2024.12.3(tue)~15(sun)
Tabinosoraya Presents
ーこの道の先にはー
ーこの道の先にはー
猪爪彦一(油絵・銅版画)
蓑輪朋和(金工)
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open 11:00-17:00
last day 11:00-16:00
closed 12/5(thu)、11(wed)
◆猪爪彦一 / INOTSUME Hikoichi
1951年新潟市生まれ
行動美術協会会員
新潟県美術家連盟理事
県展運営委員
日本美術協会会員
◆蓑輪朋和 / MINOWA Tomokazu
行動美術協会会員
新潟県美術家連盟理事
県展運営委員
日本美術協会会員
◆蓑輪朋和 / MINOWA Tomokazu
1979年上越市生まれ
鎚起銅器の職人として従事する傍ら
作家としての活動も行う
※それぞれ詳細のプロフィールは別途、作家紹介のトピックスに掲載いたします
猪爪彦一さんの油絵・銅版画と、蓑輪朋和さんの銅の立体作品が空間を共にします。
猪爪彦一さんは、年間を通して個展およびグループ展で精力的に活動しておられます。
多くのファンの皆様同様にその世界に魅了されている当ギャラリーでは、継続開催中の《Pegasusの会展》のほか、企画展にもしばしばご出展いただいています。
70代、ベテランの猪爪彦一さんは、異年齢のメンバーで構成された「Pegasusの会」をたのしんでおられることにも表れているように、常々、若い作家の作品に関心を寄せ、年齢や経歴に関係なく、刺激を受け合う対等な存在であるとおっしゃいます。
(それはちょうどコロナ禍の真っ只中で、長岡市では緊急事態宣言が出されており、開催自体をためらう中、猪爪先生が「こういう場所は(どんな時でも、お客が来ても来なくても)開いていた方がいいでしょう」と言ってくださったことは忘れがたい出来事です。そのことで覚悟が定まったような、その後もこころの支えになり続けている言葉でした。
今回も、蓑輪さんの作品と猪爪彦一さんの世界には、重なるものがあるように感じるとともに、
※クリックすると大きく表示されます。
多くのファンの皆様同様にその世界に魅了されている当ギャラリーでは、継続開催中の《Pegasusの会展》のほか、企画展にもしばしばご出展いただいています。
蓑輪朋和さんは、鎚起銅器の職人として燕市にある「玉川堂」さんに勤務する傍ら、個人としての制作にも力を注ぎ、伝統工芸家たちの展覧会では次の時代を担う作家として鎚起銅器の大作を出品するとともに、自由な立体造形も追求。たびのそら屋で折々にお披露目くださる作品は、時にユーモラスで、金属でありながらあたたかく、その独自の表現から目が離せない存在です。
今回の企画は、そんなスペシャルなお二人が喫茶室で居合わせたことがきっかけでした。
70代、ベテランの猪爪彦一さんは、異年齢のメンバーで構成された「Pegasusの会」をたのしんでおられることにも表れているように、常々、若い作家の作品に関心を寄せ、年齢や経歴に関係なく、刺激を受け合う対等な存在であるとおっしゃいます。
(それはちょうどコロナ禍の真っ只中で、長岡市では緊急事態宣言が出されており、開催自体をためらう中、猪爪先生が「こういう場所は(どんな時でも、お客が来ても来なくても)開いていた方がいいでしょう」と言ってくださったことは忘れがたい出来事です。そのことで覚悟が定まったような、その後もこころの支えになり続けている言葉でした。
またその折から「対策」の有効性を十分に調べるようになったことも、お客様に非科学的で過剰な対応をお願いすることを早々に改めつつ、自らも安心して営む上で重要なことでした。)
猪爪先生から、このような若い作家との展覧会がまたできることを願ってくださるお気持ちをいただいていた私は、猪爪ワールドとのこころ踊る組み合わせを、いつも探すような気持ちでおりました。
そんな猪爪さんが、蓑輪さんの作品をとてもお好きであると、
蓑輪さんも、猪爪さんの世界がとてもお好きであると、、、
傍で聞いていてこそばゆいような会話が目の前で繰り広げられたのは、
誰の計らいだったでしょうか、、、
とはいえ、好き同士であればいい、というものでもないのです。。。
おふたりの作品世界が、私の中で、ここちよく、交差するのを感じたことが重要でした。
二人展やグループ展には、個展にはない、思いがけないハーモニーを聴くようなたのしみがあります。
江里香さんと猪爪さんの二人展では、幾人もの方から「意外な組み合わせと思ったが、とてもよかった」とお褒めいただきましたが、私の中ではお二人の世界にどこか通ずるところを感じていました。
今回も、蓑輪さんの作品と猪爪彦一さんの世界には、重なるものがあるように感じるとともに、
私の精一杯の想像をはるかに超えた世界を、観たい、と思いました。
皆様にも、異色とも思えるこのお二人ならではの光景を、自由におたのしみいただけたらうれしいです。
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奇しくも、季村絵里香さんと猪爪彦一さんの二人展《そこに在る物語》の際、
喫茶室奥のガラス棚には蓑輪朋和さんの立体作品を展示していました。
喫茶室奥のガラス棚には蓑輪朋和さんの立体作品を展示していました。
今回はどんな作品に出会わせていただけるのか、対面の時をドキドキしながら待っています。
2024年の締めくくりの展覧会です。
今年も、いろんなことがあったと思います。
うれしいことだけでなく、かなしいことも、
うれしいことだけでなく、かなしいことも、
継続中の困難の中にあるかたも、おられるかもしれません。
こころ静かに、ただ佇めるひとときにもなりますように。
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以下、二つの展覧会のご案内です。
▶季村江里香さんは持病と付き合いながらご自身のペースで制作を継続。
只今、池田記念美術館(南魚沼市)で開催中の企画展にご出展中です ⇒★
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県内作家作品と、美術館所蔵作品、そしてコレクター所有の名だたる作品を、美術を学ぶ高校生たちが先入観なく、やわらかな感性で展示した展覧会。
個々の作品の素晴らしさもさることながら、並べ方、配置の仕方による新たな発見もあるのではないかと思います。ぜひお出かけください。
池田記念美術館内より