2026年4月19日日曜日

《海辺にて》コラボ②星名康弘×廣田勘太郎

前のトピックスでご紹介したような「共通する色彩」ではないのですが、
色のトーンと描かれた世界、そして素材感がなんとも心地よく調和して感じられるのが、
星名康弘さんの植物染めと、廣田勘太郎さんの絵画。







倒木と流木が流れ来た《海辺》






廣田勘太郎《倒木》

アクリル、パステル、色鉛筆、キャンバス/F100号(2026)







星名康弘さんのディスプレイには流木



星名康弘さんは比較的山に近い環境に生まれ育ち、今は海辺に暮らす人。


山(木)、海に流れ来る


もともとは建築を学び、古い建物の保存や修復に携わる中で、
暮らしそのものや暮らしの中で使われてきた「布」へと関心が広がってきたとのこと。







星名康弘《シキヌノ》


その世界観は明快で、大地からいただいた色彩が海山草木、ひとのなりわい、
全てと調和できる存在であることは、成り立ちからも自然なことに思われますが、

その星名さんの色彩に通ずるように感じられる若き廣田勘太郎さんの世界の根源がどこにあるのか、、

海 なのか、はたまた、、 

これからどんな色とカタチをみせていくひとになるのか、、


他者の私たちではない、当人の中に、
視野が広がるような、深まるような、
何かしらの手がかりが、この会期を共に過ごした中に、 

ありや、なしや、、







星名康弘《オーガニックコットンストール:インド藍》《シキヌノ》





廣田勘太郎/同じモチーフから生まれた同じタイトルの作品

《水は海に向かって流れる》

アクリル、パステル、色鉛筆、キャンバス/300×300㎜(2026)








星名さんの《シキヌノ》と同じ空間にあるのが、ことのほか印象的な

赤い作品






廣田勘太郎《ある光の下で》

アクリル、パステル、色鉛筆、キャンバス/810×730㎜(2026)


色彩は(悲しいくらい)全く再現できておらず、ぜひ実作品を間近でご覧いただきたい作品。


作家の感性による絵柄と、その技法ならではのキャンバス生地の織り目が生かされた画面は、
ブロックプリントのようにも思える模様の描かれ方と相まって、
織物のタペストリーのようにも見え、

それゆえ星名さんの染め布や持参されたウッドチェアとともに
視野の中にあることがここちよいのでしょうか、、


タペストリーは暮らしの中で絵画的に壁面を彩るものとして扱われながらも、
糸で織られたものであることゆえの、絵画とはまた異なるちからを放つ存在として
愛でられているように感じます。


星名さんの植物染めのお品は、敷いたり包んだりといった実用で使うでなく
味わいのある景色として壁面に飾られることもしばしばあるとお聞きしました。


彼らの作品世界は、その果たしうる役割に、
どこか通ずるところがあるのかもしれない、、 というのは私の仮説。


星名さんの《シキヌノ》が、時に土埃も火の粉も引き受け、風の冷たさからも身を守ってくれるように、

廣田さんの絵画もまた、観るひとのこころに寄り添う、何かの作用が

ありや、なしや、、、







そうした用途など(作家は)考えず

(作用は出会いの結果なので)


ただぷかぷかと、波間に浮かんでいるだけでうつくし


そんなことも同時に思う

《海辺にて》








暮らしの中で自由にたのしんでいただきたい作品ばかりです




4/19(日)最終日は
午後から廣田勘太郎さん、下澤亮太さん在廊で、16時にて閉幕です。
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2026 SPRING EXHIBITION -海辺にて-

4/6(月)~19(日)
OPEN   11~17時 ※最終日は16時まで