2018年11月13日火曜日

細谷晶夫展③

只今開催中の細谷晶夫展も
いよいよ14日17時までとなりました


会期中にも日々、季節は移ろい
色づきかけていた蔦が赤みを帯びたと思ったら
一夜のうちに散っていたり



少しずつ白い季節に向かって行くのを感じますが




細谷さんが描く雪の
なんてあたたかいこと



ゆきの日や あめの日があって




 夕焼け空や はるの日がうれしくて



めぐりゆくものの傍らで
やわらかい気配に包まれ
佇みます


最終日14日(水)の午後は作家在廊予定です
どうぞお出かけ下さい


2018年11月9日金曜日

細谷晶夫展②Voyage(旅)

先に書いたように、愛知県知多半島は、
私にとって学生時代を過ごした懐かしの地です



2年前の秋、夫の名古屋赴任に便乗して、
10数年ぶりに訪ねることができたのは、とてもうれしいことでした

当時、父が闘病中でしたが、容態の安定を見計らって、月に1週間程度、
家事担当として名古屋に滞在して、近郊に住む友人と再会したり
訪ねたかったところを訪ねたり

名古屋の仮住まいからの日帰り外出
それは旅行でもなく、本格的な住人でもない
不思議な立場の、特別な旅(Voyage)でした



その名古屋滞在の折に訪ねることができた場所のひとつが
愛知県立芸術大学

細谷晶夫さんが学ばれた大学です



上越時代からの旧知の細谷さんが
「(母校では)50周年記念事業が開催されているので、よかったら」
と教えてくださって、初めて踏み入ることのできた芸術大学でした



モノレールを降りて、てくてく坂を登って、
木立に囲まれたエントランス、
吉村順三設計のキャンパス、講堂、学内そこここに散見されるアートのかけらたち…




同じく卒業生である奈良美智さんらの特別展示や、
在学生たちの作品も含め、見るもの全てに感動しながら散策したのは
忘れがたい一日です



その2年後のこの展開を

誰が想像できたでしょう




と書きながら

なんだか

2年前の自分を、未来の自分が
どこかで見ていたような気持ちです




時空を超えた旅を

したでしょうか


まだまだおぼつかない今日の私のことも
未来の私が、見てくれている気がします

ハラハラとしながらなのか
それで大丈夫、と思っていてくれるのか

その傍らに、父もいるのか

知る由もありませんが



今回の旅コーヒー・Voyageさんのコーヒーの香りに
ふとそんなことを思いながら過ごしている細谷晶夫展です

11月14日(水)まで開催しています


2018年11月8日木曜日

旅コーヒー・Voyageさん

細谷晶夫展会期中の旅コーヒーは
愛知県半田市にある自家焙煎と雑貨のお店
「 Voyage 」さんのお豆です


ちょうど2年前の秋、夫が名古屋に4か月の出張になった折、
休日にふたりで訪ねることのできたVoyageさんは、
街なかにありながらそこだけが異世界のような、
とても素敵な佇まいのお店でした

Voyageとは、フランス語で旅という意味だとか

その時に買い求めたコーヒーの味や、お店の空気は、
当時、旅続きだった私たちの中に、味わい深く染み込む
印象的なものでした




今回は、定番のブレンド(まろやかブレンド と kotoriブレンド)と
気になる産地のお豆を少量ずつのご用意です

いずれも味に奥行きがあり、果実味が感じられるところが、
Voyageさんらしいように感じます

順次、ご提供内容は変わると思いますが
その日の出逢いをお愉しみいただけたらと思います。



Voyageさんがある知多半島は、私が学生時代を過ごした場所ですが
細谷さんもまた学生時代を愛知県内で過ごされた方

そんなわけもあっての、Voyageさんです

細谷さんの作品が醸し出す、秋の静かな空気感と共に
お届けいたします

ご来訪の道中が
よき旅路でありますように


作家在廊予定 11/10(土)・11(日)

2018年11月6日火曜日

細谷晶夫展①

細谷晶夫 展 -Tender-

2018年11月6日(火)~14日(水)
OPEN 11:00~17:00 
※今会期中は無休です


上越市名立区在住のイラストレーター・細谷晶夫さん の
長岡初開催となる個展が始まりました



従来、かわいらしいモチーフや、ぬくもりある作風が
ファンを魅了してきましたが

近年、あらたな表現への挑戦を感じていたところの
今回の展覧会です



変らぬやさしさと、更なる透明感ある作品から
また新たなものを
感じていただけることと思います



殊更に励ますでなく
笑顔を求めるでなく

佇めるそばに

そっと寄り添う




Tender

どうぞご高覧ください


***


今回、館内にかすかに流れる音楽は細谷さんセレクトです
移りゆく秋のひとときを、ゆっくりとお過ごしください


2018年10月29日月曜日

深まりゆく秋です

10月20日~28日に開催いたしました
長岡造形大学生5人による展示、
「おなじ窓、それぞれの景色」展が閉幕しました



ご来訪くださいました皆様、
あたたかいまなざしで、確かな励ましをくださいました皆様、
どうもありがとうございました

私も傍らで聴きながら
さまざまなことを勉強させていただきました




それぞれが主体的にやりたかったことをやり切り、
次への糧となるものを得たのではないかと思います

彼女たちの「今」を見せていただけたこと
「これから」を楽しみにさせていただけること

人生のひとつの岐路を、眩しい未来に向かって歩む彼女たちに
あらん限りの祝福と喝采と感謝を、おくります



学生たちの作品と共に過ごした会期は
絵は、版画は、表現を追求するということは・・・
いいものだなと、しみじみ感じさせていただいた日々でした


この後は、それぞれの表現への試みを
20年を越えて続けてきた作家の展覧会が続きます

ギャラリーから見える蔦の葉も色づいてきました
深まりゆく秋のひととき、どうぞご高覧ください



細谷晶夫 展 -Tender-

2018年11月6日(火)~14日(水)
11:00~17:00

会期中は無休です

***

今回の旅コーヒーもどうぞお楽しみに


2018年10月26日金曜日

「おなじ窓、それぞれの景色」展③

10月28日(日)15時までとなりました
「おなじ窓、それぞれの景色」展

先にご紹介した、個人の作品、版画リレー作品とあわせて
もうひとシリーズの展示があります


中央の机に並べられている小品群↑

この展覧会のDM↓をつくる過程を示しています


この図柄は版画なのかな? どうなっているのかな?
と、DMをお渡ししたお客様からも尋ねられていました


答えはこちら

大学の工房の窓から撮った思い出のある1枚の写真を
5人がそれぞれ描き写したものを
コラージュして仕上げたものがベースになっています




同じ景色を描いても、こんなにも表現が異なることの愉しさ

違うことを、共有できることのうれしさ

その歓びが、静かに伝わってくるような展示です


どうぞご高覧ください

「おなじ窓、それぞれの景色」展②

只今開催中の「おなじ窓、それぞれの景色」展 
長岡造形大学4年生5人による展覧会です

10月20日~28日 11:00~17:00
※最終日は15時まで


同じ版画の研究室で学ぶ5名それぞれの作品は


技法も、趣向も



表現したいものもそれぞれ



将来の進路も夢も、もちろんそれぞれ


版画を学んてみたけれど、自分の思いが表現できるのは油彩である
という結論にたどり着いた方もいて

展覧会のタイトルに「版画展」とは銘打たれていません


そんな彼女たちが共同で取り組んだのが
3つの「版画リレー」



今回の展示のコンセプトは
「対等な関係の個人と集団のコミュニケーションの記録」

会話という言語のコミュニケーションが
あまり得意ではないという彼女たち

それでも同じ学内の同じ工房で過ごす中で
気付かぬうちに影響されたり、共有するものがあることを感じ
その環境の特異性や尊さを自覚する中で取り組んだ共同制作


木版画

上段左から右へ、下段へと
5人の手をリレーして1枚の版が完成されます

傍らに添えられたメモ書きは、
数少ない彼女たちの言語によるコミュニケーションの軌跡



塩ビ版を用いたコラグラフ

一人目の仕上げた版を、二人目がどう展開するのか

前のひとが表現したものや思いを汲み取りながら
自らの版として描き足し、彫り足し、次のひとに託す

個人作品の名前と照らし合わせ、
それぞれの個人の加えた発想や工程を観るのも興味深いですが

これが言葉ではないコミュニケーションの成したカタチである、
ということが
更に興味深いところだと思います



銅版画

線の一本、トリミングの位置、紙の選び方・・・
作品としての完成度については、
鑑賞者から様々な感想やアドバイスをいただきますが

総じて、この試みと発想の面白さについては
しっかりと受け止めていただけていると感じます



私は、完成された作品でありながら
日々まだ動いているものを観ているような気持ちで
会期を過ごさせていただいています




残すところ金・土・日となりました
最終日は15時までです

土・日は学生たちも在廊予定です
どうぞお出かけ下さい

2018年10月24日水曜日

展覧会は続きます

10月20日~22日に開催した「山田命佳 展」
にお越しくださいました皆様、どうもありがとうございました

造形大学4年生5人による「おなじ窓、それぞれの景色」展  
引き続き28日(日)まで開催です
※本日24(水)は休廊日です。ご注意ください。

11:00~17:00 ※最終日は15時まで
どうぞご高覧ください



山田命佳さんの、ふるさと新潟での初個展は、
お世話になった方々に観ていただきたいという想いからの開催でした




これまでの15年、ひたすらワイヤーを曲げることに注いできた
という命佳さん

東京で活躍の場を広げながら、海外のステージを目指し
刺激的でシビアな世界に生きる彼女にとって

ご家族や大学の同期・後輩の方々との賑やかな再会は
ひとときの羽根休めならぬ、更なる邁進への決意表明のようでした




搬入を含めての4日間は、あっという間でしたが
開催のご依頼をいただいた日から最終日に至るまで、
印象的なことがとても多く、
言葉のはしばしに、教わることがたくさんありました




この地で開催してくださいましたこと、
足をお運びくださいました皆様に、
こころから感謝申し上げます




今後の活躍はもちろん注目し
楽しみにする気持ちでいっぱいですが

それ以上に
ほぼ親ごころのような心持ちで

からだを大切にね
と願いながら
はばたくひとを見送りました