、コミュニケーションによる出会いによって、
即興的に空間が撮影され・構成されていく様をフォトコラージュによって作品化している。






【活動歴】

2022.10 長岡芸術工事中 屋外プロジェクション

2023.9 長岡造形大学学祭作品展

2023.10 長岡芸術工事中 屋外プロジェクション・アッセンブリ

2023.12  NIDx 東中展(長岡市立東中学校)

2024.4-9 WelfArt(株式会社エヌノア)

高齢者施設での作品展示・訪問撮影

2024. 8 全国美大生展示「第N感を』(株式会社 Portable 主催)

2024.9 長岡造形大学学祭作品展

2025.7  阿部研究室写真展「無』

2026.2 長岡造形大学卒業研究作品展『Madder…』


▶2027年、長岡近隣にて個展開催予定






【研究内容】

私は、写真から生まれる空間表現について研究している。

学部までの制作では主にフォトコラージュを用い、自ら撮影した写真の画面を切り取り、再構成することで、写真から新たに生まれる空間を構成してきた。写真に写し取られた瞬間的な美しさに向き合う中で、次第に、写真の枠内に収められたものだけでなく、その枠組みの外側に広がるものについて考えるようになり、一枚一枚の写真が内包している空間そのものに関心を持つようになった。

私が考える「空間」とは、単に写真の中に写っている場所や物理的な広がりを指すものではなく、撮影時にその場の環境や被写体から受けた影響や、自身がその場で感じ取ったものが、写真の画面に反映された結果として生まれる空間を指している。現在は、フォトコラージュを通して、写真に写された瞬間の外側に広がる空間や、写真と写真の間から立ち上がる空間について考察し、写真から生まれる独自の空間表現を探っている。






角谷さんは写真を用いたコラージュ作品での空間表現を追究する一方、
美術館やギャラリーといったArtにまつわる場や、その運営にも関心がおありとのこと。

主宰者の数だけ無数に様々な「場」がある中で、たびのそら屋では何を感じていただけるでしょう、、、

展覧会を通しての語らいから、こちらが学ばせていただく気持ちでお迎えいたします。




《 TRIANGLE  EXHIBITION 》 

2026.9.8(火)~19(土)
OPEN 11:00~17:00 
休廊日    9/11(金)、16(水)

※最終日はいつもと違って土曜日です。16時閉幕、ご注意ください。

____________________

【出展者】現時点での在廊予定

❖増田周一(宮城県仙台市)Instagram@shu1_masuda 9/8、12、13、19

❖松坂 渉(岩手県盛岡市)  Instagram@wataru_matsuzaka 9/8、19

❖ r23atelier88(山形県庄内町)Instagram@r23atelier88 9/8、12、13、19

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【同時開催/喫茶室特別展示】

《  see/saw  わたなべあおい版画展 》 

❖わたなべあおい Instagram@a__.pyon 9/10、17、19(各日とも午後)


❖角谷唄奈/在廊協力 9/9、14,15(各日とも午後)

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❖たびのそら屋主はいつもと変わらず、会期中は終日在廊しております。
夏季休廊明け、元気にお目にかかれますように🌈




2026年9月1日火曜日

【喫茶室特別展示】わたなべあおい版画展 see/saw

9/8開幕の金工作家3人展《 TRIANGLE  EXHIBITION 》 の会期中の喫茶室では、
長岡造形大学大学院 修士(前期)1年の渡邉葵さんの版画作品を特別展示いたします。 

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《 TRIANGLE  EXHIBITION 》 

2026.9.8(火)~19(土)
OPEN 11:00~17:00 
休廊日    9/11(金)、16(水)

※最終日はいつもと違って土曜日です。16時閉幕、ご注意ください。

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【出展者】現時点での在廊予定

❖増田周一(宮城県仙台市)Instagram@shu1_masuda 9/8、12、13、19

❖松坂 渉(岩手県盛岡市)  Instagram@wataru_matsuzaka 9/8、19

❖ r23atelier88(山形県庄内町)Instagram@r23atelier88 9/8、12、13、19

※初日と最終日は三人とも在廊、他の日は変更になる可能性もあります。

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【同時開催/喫茶室特別展示】

《  see/saw  わたなべあおい版画展 》 

❖わたなべあおい Instagram@a__.pyon 9/10、12、13、17、19(各日とも午後)




《しょぎょうむじょう》


わたなべあおい /  WATANABE Aoi 


【略歴】


2003年 北海道江別市⽣まれ

2026年 秋⽥公⽴美術⼤学 美術学部 美術学科 ビジュアルアーツ専攻卒業
同年、⻑岡造形⼤学⼤学院 造形研究科 修⼠課程⼊学


学部時代は主に現代アートについて広く学んできました。
中でも、最も興味を持った版画制作について独⾃で制作を進めてきました。

北海道、秋⽥、そして⻑岡と雪の降る地域を転々としています。
⼀⾔で「雪」と⾔っても、⽬にするもの、想像するものは全て違います。

違う地域に出たからこそ感じる、⾃然の美しさと⾃⾝の制作の軸である「諸⾏無常」
を掛け合わせた作品を制作しています。





【メッセージ】

みなさま、はじめまして。
このような機会をいただけたことを⼤変嬉しく思います。

私は⾃⾝の作品のことを、諸⾏無常における「縁」であると考えています。
「縁」とは、諸⾏無常の中で⼀時的に⽣じる因果関係のことを指します。
作品を⾒てくださったみなさまに、作品を通して何かを感じられるような
⼩さなきっかけをお渡しすることができたら幸いです。






《願掛け》



上の画像は過去作で、今回の展示に向けては喫茶室のロケーションや
金属工芸の展覧会であることも念頭に置きながら、あらたな作品を制作しておられます。

下に掲載する画像は、大学の工房をお訪ねした時の制作途中の様子です。






新潟から北海道へと帰省する船の上で感じたことがベースになったシリーズは、

絵の具を用いた再現性のない色模様の下地に、
シルクスクリーンの技法ならではの、画材のタッチをみせる版を刷り重ね(イマココ)
このあと更に、なんらかのレイヤーを重ねて仕上げられるとのことでした。

このほかに、木彫作品を制作しておられるとのこと。





いくつもの重なりを描いていく中に、彼女の様々な記憶が折り重ねられているのを感じます。

「ひとは食べたものでできている」とはよく聞く言葉ですが、

「ひとは見、聞き、出会ったことと想像・創造力でできている」と

改めて思えてくる葵さんとの語らい。





展示タイトルについてお尋ねしたところ、このように教えてくださいました。


「seesawは公園等にあるシーソーを英語にしたものです。

多数ある語源の中に、シーソーは上がったり下がったりする際に、相手のことが見えたり見えなかったりするというものがあるそうです。

私も作品の中で、『当たり前』というそこにあるのに意識しなければ感じられないものをテーマにすることが多いです。

この見えたり見えなくなったりする『当たり前』とシーソーが似ていると思ったことからこのタイトルにしました。

間の / は、seesawをシーソーに乗る人と見た時に、
間にあるとシーソーそのものに見えるな~と思い、少しひねりを加えてみました。」

 

記号のスラッシュ「 / 」は、その両サイドを(併記するためとはいえ)「区切る」役割
のもの
と思っておりましたが、、

ここでは、つなぐもの、共有するもの、でもあることに、ハッとさせられます。



 


シルクスクリーンの2版目を刷るところ











あおいさんには在廊時の状況によってギャラリー側の対応にもご協力いただきます。

喫茶とギャラリー、作品とお客様の間で、「つなぐ」立場も担っていただく会期を通して、
どんなことを感じていただけるでしょうか、、






協力をお願いする気持ちとはまた別に、

大学院生の方々が関わってくださることを通して、
こちらが出会わせていただくであろうあれこれも、たのしみに思っています。


それは、「刷りあがったら、どんな景色がみえるだろう」、、、

そんな気持ちと似ているでしょうか、、、





2026年8月25日火曜日

9月の喫茶室特別展示と大学院生の在廊協力について

次回展覧会が近づいてまいりました。

9/8(火)開幕の展覧会《TRIANGLE EXHIBITION》は、長岡造形大学で学んだのち、ジュエリーや小物、独自の世界を表すオブジェなど、金属を用いた作品の制作を東北を拠点に続けている金工作家の3人展。

各作家の紹介ページに略歴、メッセージ等を掲載しています。
それぞれの Instagram等と併せてご参照ください。

その会期中の喫茶室では「喫茶室特別展示」として、長岡造形大学大学院修士(前期)課程1年に在籍中の、わたなべあおいさんの版画展を開催いたします。

あおいさんのご紹介の前に、今回の「喫茶室特別展示」のいきさつと、
9月の展覧会では大学院生(有志)数名の方にご協力いただくことについてお知らせいたします。




▶急遽開催の喫茶室特別展示と大学院生の運営協力について


《TRIANGLE EXHIBITION》は、松坂渉さん、阿部竜さん、増田周一さんが初めて「三人で」展示をするにあたり、それぞれが拠点を置く東北各県や東京ではなく、かつての学び舎がある長岡の地で開催したいということで、たびのそら屋にお話をいただきました。

3人とも創立30周年を超えた長岡造形大学の初期の卒業生とあって、当時お世話になった教員の皆様は既におられないとのこと。その意味でのゆかりは乏しくなったものの、作家として模索を重ね、今日まで制作を続けてこれたことの感謝や報告の気持ちであったり、そんな在り様に後身の皆様にも触れていただけたら、という思いもおありとのこと。一般のお客様はもちろん、学生・大学関係者の皆様にも多数ご高覧いただけることを会場一同、願っています。


ひとつの懸案は、作家たちが皆、県外在住につき十分な在廊ができないこと。
喫茶併設のたびのそら屋は、喫茶室が賑わいをいただく時間帯も多く、とりわけ試着や即売を伴う展覧会では、お客様をお待たせしたり、対応が行き届かないこともあり、もどかしい思いになることもしばしばです。

松坂さんらには、そうした実情があることもお伝えした上でご開催いただくのですが、
とはいえ何かできることはないか、と思案した結果、

在学生の方に力を貸していただくこと に思い至りました。


なにしろ今回は、まずは長岡造形大学の学生の皆様に足をお運びいただきたい。

そしてもし運営にご協力いただく場合は、
その学生にとっても有意義なものでなくてはならない。


バイト代を捻出する財源はないけれど、
修士1年生には「実務実習」なるカリキュラムがあると耳にしたことがありました。

「実務実習」ということであれば、こちらが何かお役に立てることもあるかもしれません、、、


そうした閃きからの流れの全ては、出逢いとご縁。

いつもながら思いが通じてか、タイミングよくお越しくださった大学院の教授・小松先生にご相談したところ、今回の内容に関心がありそうな院生の方々に打診していただき、学生お二人から実習外でもご協力くださるお気持ちを頂戴しました。

とはいえ皆さまなかなか多忙につき、もう少しどなたかお声を掛けたい、、、

そうそう、今回は喫茶室壁面が空いています、
展示の機会を求めている学生はいないかしら??

と思案したタイミングで、上記の院生さんと共にお越しくださったのが、あおいさんでした。

作品を展示したい意欲もお聞きすることができ(これ重要)、
私も作品を拝見したいと興味が湧き(これ必須)、

展示に加えて、運営協力を含む在廊をお引き受けいただくことになったのが
今回の喫茶室特別展示です。

________________

▶会期中は、作家在廊が無い日を中心に、あおいさんを含む1~2名の院生の方に、
都合のつく範囲で在廊いただき、ギャラリーの対応にご協力いただきます。

作品の技法が気になったり、試着したいアイテムがございました際には
私含め、在廊学生にも遠慮なくお声がけいただき、語らいとともにおたのしみください。


あおいさんには、ギャラリー側の対応の必要が無いときには
自作の解説ができるよう喫茶室側で、展示作家として在廊していただきます。

木立の景色が印象的な喫茶室のロケーションを意識した作品に取り組んでくださっているご様子です。

喫茶ご利用のお客様には、版画作品とともにゆっくりとお過ごしいただけたらと思います。







これまでにも折々に、縁のあった美術工芸領域の学生・大学院生の方々に
ご出展いただいてきました。

以下のDM画像は参考までの一部ですが、
その出会いや模索過程の作品は、
いずれも心に残る煌めきを放つ、印象的なものでした。


今回はまた新たな形で関わらせていただけることが大変ありがたく、
若い皆様の探究するところについて聞かせていただけることも、とてもたのしみです。




 

2026.4《海辺にて》
大学院生:出展者5名中2名






2025.1《Progress2》
学生・大学院生のみ






2023.10《Progress》
学生・大学院生のみ



《TRIANGLE EXHIBITION》

出展者三人が形づくる三角形△の周りに、新たな若い星々が点々と…


 ・ △ ・

 ・ ・ ・ 

・    ・ ・ ・



無数のトライアングルが、新たに生まれていくことをイメージします。


▶会期中の作家在廊と院生の在廊については、後日改めてご案内いたします。





 
《 TRIANGLE  EXHIBITION 》 

2026.9.8(火)~19(土)
OPEN 11:00~17:00 
休廊日    9/11(金)、16(水)

※最終日はいつもと違って土曜日です。16時閉幕、ご注意ください。

____________________ 

【出展者】

❖増田周一(宮城県仙台市)Instagram@shu1_masuda

❖松坂 渉(岩手県盛岡市)  Instagram@wataru_matsuzaka

❖ r23atelier88(山形県庄内町)Instagram@r23atelier88

____________________ 


【同時開催/喫茶室特別展示】

《  see/saw  わたなべあおい版画展 》 

❖わたなべあおい Instagram@a__.pyon


⇒わたなべあおいさんのご紹介に続きます。


2026年8月1日土曜日

【次回9月のご案内】TRIANGLE EXHIBITION/金工作家三人展


各地の災害級の暑さや、尋常でない災害に見舞われた皆様、ご関係者の皆様に、
心よりお見舞いを申し上げます。

たびのそら屋は7月の展覧会を終え、夏季休廊に入りました。
次回展覧会は9月8日開幕です。


新たな風の到来。

それは越し方、行く先、そして今在る足元、、
全てから放出される熱を包んだ風であるような。






 《 TRIANGLE  EXHIBITION 》 

2026.9.8(火)~19(土)

OPEN 11:00~17:00 ※最終日は16時まで
CLOSED 9/11(金)、16(水)

____________________


長岡造形大学で学んだのち、金属を用いて東北を拠点に制作を続けている金工作家の3人展。

それぞれが手がけるものについては、まずはInstagramをご参照ください。
出展内容の詳細や略歴、メッセージ等は順次、ご紹介していきます。


【出展者】

❖増田周一(宮城県仙台市)Instagram@shu1_masuda

❖松坂 渉(岩手県盛岡市)  Instagram@wataru_matsuzaka

❖ r23atelier88(山形県庄内町)Instagram@r23atelier88








初めてご出展いただく方を含む県外在住の三人展とあって、
幾分、緊張しながら、新たな試みも交えつつお迎えする準備を進めてまいります。

どうぞおたのしみに。



2026年7月19日日曜日

御礼《猪爪彦一展/異郷へ》と特別企画《シタールとバラタナティヤムの夕べ》

7/1から12日まで開催いたしました《 猪爪彦一展/異郷へ 》は
夏に向かう熱気の高まりとともに、味わいを深めながら無事に閉幕いたしました。






淡々と、けれど消えぬ灯を内包しながら、

作家のみならず、お客様との語らいの中にも、

いくつもの「迷い」や「次回」や「これから」が発露し、交差した展覧会でした。






《 迷い人 》

1/30    sold out



展覧会に合わせて開催した特別企画「シタールとバラタナティヤムの夕べ」は、
早々と満席のご予約をいただき、
演者のおふたりのつながりの豊かさと関心の高さを感じながら当日を迎えました。


直前にキャンセルが出たものの、最終的に定員を上回るご来場をいただけたことは、
大変励まされることであり、多くの方に特別なひとときをおたのしみいただけて、
大変安堵しました。





猪爪彦一さんの昨年の作品を発端に芽生えたこの企画であったことは、こちらのトピックスでご紹介いたしました⇒


猪爪彦一さんは若かりし頃、稼業の修行のために、まさにたびのそら屋に隣接するお宅に短期間、暮らしておられたというゆかりがあることは、折々に話題になることですが、


実はシタール奏者の斉藤勇さんにも、長岡とのゆかりがおありだったことが、この度語られ、

静岡県出身の羽倉美和さんが今、長岡にいらっしゃることと併せて、
思いもよらないつながりの交差にシビレた夏の日の夕べ。







美和さんが舞ってくださった2つの演目は、
瞬きする間も惜しいような、うつくしさと迫力に圧倒されるものでした。


ひとつひとつのしぐさに意味があることなど、解説を挟みながら舞ってくださったあと、
息も整いきらないうちに、会場からのご質問にお答えいただいている間、
斉藤さんが演台を自ら設営。


1曲が30~40分かけて奏でられるというシタールの曲の中で、この日、演奏されたのは、
長岡空襲への鎮魂の思いも重ねた、平和への祈りが込められたものでした。





斎藤さんはご挨拶の際、眠くなったら眠ってくださいとおっしゃったのですが、
その弦がつま弾かれるやいなや、体中の細胞が瞬時に目覚めていくのを感じました。


次第に速さを増す旋律に身をゆだねながら、
斉藤さんの手元から壁面の猪爪作品世界へと視線を移します。

いずこへといざなわれたのか、、 なつかしくも未知なる世界を彷徨ったのち、

今在る、厳しくも愛おしき世界へと、戻ってきたような心持ちでした。





《  踊り人 Ⅰ 》




会場からの惜しみない拍手が鳴りやまぬ中、応えるように美和さんが再び登場し、
うれしいことに、お二人のコラボレーションで、もう1曲が披露されました。


斉藤さんのシタールに合わせて美和さんが舞うのは、初めてくらいの稀なことだそうで、
今回のために予めお二人で練ってくださった、皆様への感謝が込められたプログラムでした。


美和さんが創作されたこのセッションのための振り付けの中には、
この企画の発端となった猪爪先生の《象のいる丘》の「小象」も織り込まれていたということを、
閉会後の語らいの中でお聞きしました。



音響や設営・受付のために、音楽仲間の方々にもご協力を依頼してくださるなど、
この会場で開催するにあたり、おふたりが心づくしで「特別企画」に臨んでくださいましたことに、
感謝の気持ちでいっぱいです。


ご来訪くださいましたお客様はじめ、ご協力くださいました皆様、
本当にありがとうございました。




奇しくもこの日、75歳の誕生日を迎えられた猪爪彦一さん。

初の試みであった「個展の中のインド音楽と舞踊」について、
この組み合わせも(案外)いいですね、と言っていただけたことも、とてもうれしいことでした。


もともとシタールの音色もお好きで、よくCDでお聴きになっていたそうですが、
生の演奏やインド舞踊を目の当たりにするのは初めてとのこと。

お二人が醸し出す世界から、今展では描ききれなかったとおっしゃる ”生きもの” や、
新たな登場人物のインスピレーションも豊かに湧いてきたご様子。

今回の作品の”続き”をお届けできる折には、また、、、
とリクエストを頂戴したことは、演者のお二人にもお伝えさせていただきました。


美和さんも、斉藤さんも、お仲間たちとともに精力的に活動しておられるので
別の(広い)会場でも拝見したいと思っておりますが、
この会場でまた、再びの機会を頂戴できることを願いながら
余韻の中にいる展覧会アフターです。




《 異族  2026-1 》



目の前で繰り広がることを堪能したのちに、
またこれからのことをたのしみに思い描く、、、

展覧会はいつも、そうした心持ちになりますが、

今回は、いつになく力強い未来が、手を伸ばせば届きそうなところに
光を放っているように感じます。


道の先にあるものは定かでなくとも、志として確たるところを目指して行く、、

作家、演者のみならず、お客様方からも、そんな熱気に触れさせていただいた、
印象的な《猪爪彦一展/異郷へ》でした。






ご来訪くださいました皆様、ありがとうございました。

DMの設置やSNS等で発信にご協力くださいました皆様、ならびに新潟日報社様、
いつもありがとうございます。

今回、ご覧いただけた皆様も、都合のつかなかった皆様も、
また次回をたのしみにしていただけますように。






《 異族  2026 》

sold out



たびのそら屋は閉幕とともに夏季休廊に入りました。

春から、大変盛りだくさんな日々でした。
ペースを整えながら、このあとに向けての準備を進めてまいります。


次回展覧会は、9月8日開幕。
東北在住の金工作家3名の展覧会です。

詳細は後日アップいたします。

まずは各地とも大変厳しい暑さとなっております。
皆さまくれぐれもご自愛のほど、よい夏をお過ごしください。









《 TRIANGLE  EXHIBITION 》

2026.9.8(火)~19(土)
OPEN   11:00~17:00  ※最終日は16時まで
CLOSED  9/11(金)、16(水)
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長岡造形大学で学び、金属を用いて東北を拠点に制作を続けている金工作家の3人展。
ジュエリーや小物、独自の世界を表すオブジェなど。

❖ 増田周一(宮城県仙台市) 
❖ 松坂 渉   (岩手県盛岡市)
❖  r23atelier88(山形県庄内町)


 会期の曜日設定がいつもとは異なります。ご注意ください。
(火曜始まり、最終日は土曜です)








2026年7月9日木曜日

猪爪彦一/生きもの

 猪爪彦一展  / 異郷へ

2026.7.1(水)~12(日)
OPEN
 11:0017:00 ※最終日は16時まで
休廊日 7/3(金)、8(水)

▶在廊日 7/1、4、10、12  


様々な青が用いられた作品が複数ある中、
赤い川が流れる黄金色の世界は、従来からの猪爪作品の代表的な世界。







《 岸辺の風景/F4 》

sold out



近年は少し減ったかもしれない描き込みの多い作品《岸辺の風景》。

5月の三方舎/絨毯展で人気だったターコイズブルーの絨毯を思わせるモチーフがあったり
気になる存在が点在していて、謎は尽きません。


常に加筆され、世界が動き続ける猪爪作品は、お客様にお迎えいただく時が完成の時。


今展に向けて、あらたな”動物”の登場で仕上げられた作品の
旅立ちは新たな物語のはじまり。











《 種の舟/M20 》






動物をテーマにしたことで様々な”生き物”を模索された中、

馬(らしきもの/ユニコーンやペガススなど)はお馴染みのモチーフ。




《 ユニコーン/SM 》





《 キリン/10×8㎝ 》


初登場のキリン

先生の世界に居たのでしょうか。。。




《 夕ぐれ/SM 》


でも本当は、もっと違う、、 こんな生きものたちが、

その世界には
居るようなのです、、、








参考作品《異族》2025年

たびのそら屋 所蔵



昨年開催した「第10回 Pegasusの会展」では、「象」のモチーフの初登場に驚くとともに、
もうひとつ、銅版画で展開してこられた「異族」が、初めて油画としても登場したことが印象的でした。


ドローイングから立ち上がる銅版画の「異族」とはまた異なる成り立ちであるらしい
油彩の「異族」。

キャンバスではなくパネルに直に描かれ、額装されていない状態であったのも珍しいこと。


作家の新たな展開を感じたことと併せて、
とてもそら屋好みの風体で、お迎えさせていただきました。


昨年の「象」のモチーフは、インド風味の「特別企画」の開催へ、
油彩の「異族」は、更なる”生きもの”たちを探る挑戦へと展開した今展。


思うように描ききれなかった、という感触をメッセージにしたためてくださった猪爪彦一さんからは、

「この続きをぜひ、また此処で」と仰っていただいております。


塔の中、、 あるいは物陰に、、
それともたまごの中に、、、 居るのでしょうか。。
 

今展を味わいながら、この道の続きを、
作家の世界にいきいきと活動する生きものたちが画面に姿を見せるのを、

たのしみに待つうれしさ。






《 夜の道/20×10㎝ 》



2026年7月8日水曜日

猪爪彦一/くもり空

猪爪彦一展  / 異郷へ

2026.7.1
(水)~12(日)
OPEN
 11:0017:00 ※最終日は16時まで
休廊日 7/3(金)、8(水)

▶在廊日 7/1、4、10、12  
______________________


作品紹介の続きです。

先のトピックスでは様々な「青い空」の作品をご紹介しましたが⇒
くもり空の中にも、さし色としても、印象的な「青」の存在があります。

(色彩は再現できておりません。会場で実作品をおたのしみください。)







《くもり空/F0》




《 くもり空/F20 》











《ひととき/12×10㎝  》






《 青い空/17×17㎝ 》



猪爪作品は重厚感ある「額」も特徴的で、
額装も作品の世界を表わす大切なものとして位置付けられており、
額に合わせて描かれることも多いとのこと。






こちらの《青い空》の小品は、誂えた額の内側、
ドットのように点在している部分は、よく見ると黒色がかった銀色なのですが、
画面の青を反映してか、青みを帯びて見えるところが、こころにくいほどの絶妙さ。

小品には珍しい装飾の額も多々あり、毎回のたのしみどころのひとつでもあります。




《 夜の道/20×10㎝ 》




猪爪作品にはしばしば登場する「たまご」ですが、

クリームでデコレーションされたみたいな額に収められた本作は、
スペシャルこの上ない一枚であるようにも感じられます。



いつ生まれんとや、夜のたまご。

月夜に続く道の先には祝福しかない ような。




* * * * *


作品紹介、つづきます。