2022年5月18日水曜日

Pegasusの会展/金内沙樹

三者三様のインパクトを発揮している《Pegasusの会展》。

今回も新たな驚きと関心を寄せていただいているのは、金内沙樹さんの作品。

略歴とメッセージはこちら ⇒ 





《 集塊 Ⅰ》

F0/ミクストメディア/2022

sold out





《 集塊 Ⅱ 》

F0/ミクストメディア/2022



昨年の具象画から一転、立体的な抽象画へと表現を大きく変化させた沙樹さん。

メンバーの猪爪彦一先生も近藤充先生も、大変驚いておられました。







《 集塊 Ⅲ 》

F0/ミクストメディア/2022






《 集塊 Ⅳ 》

F0/ミクストメディア/2022


用いた素材は、日々の仕事から生じるアルミや鉄の「切粉(きりこ)」。
明らかに金属のように見えるものや、モシャモシャとして、一見、何かわからないものも見受けられます。


作家メッセージに書かれているように、
それらは沙樹さんの「生活を形作っているもの」であるとのこと。






《 沈黙 》

21×29.7㎝/ミクストメディア/2022



絵具などの画材とともに混載されている金属片は、
脈絡なく探してきたものでなく、アートとして切り離されたものでもなく。


鋭く、不定形で、硬質な静けさの集合体は、
おそらくは火花を放ちながら、各々に雄叫びをあげて生まれてきたものたち。


「原風景を思い出すように」描いたという今展の作品。


長年の交流のある近藤先生も、改めて、
沙樹さんは「ものつくりのおうちに生まれたひと」なのだということを、
作品を通して感じ入っておられました。





《 脈動 》

F0/ミクストメディア/2022


とても静かな佇まいの沙樹さんが発する言葉は、とつとつとして、やわらかですが、
もともとは「グロテスクなもの」を描いていて、

昨年のPegasusの会展の会場での様々な語らいから、
そうしたダークなものを、再び(自由に)描いてもいいのではないかと思ったとのこと。






《 静寂 》

P3/ミクストメディア/2022



「グロテスク」志向でありながら、どこか客観視できる穏やかさを感じることを伝えると、

「ひとさじのやさしさを…」と、
 
自分でも「振り切れていないのはどうかと思うけれど… 見るひとへのやさしさを忘れないように…」
と仰いました。


それが、沙樹さんの世界なのだと思いました。






《 形骸 》 部分

M3/ミクストメディア/2022






《 浸蝕 》部分

P3/ミクストメディア/2022



昨年の沙樹さんの作品についての紹介には ⇒  
前年までのダークな色調から、作品が大きく明るく変化したことを書き記しています。

それらの作品は初めて出会うお客様にもとても好評だったので、
今年もその作風の延長で制作されるものと、関係者誰もが思って迎えた今展。


この一年に沙樹さんが思い描いていたことは、私たちの想像とは大きく異なっていました。


昨年のあの表現を(一旦であれ)手放したことに、私はシビレています。


今、一番、描きたいものは何か、

そのことに真摯に向かった一年の日々だったのだと感じます。


昨年「スピンオフ」として書いたトピックスには、近藤先生が所蔵されている、
沙樹さんの過去のグロテスク時代(?)のうつくしい作品をアップしています⇒


これから更に、彼女なりに「振り切る」時が来るのかもしれません。


誰にも遠慮することなく、描きたいものを追求していかれる姿を、
昨年にも増して、たのしみに思う今年のPegasusの会展です。







沙樹さんをイメージして、と展覧会に寄せていただいたお花。

優しさの中に、力強さのあるうつくしさです。






5/18(水)休廊日を挟んで、会期は終盤へ。

5/21(土)は午後から、作家全員、揃って在廊です。
5/22(日)は午後から、金内沙樹さん在廊で、16時にて閉幕です。

どうぞお出かけください。