2026年4月4日土曜日

作家紹介⑤星名康弘(植物染め)

2026 SPRING EXHIBITION -海辺にて-

4/6(月)~19(日)
OPEN   11~17時 ※最終日は16時まで
休廊日  4/10(金)、15(水) 

🌸開幕初日は作家全員、終日在廊です。

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《 シキヌノ 》




星名康弘  /  HOSHINA Yasuhiro

Instagram@shokubutsuzome_ham  


▶在廊日 4/6、11、12(終日、他調整中)


【略歴】

1972年 新潟県十日町市(旧中魚沼郡川西町)生まれ
1997年 新潟大学 大学院 自然科学研究科(博士前期課程 環境システム科学専攻) 修了
2005年 工房開設 現在に至る
    

【作品展等】

▶個展
2013年 植物染め 星名康弘展 ̶氷解ー[酒屋やよい2F/新潟県弥彦村]
2013年 植物で彩る布展ー浜五•星名康弘ー[くらしのデザイン|マテリア/新潟県新潟市]
2014年 植物で彩る布展 2014ー浜五•星名康弘ー[くらしのデザイン|マテリア/新潟県新潟市]
2015年 星名康弘 植物染め展[ギャラリー木り香/新潟県阿賀野市]
2016年 呼び覚ます土の記憶~古代ハスと豪農の歴史[北方文化博物館内「吉ヶ平民家」/新潟県新潟市]
2025年 星名康弘の「植物染ー働く布ー」展[ARTギャラリーHAFU/新潟県新潟市]


▶その他

2015年 
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015作品展示[もぐらの館/新潟県十日町市]

2017年
『土』見本帖 Sourcebook of Soils展    会場入口泥染め暖簾及び会場内泥染め垂れ幕特別製作
[INAXライブミュージアム/愛知県常滑市]

2025年
新潟市東アジア文化都市交流事業  中国・青島市派遣(デモンストレーション・ワークショップ)







「海辺にて」という作品展のテーマを受けて、私と海の付き合いのことを振り返りました。


もともと山育ちの私。
いまは海辺の集落に20数年暮らしつつも、海にはほとんど入ったことない事実。
でも波打ち際の心地よさはとても好きです。
広大な砂浜が広がる越前浜。とくに夕暮れから宵の口あたりの移ろいは幻想的でもあり、
赤から紫へ、その色に包み込まれるような感じです。


その浜にいつも持っていくのがこの作品。
働く布シリーズのシキヌノです。


植物染めの品々は、その取り扱いやお手入れのことなどから
デリケートな一面が強く印象付けられることがあります。

遠慮がちに扱われたり
気を遣いながら使ったり
用途を限定したり

日々の暮らしに相方のように寄り添い、長く連れ添うものには、
その関係性と時間が育ててくれる大切なものがたくさんあります。
染め作品では、その色や質感の変化がそうであると感じています。


悩まず大胆に使える安心感
使い込むことで生まれるしなやかさと滑らかさ
時間とともに現れる経年色
褪色によって生まれてくる馴染み具合
染め直しと繕いが繋げ生み出す価値


私が働く布シリーズを染める時に思い描いている諸々です。
そしてその主軸が、シキヌノと呼んているこの作品です。


日々の暮らしで様々な「場」や「心地」を作ってくれるものとして染めています。
用途は決めていません。
染色とそれを受け止める素材、そしてその二つからなる染め色と質感だけを用意しています。


敷き(しき)
掛け(かけ)
被せ(かぶせ)
当て(あて)
巻き(まき)
纏い(まとい)
包み(つつみ)
眺め(ながめ)


思い立つままに。
お手にとっていただけましたら幸いです。









星名泉さんの連れ合い様でいらっしゃる星名康弘さん。
山に育ち、今は海辺に暮らすひと。
海と山をつなぐひととして、このたび初めてご出展いただきます。


昨年のHAFUさんでの個展に出展しておられたタフそうな染め布、、、
残念ながら会場には伺えず画像で拝見しただけでしたが、とても
気になっておりました。


それが星名泉さんがしたためてくださったエピソードにも登場していた《シキヌノ》 。
上記メッセージを通して、この「働く布」に込められた思いを知り、ますますシビレております。


もともとは「場」や「心地」をつくる布としての位置付けで染めはじめたもの、

場を作るもの、例えば茶室は空間として場や心地を生み出しますが、

シキヌノはもっと原初的なものとしての用意です。

 

星名康弘さんには、5月の展覧会(5/10~17)にも引き続きご出展いただきます。

想像を超えた広がりを持っておられる星名さんの植物染めの世界をご紹介するには、
グループ展のひと会期だけでは足りなすぎて、惜しすぎて、、、
他にも展示会やご出展イベントもある中、ご都合をつけてくださいました。


ふたつの展覧会をどのように構成してくださるか、たのしみにしていたところ、

4月の《海辺にて》では《シキヌノ》を、

5月の展覧会《染め 織り 縫う 編む》
(←さりげなく今、初告知です)では、
「五泉市横正機業場さんの絹の白生地で作られたストールを染めた作品
(主となるのは着物の紗の生地をストール用にアレンジされたもの)」

をご用意くださるとのこと。


「植物染め」とひと口には語れない世界が、目の前に広がっています。

「植物染め」が伝えてくれるのは、それぞれの植物のことはさることながら、
製品となったお品にみる色彩の変化(へんげ)、素材の手触り、、、 
そういうことだけではなかった、

むしろ「ソレじゃなかった!」くらいの勢いで、
本質的な豊かな愉しみの世界が
作家のライフ(暮らしであり、なりわいであり、素材から学んだ”哲学”でしょうか、、)
を通してもたらされようとしていることに、幾分緊張しながら、
わくわくしています。


会場は星名夫妻の作品によって、波打ち際さながら、
作品にいざなわれ、いつになく低い目線から見渡す周囲の作品との語らいも格別です。


星名さんの在廊日が好天に恵まれた際には、
ウッドデッキにシキヌノを敷いてくださるかもしれません。

混み合う時間帯もあるかと思いますが、
どうぞゆっくりとおたのしみください。






開幕前


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【出展者】   ※下記地名は作家ゆかりの海辺です


▶下澤亮太(絵画)富山県朝日町ダイヤ海岸 @ryota_shimosawa 

▶廣田勘太郎(絵画)長岡市寺泊町 @mutya_mutya2525

▶高橋理恵 / momoco(絵画・小さなオブジェ)上越市名立区 @momococco888

▶星名 泉(ガラス)新潟市西蒲区越前浜 @izumiglassstudio

▶星名康弘 / 浜五(植物染め)新潟市西蒲区越前浜 @shokubutsuzome_ham


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【5月の展覧会のお知らせ】

Tabinosoraya Presents - 染め 織り 縫う 編む -
 
5/10(日)~17(日)
OPEN   11:0017:00 ※最終日は16時まで
休廊日   5/14(木)

※会期がいつもより短く、1週間です。どうぞお見逃しなく。


◆出展者  

・勝見俊介(ニット)阿賀野市 Instagramshunsuke_knit_something

・星名康弘(植物染め)新潟市 Instagramshokubutsuzome_hamago

・矢川実侑(パンチニードル・彫刻)燕市 Instagraminu_071

・山川菜生(染・織)田上町 Instagram@nao_03_sato.yama

【喫茶室特別展示】 高木秀俊(絵画)Instagramtacobozu








5月の出展者では山川菜生さんも、植物染めを探求してこられた方です。
それぞれの作家がこころ寄せる、糸にまつわる手仕事の展覧会。
その後につづく展覧会のご案内と併せて、後日改めてご案内をアップいたします。
どうぞ併せておたのしみください。