2023.5.9~21に開催した《第8回Pegasusの会展》は
今年も様々な学びを頂戴しながら、無事に閉幕いたしました。
《Pegasusの会展》は、たびのそら屋にとっては唯一、固定メンバーで毎年開催する展覧会。
(全5回を予定しており今年は3年目、残るは2回です。)
猪爪彦一さんと近藤充さん、ベテラン洋画家のお二人と、30代の金内沙樹さんの三人の会は、先達が若手に教えるという関係ではなく、互いに対等で、刺激を受け合う存在とのこと。
とはいえ、沙樹さんにとってこの三人展で得るものは計り知れず、
その場に居させていただく私にとっても、学ばせていただくことの大変多い会期です。
今年も、エキサイティングな気持ちに始まって、会期末にはしみじみと、
いい展覧会でした。
それはひとえにお客様と、作家との語らいがあって感じられること。
今回は作家の皆様ご多忙で在廊日が少なく、直接お話しいただく時間は限られていましたが、作家不在時に頂戴したメッセージ、とりわけ金内沙樹さん作品へのご感想は、極力お伝えさせていただきました。
繊細で柔らかき思考は、風を受ける木の葉のように、様々な言葉に揺れ動くようですが、
模索を形にし、語らうことで、大切にしたいものを確かめているような、、、
口数少ない沙樹さんの、内に秘めたる思いを語らう言葉は、
一年ごとに力強さを増しているように感じられます。
誰しもそれぞれのペースがあると思います。
周囲がもどかしく思うことがあったとしても、
本人の中では、過ぎた時間の全てが大切な瞬間の積み重ね、、、
というようなことに、思いを馳せる会期でもありました。
私などは大変遠回りをしてきた人生で、
何者になったのか、50を越えても未だ何にも辿り着いていないように思いますが、
これまでの出来事全てが、意味のある、かけがえのない出会いであったと思います。
作家として早い遅いがあるのかどうか、
どのものさしが測るものなのか、私にはわかりませんが、
沙樹さんが、ただただ表現することの自由に向かって、
自らが自らに課した不自由から解放されるための道程を、
垣間見させていただいていると感じています。
年に一度、この会のために集まるという、歳の差の開いたお三方の思考の交差する時間でもあります。
その貴重なることを併せて思いながら、また来年を、たのしみに思います。
今年、出会ってくださった皆様には、また来年もせひ、ご高覧いただけますように。
2024年は6月開催を予定しています。
ご来場くださいました皆様、DM設置やSNS等で発信してくださいました皆様、
スケジュールを掲載してくださいました新聞・メディア各社様、
どうもありがとうございました。
*****
猪爪彦一さんは今年もご出展続きで、各地でご覧いただく機会があることと思いますが、
たびのそら屋では11月と12月の企画展にもご出展いただきます。
11月は4人展のひとりとして油絵を、
12月はスペシャルな企画展の中での版画作品をご出展いただく予定です。
そちらもどうぞおたのしみに。
天気予報
6月も、大変たのしみな展覧会です。
在廊日等、詳細は改めてご案内いたします。
晴れた日も、雨の日も、
善き日でありますように。