長岡造形大学4年生5人による展覧会です
10月20日~28日 11:00~17:00
※最終日は15時まで
同じ版画の研究室で学ぶ5名それぞれの作品は
技法も、趣向も
表現したいものもそれぞれ
将来の進路も夢も、もちろんそれぞれ
版画を学んてみたけれど、自分の思いが表現できるのは油彩である
という結論にたどり着いた方もいて
展覧会のタイトルに「版画展」とは銘打たれていません
そんな彼女たちが共同で取り組んだのが
3つの「版画リレー」
今回の展示のコンセプトは
「対等な関係の個人と集団のコミュニケーションの記録」
会話という言語のコミュニケーションが
あまり得意ではないという彼女たち
それでも同じ学内の同じ工房で過ごす中で
気付かぬうちに影響されたり、共有するものがあることを感じ
その環境の特異性や尊さを自覚する中で取り組んだ共同制作
木版画
上段左から右へ、下段へと
5人の手をリレーして1枚の版が完成されます
傍らに添えられたメモ書きは、
数少ない彼女たちの言語によるコミュニケーションの軌跡
塩ビ版を用いたコラグラフ
一人目の仕上げた版を、二人目がどう展開するのか
前のひとが表現したものや思いを汲み取りながら
自らの版として描き足し、彫り足し、次のひとに託す
個人作品の名前と照らし合わせ、
それぞれの個人の加えた発想や工程を観るのも興味深いですが
これが言葉ではないコミュニケーションの成したカタチである、
ということが
更に興味深いところだと思います
銅版画
線の一本、トリミングの位置、紙の選び方・・・
作品としての完成度については、
鑑賞者から様々な感想やアドバイスをいただきますが
総じて、この試みと発想の面白さについては
しっかりと受け止めていただけていると感じます
私は、完成された作品でありながら
日々まだ動いているものを観ているような気持ちで
会期を過ごさせていただいています
残すところ金・土・日となりました
最終日は15時までです
土・日は学生たちも在廊予定です
どうぞお出かけ下さい