2024.11/6~17に開催いたしました川田淳さんと森島明子さんご夫妻の二人展、
《ふたりのそら》は、最終日もにぎわいながら無事に閉幕いたしました。
ご来訪の皆様、発信にご協力くださいました皆様に、こころより御礼申し上げます。
どうもありがとうございました。
感謝とともに会期中に綴りきれなかったことを、続く余韻の中でしたためたいと思います。
会期中は比較的好天に恵まれたとはいえ、雨模様の日もあったと思うのですが、
日暮れが早くなったことも気にならないくらい、きらめいて、あたたかく、たのしかった✨🍁
そんな余韻の残る展覧会でした。
空間を印象付けるのは、まずは作品の力であることは言うまでもありませんが、
そこに満たされるケハイは、作家在廊時には作家とともに、
多くはご来訪のお客様方によってつくられると、常々感じています。
県内外から、作家のお二人を慕う方々が多数ご来訪くださり、
穏やかに、朗らかに、探求心に満ちたまなざしで作品を堪能しながら、
ゆっくりと語らいながら過ごしてくださるご様子からは、
川田・森島ご夫妻が日頃大切にしているものが、ありありと伝わってくるようでした。
作品にあらわれた飽くなき追求と併せて、
それを届けたい方々のリアルな存在と、伝えたい感謝の思いがそこここに。
目に留めた皆さま一同に、「アノ?」「ホンモノの?」と半信半疑でお尋ねくださいましたが、受け取った私も、ご本人なのか、同姓同名の御方なのか、関西人の明子さんのお知り合いなら洒落もありうるだろうか、、、、
人生の年輪を感じるような、見事なお花
竜雷太さんの祝花をご手配くださり、自らもお送りくださったのは「出口高司(たかし)」さん。
川田さんの大学時代のご友人であり、竜雷太さんと同じ事務所の俳優でいらっしゃいます。
そんなご縁から、川田さん森島さんは撮影で来越された竜雷太さんにお会いする機会があり、
川田さんのお母様が茹でた枝豆を差し入れにお届けしたところ、
その美味しさに大変感激してくださったのだとか。
そのようなご縁のお花であることを思うにつけ、、、
それぞれの想いがいくつも行き交う会場の、あたたかさと言ったら、、、
伝わりますでしょうか✨💐
お贈りくださいました皆様、どうもありがとうございました。
もうひとつ驚きだったのは、明子さんのお姉様から届いたお花に
「グロリオサ」が活けられていたこと。
喫茶室に飾られた2枚の白黒写真のうち片方が、
まさに「グロリオサ」を写した作品でした。
川田淳さんは、初の試みとなったCyanotype(サイアノタイプ/青焼)をメインに、
カラー作品を2点と、白黒を2点、展示してくださり、それぞれのコントラストの違いや
写真で表現することの奥深さを垣間見せてくださいました。
従来から手掛けてきたカラーと白黒写真においては、既に定評のある川田さん。
今しばし Cyanotype を追求するとのことです。
今回の作品で最もご好評いただいたのは、こちら↓ のカラー作品だったのですが、
作家本人は、ここでは味わえないものを、 Cyanotype の制作に感じておられるのかもしれません。
次なる展開を、たのしみに待ちたいと思います。
川田 淳《きづき》Pigment print
明子さんは、二人展に寄せたメッセージに
絵を描くということと写真を撮るということは遠くのようですが近くでもあります
被写体のその向こうを見る、という、おふたりに相通ずるところを思いながら、
明子さんが描く秋の景色、過ぎた夏の景色、、、
岩絵具の煌きと色彩の世界を堪能させていただきました。
再びの素晴らしき展覧会を開催してくださいましたお二人に、改めて感謝御礼申し上げます。
どうもありがとうございました。
森島明子《彼岸花》F20
こちらもよくお褒めいただきました。
返却前の木八個店さんの白と黒の花器とともに幾日か飾っていました。
色彩がそぎ落とされたシルエットと陰影だけが見せるうつくしさは、非日常の光景です。
やわらかな画面や、手仕事の曲線のフォルムの対比はほどよくおだやかで、
白黒だけど、ここちよいぬくもりを感じながらしばし見入っていました。
どうぞおたのしみに。